SSブログ
鉱物(新発田市) ブログトップ
前の10件 | -

林道新発田南部線沿いの沢 [鉱物(新発田市)]

中々山と剣竜峡を結ぶ全長12kmの林道から、ある沢の上流部へダイレクトに入渓することができます。
真木山(542)周辺の沢に水晶はあるのか?
剣竜峡(荒川川)周辺には石英脈は見られないのですが、果たしてこちらの沢は?
沢の名前がわからないので無名の沢ということになりますが、結論から言うとなかなか面白かったです。
もっと源流部まで詰めてみたいと思いました。

IMG_9447.jpg

入渓点から50m先の渓相。
(ちなみに、林道から河床へ降りるまでが猛烈なヤブで辟易しました。)
悪くない。
既にこの辺から、ピンク色のカリ長石と石英が組み合わさった石ころが散在しています。

IMG_9454.jpg

20cmくらいの大きな石英。
これ以上透明度の高い石英はありませんでした。

IMG_9466.jpg

玉髄や水晶は見られなかったけど、様々な石英系の石が見られます。
これらがとてもワイルドで、パワーをもらいました。

IMG_9468.jpg

花崗岩の岩壁もところどころ現れるのですが、すべからく苔や草で覆われているのが残念。

IMG_9469.jpg

両剣石英と言えなくもない笑。

IMG_9472.jpg

沢は途中で二手に分かれ、最初は左側の沢を遡行。
この2mの落ち込みを超えられず、ここでUターン。
滝の中央を何とか登れそうだけど、深さが股間までくるのでやめました。

IMG_9485.jpg

分岐点まで戻り、今度は右俣へ。
こちらが本流筋にあたるのだけど、こちらは100m上流でまさかの堰堤出現。
左端の水線から登られそうだけど、時間も押していることだし素直に撤退。
ちなみに、どちらの沢も地質的には同一でした。

IMG_9491.jpg

こういう外見の石英はたくさん見られました。
個人的にはとてもワクワクしました。

IMG_9492.jpg

これはカモシカの足跡でしょう。

IMG_9501.jpg

レッドとイエローが入り混じったジャスパー。
真木山周辺の沢は不毛地帯かなと思っていたのだけど、さにあらず。
もっと上流まで行けばサプライズが待っていそうな雰囲気でした。


nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

崖崩れ跡から水晶が出た [鉱物(新発田市)]

村上市を中心とする、この度の水害に襲われた地域は、星やホタルの撮影でよく出かける地域だけに心が痛みます。
一日も早い復興をお祈りします。
わが新発田市の山間部は大きな被害がないようですが、昨日と今日とで山間部の気になる林道や農道をあちこち走ってきました。
加治川治水ダム方面へもすんなりと車で行けましたが、最初に出てくる信号機付きのスノーシェイドの手前に崖崩れが起こった跡が残っていました。

IMG_8293.jpg

重機で既に土砂は取り除かれていますが、左下の沢にもかなりの土砂が流れ込んでおり、自然の猛威のすごさを垣間見た気がします。

IMG_8295.jpg

山側です。
この小さな沢の上の方から土砂が押し寄せたようです。

IMG_8356.jpg

小沢の上部。
かなりの急斜面です。

IMG_8296.jpg

琴沢橋の辺りから加治川治水ダムにかけて断続的に続く岩場では、形は小さめではあるもののちゃんとした水晶が見つかります。
柱面の発達したポイントは完全に透明なものもあり、道路脇のポイントは既に取り尽くされた感がありますが、ぼく自身上の写真のようなクラスターを2個道路脇から見つけたこともあるし、まだまだ可能性を秘めています。
従って、当然のごとく道路脇に山積みとなった土砂(=ズリ)から落穂拾い?を始めました。
そこでゲットしたのが上の写真のクラスター。
山側の道路脇にこのままの姿で横たわっていたのです。

IMG_8306.jpg

7日はカメラしか持ってきていなかったので、ハンドスコップを持参し8日に再訪。
お目当ての水晶系の美麗な結晶は見つけることができませんでしたが、幾つか面白い鉱物を見つけました。
まずはこれですが、おそらく石英だと思います。
緑がかっていますが、赤谷鉱山の産出鉱物の一覧に緑水晶の名前が挙がっているので、緑石英でしょう。

