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珪石を片っ端から蛍光させてみた [鉱物(新潟市中央区)]

17日夜、UVライト片手に大きな珪石がゴロゴロしている護岸地帯へ行ってみました。
何年か前にも同様の試みを行ったことがあり、その時は副産物としてレアな蛍光鉱物を発見したり。
あわよくば今回もそのような鉱物を見つけられるといいのですが・・・

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どれも30~60cmの大きさがあります。
珪石(珪岩、結晶片岩)は様々な成分を含むので、時に2色どころか3色に蛍光します。
この岩も3色に蛍光しました。
黄色の部分は珪灰石、赤はマンガン方解石だろうと推測されるのですが、濃い水色の部分がわかりません。
のちほど別な写真を上げますが、ごく少数派ではあるものの、たまに青っぽく蛍光する石も見られました(ただし蛍石のそれに比べたら、蛍光度は弱いけど)。

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例えばコレ。
うっとりします。
左に小さな石を置きました。
黄色の部分は珪灰石の蛍光です。

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参考までに、青く蛍光した石の写真(ストロボ使用)。
どの石も色合いや質感は似たりよったりです。

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どれも昼光下で見るとそれほど変わり映えのしない白い岩石なのですが、蛍光させてみると個性が出ます。
足元が不安定なので三脚のセッティングにいちいち時間がかかり、他の蛍光鉱物探しがほとんどできなかったのが心残り。

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これらはマンガン方解石(赤い部分)と黄色い部分(珪灰石)の組み合わせの石です。
これら2色の蛍光が見られる石はわりと多かったです。

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この海岸へは2週間の間にかれこれ4回訪れているのですが、前回来た時に30cmくらいの珪石を割り、小さい方を持ち帰りました。
やはり割って新鮮な断面を露出させるとつやつやな面が現れ、見た目も美しいし、蛍光もより鮮やかになります。
上の2枚は割った石なのですが、黄色の蛍光がより鮮やかなのがおわかり頂けると思います。

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その裏面。

※補足
18日夕方、贔屓にしている猿霞の新潟総踊りでの演舞を見るべく、万代テラス会場へ。

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すごく良かった。
リーダーのA.Yokoyama健在なり。
今年から猿霞は衣装を新しいものにチェンジしたのだけど、それが珪灰石の蛍光カラーそのものの黄色。
こういうのをシンクロニシティと言う。
元々黄色は特に好きな色ではないのだけど、ごく最近珪灰石の蛍光色が好きになったせいもあり、この衣装の色にはぐっときました笑
新潟総踊りを見に行く機会があったら、猿霞の演舞を一度見てみて下さい。
一味違いますよ。






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濁沸石と犬牙状方解石 [鉱物(新潟市中央区)]

寄居浜から日和山浜にかけて部分的に捨て石の護岸地帯、及び基部に捨て石が使われている縦堤が連続しますが、その一角で初めて濁沸石を発見しました。

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いずれも波打ち際で見つけた結晶。
濁沸石のことはよく知らなかったので、改めて調べてみました。
「・・・新鮮なものは透明だが、結晶に含まれる水分が空気に触れると不可逆的に抜け、白濁化する(※濁沸石の語源の由来)。
さらに進行すると粉末化し、指で揉むと粉になってしまう。なので、長期保存には水と一緒に密閉容器で保存しておくとよい。」
なるほど、だから水際で多く見られたのですね。

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たまたま波打ち際の小石に紛れて、濁沸石付きの手のひらサイズの小石を見つけたので持ち帰りました。
近くにはこの海岸では珍しくチャートの岩が目立ったので、周辺の半透明な部分は石英かなと思ったのですが、念のためUVライトを照射してみると真っ赤に蛍光。
しかも蛍光度が強い。
裏側も同様に赤く蛍光し、見た目は汚いけどマンガン方解石の薄膜に覆われている石でもあるのでした。

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あと、犬牙状方解石も見つけました。
結晶のサイズは小さいけど、全体の面積が広い!