IMG_8308.jpg

この土砂崩れの現場ではこのような青緑がかった石が結構目に付きました。
ヨハンセン輝石です。
ヨハンセン輝石の青い色は空気に長いこと触れると退色してしまうので、あまりの色鮮やかさに最初は何の鉱物かわかりませんでした。
帰宅後写した写真とネット図鑑を見比べ、やっと判別できました。
上の写真の岩は高さが50cmほどあり、かなり大きな結晶で占められています。

IMG_8352.jpg

園芸用の小さなスコップを持ってきたはいいものの、8日、なんと山側の道路脇の土砂がきれいに取り除かれていました。
谷側の土砂はまだそのままでしたが、遅かれ早かれ谷側のズリ?も消滅することでしょう。


DC_IMG_8374.jpg

7日、道路脇で見つけた水晶クラスターの、洗浄後の姿。

DC_IMG_8394.jpg

マクロレンズで拡大してみました。
透明なポイントが幾つも林立しています。
探せばこれより立派な水晶クラスターが山中に眠っていそうです。



nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

境川(五頭山系)の石英 [鉱物(新発田市)]

新潟県民に広く親しまれている五頭連峰は、松平山(954)から北には縦走路がありません。
松平山のすぐ北に位置する金鉢山(888)は従って登山道がないため、無雪期に登頂した記録は見当たりません。
沢登りに関しても、五頭のほとんどの沢は遡行記録があるけれど、金鉢山周辺の沢は釣り師が入ることはあるんだろうけど、完全な遡行記録は皆無。
沢を詰めても登山道がないため、これは仕方ありませんが。
従って、金鉢山東麓に源を発する境川には以前からいろいろな意味で関心を抱いてきました。
金鉢山東麓にはもう1本、夏井川がありますが、こちらは上流部にかけて砂防堰堤が7つほど作られているので対象外。
川の名前を調べるにあたっては、「川の名前を調べる地図」というサイトを利用しました。
阿賀町や阿賀野市管内の五頭連峰の沢でしたら、”五頭連峰 山岳観光マップ”に詳述されているのですが、新発田市側の沢については他に資料もなく。

sakairiver.jpg

中々山から剣竜峡に抜ける林道の、中々山側ゲート手前を流れているのが境川。
そこから川に沿って林道が伸びているのですが、すぐ車止めがあるためここから歩き始めます。
10数分歩くと小さな石橋を渡ります。
ここから先は急に道が踏み跡程度になり、100mも歩かないうちにヤブに消えていますので、地図の破線はもう痕跡がないと思って下さい。
リンクを貼ったサイトでは支流名まで記載されていなかったので、どれが本流だかわかりません。
水量から判断すると、多分破線が続いている沢が境川の本流だと思うのですが。
連日の降雨で水量が多かったので、やや水量が少ない水色部分の沢に入渓しました。
目的は鉱物探し。
五頭でよく見かける桃色の花崗岩地帯がひたすら続きます。
記録の全くない川を歩くのはワクワクします。
釣り師や山菜採りの人が歩いているのか、この沢にはかすかに踏み跡が右岸に付いていましたが、堰堤もなく、本来の大自然を満喫することができるのです。

IMG_4064.jpg

女性的な渓相が続きます。
今回は様子見ということで、水色部分しか遡行していないのですが、途中大きな倒木が何本か現れたのみで、高巻きする必要ななかったです。

IMG_4071.jpg

IMG_4087.jpg

入渓してすぐ、石英が多いことに気づきました。
自形結晶こそ見当たらないものの、これは面白い!
このように色のきれいな石も多く、丹念に河原の石をチェックしていたら時間を食ってしまったので、いくらも遡行しないうちにUターンせざるを得なくなりました。

IMG_4089.jpg

例えばこの写真の石英の小石は、全部半径1.5m以内の範囲から見つけたものばかりです。
研磨したら水石として通用しそうな原石もあったし、今度は左岸側の等高線がもっと密になる辺り、標高340~350m付近まで歩いてみようと思います。
幸いヤマビルがいないようなので、アブが発生する前にもう一度来てみたい。

IMG_5927_5998p.jpg

林道のゲート前から境川沿いの小道に入り、100mほど歩いたあたりの山林。
先日、ゲート手前の田んぼでホタルの写真を撮っている間、この小道を200mほど歩いてみたのです。
ひょっとしたらヒメボタルがいるのではないかとの、淡い期待を抱いて。
沢沿いの道なので、ヘイケとゲンジは数は少ないながらもいました。
時折、ヒメボタルまがいの点滅パターンを示すホタルがいたので、念の為カメラを設置し、15分ほど放置プレイ。
帰宅してから分析してみると、ぱっと見の光跡は似ているのですが、やはり微妙にヒメボタルのそれより間延びしています。
色もそれほどイエローが強くないし、ヒメボタルではないと結論。
尚、手前のややグリーンがかっている光はクロマドボタルのそれです。
こいつの存在にはすぐに気づきました。
他にもクロマドボタルは道端の草むらに数匹いましたが、このホタルは結構山奥にもいますね。
この小道のもっと奥の杉林も、実は昨日だったか一昨日だったか、撮影中に訪れてみたんです。
雰囲気的には最高でした。
しかし、ゴールデンタイムの時間帯(20~21時)だったけど、ヒメボタルの姿は皆無。
ただ、村上以北のヒメボタルは他のホタル同様1950あたりから2100にかけて活動しますが、阿賀町あたりだと21時台には全く光らず、あくまで光り始めるのは22時以降であり、それから1時間がピークとのこと。
いわゆる深夜型のようです。
新発田や胎内、関川の山間部のどこかにヒメボタルがいると仮定して、ここのヒメボタルの活動時間帯が深夜型であったのなら、ぼくの今までの調査は意味をなさなくなります。
どうか深夜型でないように。










nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

採石場跡で鉱物探し [鉱物(新発田市)]

DSC_0099.jpg

入り口に立入禁止のロープがなかったのをいいことに、採石場のてっぺんまで歩いてみました。
先日ちょっとだけ下見した際、地面に方解石の脈が露出しているのを見つけたので、大きな方解石の自形結晶を探すのが目的です。
ジグザグに付けられた道は意外と歩きやすく、金丸鉱山の標高500m地点にかつてあった露天掘り跡もこんな感じだったんだろうなあと感慨も新たに。
ここの頂上の標高は、GPSが示すそれによると116mでした。
決して高くはありませんが、景色は抜群。
天上天下唯我独尊。

DSC_0097.jpg

鉱物観察が目的でしたが、残念ながら水晶や方解石の脈は一切上部には見られなかったです。
一番見かけたのは鏡鉄鉱と灰鉄輝石、あと黄鉄鉱の微粒子の付いた石とか・・・
結局、最初に訪れた時方解石の小石を見つけた場所の前後3mの範囲で方解石が路面に露出しており、手頃なサイズの奴を数個持ち帰りました。
同様に、最初に訪れた時石英の小石も幾つかその周辺で見かけたのだけど、やはり上部にはなく(山頂で小さな石英を2個見つけたのみ)、方解石に比べるとその存在自体がレアでした。

DC_IMG_3969.jpg

DC_IMG_3981.jpg

今回拾った方解石の小石は全てサーモンピンク色に蛍光しました。
(365nmのUVライト使用)
ということは、マンガン方解石ですね。

DC_IMG_4020.jpg

DC_IMG_4027.jpg

これは8X5.5cmと今回拾った中で最も大きい石。
正確に言えば拾ったのではなく、地面から掘り出したものです。
裏面も方解石に半分くらい覆われており、サーモンピンクに蛍光します。
ところが、こちらの面は一部水色~青紫に蛍光する部分があり、興味深いので掲載しました。
この日は一旦この後家に戻り、日没後からここから奥に続いている棚田的田んぼを訪れたのだけど、ホタルはそれほど現れてくれませんでした。
時期的には今がピークのはずなので、ここの田んぼはあまりいないようです。
おそらく除草剤をかなり使っていると思われるので、そのせいかなと思います。
下手の田んぼにはそこそこいるのですが・・・




nice!(0)  コメント(2) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

謎の蛍光鉱物 [鉱物(新発田市)]

昨日、水谷沢で見つけたピンク色のきれいな石ですが、現場で試しにいつも持ち歩いている紫外線ライト(365nm)を照射してみたら、鮮やかなピンク色の蛍光を示しました。
昼間なのに、明確にわかるほどのかなり強めの蛍光。
これはと思って持ち帰り、翌日夜(8日)、自宅で蛍光実験してみました。