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こちらは普通の方解石。
これと同じ質感の方解石を近くで拾ったことがあるので、これもおそらくマンガン方解石だと思います。
つまり、赤く蛍光するということ。

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ゴンナルダイト(ゴナルド沸石もしくはゴンナルド沸石)です。
沸石のメッカ・間瀬でも見られると聞きますが、まだぼくは間瀬では見つけたことがありません。
(ちなみに、新潟市の護岸地帯の捨て石はおそらく中国産。新潟市のネイティブの石ではありません。)

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こちらは菱沸石でしょうか、それとも束沸石?
沸石は種類が多いので覚えきれません。




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海岸部の捨て石地帯は鉱物観察に最適 [鉱物(新潟市中央区)]

最近10日間で、新潟市の海岸を中心に6回、それぞれ1時間程度なのですが石活してきました。
狙いは縦堤の基部に見られる捨て石地帯。
そこで使われている捨て石は、おそらくは中国から輸入されたものなので、国内ではあまり見られない産状の鉱物が見られることが多いのです。

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一番きれいだなと思った鉱物がコレ。
はっきり言ってよくわかりません。色合いだけだったら柘榴石に似ているけど、結晶の形が違うような・・・
苦土電気石のような気もしますが。

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捨て石地帯の特定の場所では、ほとんどが花崗岩で占められている一角があり、その花崗岩は例外なくペグマタイトなので本当に見ていて興奮を禁じえません。
下越地方でいえば、五頭山麓には花崗岩の真砂土を採取していたり、石材加工用に花崗岩を切り出している採石場が何箇所もありますが、五頭の花崗岩は晶洞やクラックが生じにくいため、このように複数の鉱物が混ざり合っている光景はほとんど見られません。

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こちらは鉄電気石でしょうか。
長さ10cmほどあります。
黒い鉱物は他にも鉄雲母や普通角閃石も見られますが、時に区別が困難です。

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こちらは多分緑簾石の結晶だと思います。
7~8cmくらいあります。
ガラス質の光沢がグッと来ます。

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その下にも青っぽい鉱物が見られるのですが、これはさすがにわかりません。
ぱっと見、アパタイトに似ているのですが、違うだろうな。

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これらペグマタイト地帯では、まるでカーネリアンのような紅色の透明な結晶もたまに見受けられます。
よく探せばジルコンも過去には目撃しているのだけど、今回は見つけることができませんでした。

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そして、ある場所には大きな珪岩が密集していたりします。
構成物は、石英、方解石、珪灰石が主体。
個体差が大きいのですが、ピンクや水色、黄色など複雑な蛍光を見せる石も多く、過去記事でも新潟市の海岸で拾ったそういった石の蛍光写真を載せたことがあります。
今回も重さ2.6kgほどの石を一個持ち帰り、夜蛍光実験をしてみたのだけど、あまり蛍光しませんでした。
それならばと石を2つに割って、破断面にUVライトを当ててみたのですが、劇的に変わりました。

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濃い黄色に蛍光するようになりました。
珪灰石は短波でこのような黄色に蛍光しますが、365nmの長波でも、モノによっては短波の蛍光と同じような色合いに蛍光を見せる石があります。
基本的に、ここの珪岩はわりと珪灰石の占める部分が多いので、新鮮な断面が現れたがゆえの鮮やかな蛍光現象と言えるでしょう。



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珪灰石の魅力 [鉱物(新潟市中央区)]

9日、おそらく今日が最後の夏日になるのでは?
新潟市の日和山海岸でゆく夏を惜しみつつ、汗だくになりながら石友3人と捨て石地帯を探索してみました。

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昔と違ってもう良品は出そうにないのだけど、飴色をした方解石の大きな岩がゴロゴロしている場所を発見。
それを知人が4分割してくれ、うち1個をもらいました。
それがこの石。

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この手の方解石を産する場所は下越に複数箇所ありますが、どれもこのように強蛍光します。
うっかりするとすぐ白飛びしてしまうので、やや暗めに撮りました。

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2年ぶりくらいに訪れた場所なのだけど、特に成果はなし。
しかしながら、唯一持ち帰った写真の珪岩(質量2.7kg)がユニークな蛍光を示してくれました。

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右側の部分が赤っぽいピンクとオレンジに蛍光しているのです。

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別角度からアップで撮り直し。
赤っぽい蛍光はマンガン方解石はじめいくつか候補があり、特に珍しくはないのだけど、これだけ広い範囲が濃いオレンジ色に発色した石は初めて見ました。

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この石の反対側です。
イエローに近い茶色に発色している部分が珪灰石。
あとの青白い蛍光は疑似蛍光が多いと思うのですが、詳細は不明。

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レンズを近づけてみました。
短波(260~275nm)のライトでしたら、もっと記憶色にあるイエローそのものに発色するはず。

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ついでに、3年前にこの場所で拾ってきた珪灰石にも改めて365nmのUVライトを照射してみました。
ピンクの部分はマンガン方解石です。
この石の珪灰石部分は、今日持ち帰った石よりイエローっぽく発色するようです。




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新潟市の海岸にトルマリンはあるのか? [鉱物(新潟市中央区)]

先日、初めて鉄電気石(=トルマリン)の針状結晶を発見しました(8月27日の記事参照)。
鉄電気石(以下、トルマリンと明記)は珪酸塩鉱物の一種で、柱状結晶の柱面に条線が発達するのが特徴。
花崗岩質ペグマタイトに産出するので、ならば下越の他のペグマタイト地帯でも見られるのではないかと思い、かつて足繁く通い詰めた新潟市の海岸へ2年ぶりに出かけてみました。

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この80~90cmほどの花崗岩に、ところどころトルマリンが生じていました。

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いずれもトリミングあり。
特に3枚目の写真は柱面が確認できるので、大変貴重だと思います。
トルマリンは好きな石で、我が家にも総重量2kgに及ぶ多数のブラックトルマリンの原石があり、うち1kgほどを洗濯用ネットに入れ、風呂用に使っていたり。
話がそれますが、会津美里町のどこかの立ち寄り湯の湯船に一抱えもある巨大なトルマリンの原石が沈められています。
そのお湯の感触が気にいったので、以来我が家のお風呂にもしょっちゅうトルマリン風呂での入浴を楽しんでいる次第。

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さて、こちらは同じ場所(同じ岩ではない)での緑簾石。
トルマリン同様、珪酸塩鉱物である緑簾石は、下越では花崗岩ないしはペグマタイト質花崗岩でごく一般的に見られる鉱物です。
しかし、この護岸地帯におけるそれは一回り大きい結晶が多く、見ごたえがあります。

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多数の捨て石が敷かれている護岸地帯、及び縦堤の基部に置かれている花崗岩地帯を探すと、かなりの確率でこれらの鉱物にお目にかかることができるでしょう。
しかし、おそらくはこれらの花崗岩は国産ではなく中国産です。
別にどこ産でもいいのですが、産地不詳のままだと価値が半減するので、個人的にはそこが引っかかります。



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巨晶方解石に魅せられて [鉱物(新潟市中央区)]

20日、懲りずに再び日和山海岸を訪れました。
前回見つけたマンガン方解石を回収するためです。
ところがどれだけ探してもありません。
ピンクのそれだけでなく、30~35cmはありそうな方解石のビッグなやつも見つかりません。
1時間半探しても見つからなかったので、誰かが持っていっちゃったのかなあ。
しかし、捨てる神あれば拾う神あり。
最後の最後で、イメージ通りの巨晶(マンガン)方解石を見つけました、しかも2個も。
どちらも同じ場所にあったので、それぞれの片割れでしょう。
サイズこそ前回見つけたものよりは小さいものの、石全体の形が整っているのと、結晶部分の占める体積が非常に大きいのが特徴。
産地こそ不明ではあるものの、これだけの結晶はかなりレアだと思います。

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横幅15cm、質量1620g。
母岩は玄武岩でしょうか?
もうひとつの石も、このように上下を母岩にサンドイッチ状に挟まれた形状でした。

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バッチリ蛍光します。
間瀬銅山周辺でもマンガン方解石は見つかりますが、それの蛍光に比べ、赤みが強いのが特徴です。

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90度回転させた側面。
やはり2/3を方解石が占めています。