DC_IMG_1538.jpg

EOS M6 Mark II + EF-S 35mm F2.8 マクロ IS USM (共通) 

たわしでごしごし洗っても、これ以上は汚れが落ちてくれません。
尚、今回紹介する写真は蛍光写真も含めて、すべてカメラに装備されているフォーカスシフトの機能(6枚)を使って撮影しています。
原石の質量は約1.7kg。
透明感はありませんが、ピンクの色合いが絶妙です。

DC_IMG_1550.jpg

ブラックライトを当てた写真。
見事な蛍光。
色合いは、ちょうどマンガン方解石の蛍光に似ています。
改めてネットや手持ちの図鑑で調べてみたのですが、ピンとくる鉱物は見当たりませんでした。
蛍光色だけからいうと、マンガン方解石が最も近いのですが、表面の質感は石英です。
おそらくピンクの蛍光はマンガンに反応していると思うんですけど、マンガンを含む石英ってあるのかな?
ちなみに、ローズクオーツのピンクは微量に含む酸化鉄の働きによるもの。
ぼくもいくつかローズクオーツの原石やブレスレットを持っていますが、ローズクオーツは蛍光しません。
一般に、紫水晶であれ、煙水晶であれ、透明な水晶であれ、水晶系は蛍光しないんです。
しかし、硬さは方解石よりは硬く、やはり石英系の石だと思うのですが・・・

DC_IMG_1581.jpg

部分の拡大です。

DC_IMG_1586.jpg

それの蛍光。
肉眼で捉える色は、これより気持ちオレンジがかっています。

DC_IMG_1593.jpg

1枚めの写真と見比べてほしいのですが、裏側はこうなっています。
ピンクがかっているのは、全体の3/5くらいでしょうか。

DC_IMG_1605.jpg

念の為、こちらの側にもブラックライトを当ててみます。
ほとんど蛍光現象は見られませんでした。
水谷銀山の坑口は発見できなかったけど、代わりにこんなお宝を見つけることができて結構シアワセかも。



nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

結晶質石灰岩を求めて [鉱物(新発田市)]

先日、赤谷炭鉱跡をハイキングした帰り、東赤谷の赤谷鉱山関連施設跡地へ。
知人に結晶質石灰岩を見せてあげるため、こぶし大の比較的きれいなそれを拾いに行ったのです。
昨年も一度訪れた名無しの小沢、ここにはなぜか鬼のように大小の結晶質石灰岩が50~60mの間にたくさん見られるのです。
そして、かつての鉱山遺構を暗示する鉄パイプや大きなコンクリートの塊、ドラム缶などが林の中に散乱しています。

IMG_0905.jpg

IMG_0929.jpg

2枚めの写真の左横と右上に、錆びた鉄パイプが写っています。
ちなみに、真ん中の白い石が結晶質石灰岩(=大理石)。
赤谷鉱山は、閉山間際に石灰岩を採掘していました。
なので、結晶質石灰岩もあちこちに見られます。

IMG_0915.jpg

この岩全体が結晶質石灰岩なのですが、なぜかここだけ汚れていない。
しかも純白。美しい。

IMG_0914.jpg

きれいな結晶部分のクローズアップ。
ものによっては微妙に蛍光する個体もあり、なかなか味わいがあります。
今回は8~10cmの小石を3個ゲット。

IMG_0922.jpg

このように、放射状の模様が入った石も見かけました。
ヨハンセン輝石、ステベンス石、単斜ジムトンプソン石、透閃石・・・
果たしてどれだろう?
たわしでごしごし擦ったら、或いは判別ができたかもしれませんが、素人にはムズカシイ。
単なる珪灰石なようも気がするが・・・

IMG_0935.jpg

これもよく見かける石です。
赤谷鉱山の代名詞、赤鉄鉱。

IMG_0932.jpg

小沢を詰めていくと、こんな所に出ます。
加治川治水ダム方面まで行かなくても、東赤谷周辺だけで十分探検?しがいのある地形がいっぱい。
どっちみち、今は滝谷森林公園の入り口までしか車で入れないのですが。







nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

赤谷炭鉱大切社宅跡 [鉱物(新発田市)]