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結晶部分のクローズアップ。
方解石は一定の形に割れやすく(へき開しやすい)、マッチ箱を押しつぶしたような平行六面体の形状が見られるのが一般的。
全ての方解石が蛍光するわけではありませんが、なぜか日和山海岸で見つかるものはほぼ99%蛍光現象を示します。
蛍光色は大半が赤~ピンクですが、たまに白く光るものもあります。
赤い蛍光はマンガンに起因するもので、ゆえにそのような石をマンガン方解石と呼んだりすることもあります。







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日和山海岸の巨晶方解石 [鉱物(新潟市中央区)]

1月6日、今年初の鉱物探し。
場所は日和山海岸の護岸地帯。
風も弱く、鉱物ウォーキングにはまずまずの日和となりました。

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ここは昨年秋に、新たに造営された護岸地帯。
11月下旬に行った時は8割方工事は終わっており、そのときは既に工事が終わっていた(上の写真の後方)区間をざっと見てみたのだけど、残念ながらな~んもなし。
全長は200~300mくらいあるでしょうか。
これだけ敷き詰められていれば何かしら目ぼしい結晶がありそうなものだけど、本当に何も見当たりませんでした。
気を取り直して、一昨年から足繁く訪れている場所へ移動。

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ここも昨年春まではさらに一段この上に岩石が積み上げられていたのですが、夏~秋の間に全て海中に投じられたようで、晩秋の調査ではほぼ絶産していました。
それでも面積が広いので、もっと綿密にチェックすれば何かしらあるのではないかと・・・

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結果、大きな方解石が幾つか目に止まりました。
例えば次の写真の石とか。

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タイトルの巨晶方解石というのはぼくの造語で、こんな石を見つけてしまったからです。
大きさは40cmくらいでしょうか。
ずっしりと重く、5~6kgはありそう。
実は昨年9月19日の記事で、同じ場所でこれと酷似した石を拾い、ブログに写真(蛍光させた写真もあります)を載せました。
そいつはUVライトで鮮やかなサーモンピンクに蛍光したので、おそらくこの方解石にもUVライトを当てたら同様に蛍光することでしょう。

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驚くべきことに、反対側も方解石で覆われています。
ちょっと汚れていますが、圧巻の存在感。
もう少し軽かったらお持ち帰りするのですが・・・

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一番きれいな部分をクローズアップ。

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あと、こんな方解石も。
これだけはっきりピンクがかった方解石は初めて見ました。
マンガン方解石と言えるでしょう。
こいつも蛍光しそう。
結晶部分かなり厚みがあり、石全体の重さは3kg前後といったところでしょうか。

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あと、見覚えのある結晶も見つけました。
帰宅後調べてみたら、昨年8月31日のブログに写真を載せていました。
灰輝沸石だと思います。
ただ、昨年はこの石の近くにもいろいろ沸石系の結晶が見られたと記憶しているのですが、このあたりも全体に高さが30cmほど気持ち低くなっているので、石が持ち去られ、護岸用に使われた可能性が高いです。
このポイントはほぼ絶産したと書いた所以です。
また新たに中国から捨て石が輸入されてこないかなあ?
そしたらこの広場にひとまず保管されるはず。
春になったらまた巡回しなければ。





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珪灰石の蛍光 [鉱物(新潟市中央区)]

天気がいいので、寄居浜~日和山浜を散歩してきました。

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一番の目的は、昨年出現したこの埋立地での鉱物探しです。
もう4~5回訪れてはいるのだけど、方解石がたくさん見られるし、岩石の種類も多く、全然飽きることがありません。

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今回新たに見つけた方解石たちです。
この埋立地の捨て石は、おそらく中国から輸入されてきたものでしょう。
新潟県内、間瀬海岸や角海浜、笹川流れの岩場で見られるネイティブの方解石は飴色のものが多く、このような無色に近いものはあまり見ません。
また、この浜の中国産?方解石はサーモンピンクに蛍光するものが多く、夜UVライト片手に来ても楽しいです。

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このあと、ここよりやや北の海岸へ移動し、そこで改めて鉱物ウォーキング。
この写真の石は、そこで見つけた珪灰石(ウラストナイト)。
横幅15cmほどです。
そのエリアでは昨年も珪灰石をいくつか拾っているのですが、こいつはとてもきれいな個体なので持ち帰りました。

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珪灰石はごく一般的なスカルン鉱物。
新発田の赤谷鉱山でも採掘されていました。
あまり知られていませんが(そもそも珪灰石はパワーストーン屋さんではあまり売っていない)、珪灰石は長波の紫外線でイエローに蛍光します。
今回拾った個体は片面(こちら側)が色濃く蛍光したので、写真に残しました。
ピンぼけに見えるかもしれませんが、繊維質の表面がそう錯覚させるのであって、特にぶれてはいません。
ちなみに、類似の結晶構造の鉱物にソーダ珪灰石(ペクトライト)がありますが、この水色のものはラリマーと呼ばれ、人気のパワーストーンであるのはご存知の通り。

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ひょっとしたら既出かもしれませんが、昨年同じ場所で拾ったやや大きめの珪灰石の蛍光写真を改めて撮ってみました。
繊維質の部分が珪灰石なのですが、この石は左端の方が方解石となっています。

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おお~、やっぱりスゴイ。
一粒で2度美味しいというか、蛍光鉱物としての珪灰石は奥が深いです。


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寄居浜の緑簾石 [鉱物(新潟市中央区)]

行き尽くした感のある新潟市の海岸ですが、それでも訪れる度に新たな石やクラスターを見つけます。
この半年の間でだいぶ鉱物の名前を覚えました。
名前を覚えると見つけやすくなるもので、この日は図鑑で覚えたばかりの緑簾石(エピドート)をすぐに見つけることができました。
(場所:寄居浜)

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緑簾石は、新潟市の海岸部の護岸地帯では比較的よく見かけます。
ケイ酸塩鉱物です。

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細かい水晶の集合体です。
たま~に見かけます。

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透明な水晶のポイントは、海岸の護岸地帯では珍しいです。
ただし、1cm未満のものしか見たことがありませんが。
肌色の鉱物はカリ長石。
白い鉱物は方解石だと思います。


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青紫に蛍光する鉱物 [鉱物(新潟市中央区)]

昨日の記事の続きです。
場所は寄居浜(新潟市)。
岩と岩の隙間に散りばめられている小石に重点を置いて、365nmのUVライトを照射し、取りあえず強く蛍光する石を探しました。
2日間で2個だけユニークな蛍光を示す石を発見。
どちらも3~5cmの小さな石なのですが、持ち帰ってじっくり観察してみました。

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新潟県立図書館に「蛍光鉱物&光る宝石ビジュアルガイド」の大型本が置いてあったので、最近何度も熟読しています。
ネットでは、次のサイトが蛍光鉱物について詳しいです。
だけど、長波で青紫に蛍光する鉱物はフローライトぐらいしか見当たらないのです。
しかし19日、斜長石がぼくの写真とほぼ同じ色合いで蛍光している写真が掲載されている有益なサイトを発見。
主に青紫に蛍光しているのはグレーの部分であり、多分これが斜長石。
やや肌色がかっている箇所は蛍光が弱いですが、ここはアルカリ長石でしょう。

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この小石は随分ユニークで、あちこちにパイライトの微細結晶が散りばめられています。
赤っぽい箇所はジルコンか何かでしょう。
なにげに、パイライトが混ざっていたので嬉しくて取り上げた次第。

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横幅5cm、さきの小石より蛍光度合いがやや強く、かつ石そのものが清楚な色合いで美しいので持ち帰りました。
こちらはあえて分類すれば、花崗閃緑岩でしょうか。
蛍光している部分は不透明な白っぽい部分であり、透明な部分は蛍光しません。
こちらもやはり青紫に蛍光しているところが斜長石、透明なところは石英でしょうか。
黒い部分は黒雲母だと思います。
他にかすかにシルバーの光沢を放つ微細結晶が、数は少ないながらも存在するようです。
これが何かはわかりませんが。

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拡大します。
花崗岩の一種なんでしょうけど、非常に美しいです。

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それにしても、水色に蛍光している箇所はどんな物質が反応しているのでしょう?



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