新潟県内で炭鉱が盛んに行われていたのは、昭和16~23年頃だったようです。
具体的にはその頃、石炭5炭鉱、亜炭50余炭鉱で採炭が行われていました。
昭和30年代に入ると石炭や亜炭に代わり、石油や天然ガスが燃料資源として主役に躍り出て、炭鉱の休山は一気に加速していきました。
さて、当時新潟県内で最大の産出量を誇った炭鉱はどこだったのでしょう?
それは新発田市の赤谷炭鉱だったのです。
赤谷炭鉱の歴史は古く、万延元年(1860)にまでさかのぼります。
閉山が昭和38年なので、100年近い歴史を誇るのです。
昭和に入ってから出炭量は増え、昭和10~25年頃にかけてが最も多く、年間1万トン以上出炭していました。
同じ新発田市内には他にも菅谷炭鉱があり、お隣の胎内市には宮久炭鉱がありました。
いずれも規模は小さく、具体的な場所などの資料は見つけることができませんでしたが。
以上は「新潟県地質図説明書」昭和52年版から得た情報なのですが、もうひとつ参考にした記事があります。
東赤谷出身の方がやっている「緑の谷・赤い谷」というブログがそれ。
主として昭和30年代に撮影された豊富な小写真が紹介されており、痛く心を動かされた次第。
つい先日下調べしたら、なんとグーグルアースのストリートビューが社宅跡のすぐ手前まで伸びていることがわかりました。
道幅は細いものの何とか舗装されているようです。
取り敢えず、大切社宅跡まで行ってみようと27日、現地を訪れてみました。

IMG_0903.jpg

ストリートビューはこの小屋の前まで来ています。
この小屋も年代物ですね。

IMG_0897.jpg

ここが社宅跡地。
車道はここまで延びていました。
軽自動車じゃないと厳しいと思いますが、ここまでは軽で難なく入ってくることができました。
道路をはさんで反対側にも3段の丘になっている広場があり、かなり広い面積があります。
ですから、集落の規模もそこそこ大きかったのでは。
「緑の谷・赤い谷」の古写真を思い起こすと、本当に涙が出てきそうです。
かつてそう遠くない昔、ここに人々の賑わいがあったのです。

IMG_0902.jpg

広場を歩き回っていたら、テレビの残骸を発見。
あと、古いガラス瓶が何本か落ちていました。

IMG_0896.jpg

広場の前には、赤谷炭鉱で亡くなった方の慰霊碑が立っていました。
リンクを貼ったページの3枚めに慰霊碑の写真が載っています。
それと見比べると感慨深いです。
赤谷炭鉱はもともと北越製紙が経営母体で、昭和20何年だったかに経営から手を引いたのですが、昭和38年の完全閉山までその後も細々と炭鉱は続けられていたようです。
慰霊碑の右側の側面には、亡くなられた10名の方の名前が刻まれていました。
合掌。

tankou.jpg

ガーミンで記録したログです。
車道は社宅前まででしたが、そこから奥もはっきりした踏み跡が続いていたので辿ってみました。
標高250mを超えたあたりから残雪が現れました。
尾根の小ピークに出ると、そこは送電線鉄塔の真下。
そこでUターン。
くだんのブログの最後の記事に、赤谷炭鉱全図が掲載されていますが、サイズが縮小されているので、文字は判別できません。
この地図を帰宅後改めて眺めていたら、送電線管理用の踏み跡はほぼ古地図に載っている鉱山道をトレースしているように思いました。
あわよくば、坑道の入り口でも見つからないかなと思ってのハイキング?でしたが、さすがにそれは甘かった。
古写真を見ると、坑道は大規模で、総延長もかなりの長さになるものと思われます。
なので、閉山したときに入り口は完全に封鎖したことでしょうし。

IMG_0901.jpg

帰りにちょっとだけ沢沿いに歩いてみたのですが、ほどなく写真の滝が出てきました。
うっすらと右岸に踏み跡が付いており、踏み跡を辿ると簡単に滝を越せました。
滝の上からは踏み跡は左岸に移っており、足を濡らしたくなかったのでそこでUターン。
赤谷鉱山に比べると全く知名度が低い赤谷炭鉱ですが、自分の故郷にこんな場所(県内最大の炭鉱)があったなんて、改めて驚いた次第。
隅から隅まで知り尽くしたと思っていた赤谷周辺の山林も、この一角は足を踏み入れたことがなかったです。
これも広い意味での低山ハイキング。
里山歩きはいろいろな発見があります。






nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

加治川治水ダム付近の水晶 [鉱物(新発田市)]

今年5月のGW明け直後から、工事のため通行止めになっていた滝谷森林公園入り口のちょっと先から加治川治水ダムまでの区間が、10月1日より通行可能になりました。
10日、治水ダムまで行き、周辺を散策してきました。
赤谷鉱山跡へも一度は行ってみたいですが、春でないとヤブが深く無理です。
ダム湖から先にも気になる地形があるし、双眼鏡とカメラを携えて、それらを含めてざくっと見て回って来た次第。

IMG_0389.JPG

赤谷鉱山は幾つかの鉱区に分かれているのですが、正面の谷が今でも踏み跡や抗口が残っているスダチ沢の鉱区。
右側の斜面に岩場があります。
おそらくここでも採掘がされていたのでは?
スダチ沢の出会いまで過去何度も渓流釣りで訪れています。ただし、何十年も昔のことですが。
赤谷鉱山について詳しく解説しているサイトのリンクを貼っておきます。
http://kinno-homepage.sakura.ne.jp/mineral/akatani.pdf
もうひとつ、赤谷鉱山での生活風景などの古写真を多数掲載している貴重なサイトも紹介します。
http://intemperances33.rssing.com/chan-17572307/all_p2.html
特にこちらは学術的にも価値のあるもので、夫婦岩の存在も初めてこのサイトで知りました。
治水ダムができる以前は、治水ダムのダムサイト付近に集落があったのです。
今は親水公園となっているあたりです。
上記のサイトを知ってから、ぜひかつての集落跡に最も近い親水公園にも行きたいと思っていました。
広場には幾つもの大きな岩がありましたが、特に見るべき鉱物はなかったです。
しかしながら、15分かけて親水公園まで歩いた甲斐あって、下に降りて初めて目にすることの出来る名無しの滝を見つけることができました(次の写真)。

IMG_0410.jpg

谷が赤いですね。
赤谷集落の語源となった赤い谷がそこにありました。
さて、この日の一番の収穫は、治水ダム手前150mくらいの所にカーブミラーが立っていますが、そこの大きな岩に石英脈が出ているのを見つけたこと。

IMG_0390.JPG

IMG_0396.JPG

IMG_0401.JPG

IMG_0405.JPG

これらは全てカーブミラー脇の大岩、及びその前に転がっている石を写したものです。
サイズは小さいですが、きちんと六角柱の形状をしている透明な水晶のポイントも見られ、あるところにはあるんだなあと感心した次第。
最後に、ダムサイト直下にヘリポートがあるのですが、そこに通じる右岸の道路が舗装されているので、ヘリポートのある広場まで入ってみました。

IMG_0415.JPG

途中コンクリートの吹きつけがされていない岩場が出てくるのですが、そこで小さな晶洞が開いているのを発見。
どちらも拳が入らないほどの小さな穴です。
ライトで中を照らしてみると、奥行きはどちらも30cmくらいでしょうか。
壁面には石英がところどころへばりついており、ホジ棒かなんかで掘ったあとがありました。
おそらく3cm前後のポイントが幾つか出たのではないでしょうか。
赤谷鉱山は加治川(飯豊川)の左岸に展開していますが、右岸にも水晶に限って言えば脈があるみたいですね。

IMG_0797_0813p.jpg


最後に昨年10月、橋の上から撮影した日鉄鉱山鉄道跡の鉄橋をからめた星景写真をアップします。
雲が多かったので、当時ボツにしていた1枚です。
ダムサイト直下のヘリポート広場も星景写真には絶好のロケーションなのですが、いかんせんダムの事務所付近に明るい外灯が幾つかあり、ダムを見上げるようなアングルはNGです。
ただし、スダチ沢方面にカメラを向ければ漆黒の夜空が展開するので、今度機会があったらスダチ沢方面、南の谷間へカメラを向けてみたいと思います。

nice!(0)  コメント(2) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

赤い河原からの天の川 [鉱物(新発田市)]

日没後、昨日の場所へ行き、改めてめぼしい鉱物が落ちてないかチェック。
特に何もなかったです。
石膏だか石灰岩だかよくわからないけど、あの細長い白い石は他にもかけらが幾つかありましたが、やはり劈開があるので結構もろい。
昨日の個体ほどには蛍光しなかったので、数枚写真を撮っただけですぐに次の場所へ移動しました。
この日の最大の目的は、五十公野山裏を流れる加治川の河原を、長靴履いてさらに上流へと歩いてみること。
もちろんUVライト片手にです。
しかしながら、ヘッドライトのバッテリーがなくなりかけていたので、いつもの範囲を歩き回っただけでした。
こちらも特に成果はなし。
しいていえば、明るく蛍光する花崗岩(風化が激しいのでよくわからないけど)の小石を見つけたぐらい。

IMG_8103.jpg

横幅8cmくらい。

IMG_8101.jpg

この河原で似たような蛍光を示す花崗岩の小石を以前にも拾ったことがありますが、この個体が最も強く光りました。

IMG_8098.jpg

裏側。

IMG_8079_95p.jpg

現地に着いた時はいい感じで南の空に天の川が見えていたけど、河原を散策しているうちにみるみる薄雲が湧いてきました。
垂直に立ち上がっているはずの天の川もちょっとしか視認できなかったので、普通に撮ったのでは面白くありません。
なので、UVライトで水際の赤く蛍光する小石を照らしてみました。


nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

謎の光る石 [鉱物(新発田市)]

新発田市の二王子山麓で、先月石材の一時置き場を見つけました。
ある丘の上なのですが、展望が良く、晴れた日には満天の星空を拝むことができます。
で、そこそこ晴れた26日、薄明終了の少し前に現地へ。

IMG_8026.jpg

EOS6D Mark II + SIGMA 24mm F1.4 DG Art (共通)

星を見るのは後回し、一番の目的はUVライトでの光る鉱物探しです。
先月、明るさが残っているうちにざっと見た感じでは特にメノウや玉髄はなかったのですが、ここには色々な種類の岩石があります。
やはり先月、一度375nmのUVライトで20分ほど探してみた時はほとんどこれといって写真を撮りたくなるような光る石は見つからなかったけど、ハイパワーの365nmのそれだと、すぐに幾つか強烈に蛍光する石を発見。
中央の花崗岩ですが、黄色っぽく変色している部分が蛍光するかなと思ったらさにあらず。

IMG_8027.jpg

この石は今まで見てきた中で、最も強く蛍光しました。
暗い紫に発している部分もあり、外見は間違いなく花崗岩なのに、どうしてこういう蛍光を示すのか全くわかりません。
その下の水色に光る細長い石(長さ25cmくらい)も極めてユニーク。
場所を写して、単独で撮影してみました。
この日は広角レンズ1本しか持って来ていなかったので、中央をトリミングしています(次の写真)。

IMG_8023.jpg

外見は白くて、一見石膏に似ています。或いは水滑石か?
よく見ると条線が縦に入っている部分もあり、表面は白ですが、芯の部分はこげ茶色っぽい色です。
赤く蛍光している箇所は、表面ではなく、芯の部分でだと思います。
(石膏であることが後日判明しました。)


IMG_7999_8018p1.jpg

大小の岩石が2mほどの高さに積まれているのですが、ここで切り出したものではなく、どこかから持って来たもののようです。一時的な保管場所だと思いますが、定かではありません。
ちょうどいい角度で南の空に天の川が立ち上がってきたので、星景写真を撮ってみました。
岩山の部分は例のUVライトを30秒ほど照射しています。
でも、さすがにこのように広い面積をカバーするには出力不足です。
新月期とはいえ、丘の上なので新発田市の光害がダイレクトに届くし、写真に写すと肉眼で見る以上に明るく写ります。
従って、地上風景は中途半端な印象になってしまいました。

IMG_8038_53p.jpg

反対方向の天の川も写したのですが、こちらも失敗です。
単に、青っぽい光を当てて写したのと質的に変わりません。
それでも、特にこちら側は青白っぽく蛍光する小石が多かったのですが。
右側にアンドロメダ銀河が写ってくれました。
スバル(プレアデス星団)も21時過ぎには昇ってくる季節になりました。


nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー
前の10件 | - 鉱物(新発田市) ブログトップ