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今年初の青物 [鉱物(阿賀野市)]

青物とは、カツオ、ブリ、サバなど背の青みがかった魚の総称。
しかし、ここではアメジスト(紫水晶)のことを指します。

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40cm近くありそうな大きな石英塊を少しずつ割っていったら、ごく一部ですがうっすらと青みがかった部分が顔を出しました。
形は歪ですが、色乗りはまあまあ。

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なんだかんだ言って、ムラサキは新潟県下越地方ではなかなか出ません。
この写真の石は紫石英と呼ぶのが正しいですが、呼び名はともかく、昨年ゲットした幾つかの紫石英や紫水晶より若干ですが色が濃いめ。
長期間太陽光にさらされると色は退化してしまうので、やはりムラサキに出会いたければ積極的に割ってみることが必要ですね。



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五頭のブラッドストーン [鉱物(阿賀野市)]

碧玉(ジャスパー)の一種で、ブラッドストーンという石があります。
細かい石英の結晶が集まった石を碧玉と呼びますが、濃緑色のそれに赤い斑点(正体は酸化鉄)が入ったものをブラッドストーンと呼んだりします。
特に希少な石というわけではないのですが、なぜか惹かれるものがあり、ブラッドストーンのブレスレットも何年か前に購入したこともあります。
緑のジャスパーは、ぼくの知る限り下越地方においては赤いジャスパーより産地が少ないのではないかと思います。
先日訪れた沢には緑色だけでなく、黄色も赤褐色(鮮やかな赤はなかった)のジャスパーがあるのですが、たまたま持ち帰った石をよく観察したら赤い筋や斑点が入っていることに気づきました。
自分史上初のブラッドストーンGET!

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それぞれ別な個体になります。
どちらも白い蛋白石の細脈が入っています。

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三色の碧玉が見られる沢の産状。
水色がかった白い部分は蛋白石ないしは半透明の玉髄。
母岩が硬いのでおいそれとはカットできません。
かなり土や砂が岩盤に堆積しているので、それらを取り除くとまだまだ脈が現れそうです。



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菊花石状マンガン方解石 [鉱物(阿賀野市)]

1月1日、2日と連続で、雪解けの進んだ五頭山麓の複数箇所を山歩きしてきました。
1日は特に成果はなかったけど、2日は大発見がありました。

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五頭では珍しい、玄武岩質の黒い岩壁地帯で見つけた方解石。
最初は石英かなと思ったのだけど、黒っぽい赤みを帯びた碧玉が付随しており、その部分をカットしたら真っ二つに割れてしまいました。
その結果現れた新鮮な断面を見て愕然。
これは方解石だと直感。

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横幅最大6cm、奥行き5cm。
光沢感のある断面は見ていて飽きません。

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もう片割れも厚みが2cmあります。

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長波のUVライトで見事な蛍光を見せました。
ほぼオレンジ色。
マンガン方解石確定。
表五頭、裏五頭併せて、ぼくが見つけたマンガン方解石の産地はこれで2箇所目です。


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そこからやや離れた岩場で、放射状の条線が入ったこぶし大より一回り小さな白っぽい石を発見。
残念ながら足元が非常に悪く、あと7~8cm手が届きません。
ハンマーの末端を持つなどしてなんとかカットしたものの、半分に割れてしまい、片割れがどこかに飛んでしまってどうしても見つかりませんでした。

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裏側、つまりカットした断面です。
表と同様に放射状の構造が見られます。
沸石かなとも思ったですが、ベテランの先輩に写真を送って意見を聞いたところ、方解石の菊花石ではないかとの見立て。
自分でもいろいろ調べてみたのですが、やはり方解石(もしくは霰石)である可能性が高いです。

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UVライトを当てたらこのように蛍光しました。
先のマンガン方解石よりは朱色に近い蛍光ですが、これもマンガン方解石の一種であることは間違いないでしょう。
何年か前、ミネラルマルシェに毎年来ている国産鉱物専門店の方に「下越では梅花石は採れるけど、菊花石はないよ」と言われたことがあります。
もしこれが菊花石と見なされるなら、大きな発見です。
また雪が降るまえに、割れた片割れを探しにもう一度行かなければ。











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過去最大の水晶クラスター [鉱物(阿賀野市)]

いわゆる表五頭エリアでは、自分史上過去最大2590gの水晶を見つけました。

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発見直後の水晶。
これは大きいなと直感したので、掘り出す前に写真を撮りました。

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で、掘り起こしたのがこれ。

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周辺の地形。
小さな沢の源頭を過ぎ、藪に突入して蜘蛛の巣をかき分けかき分け登っていたら目に止まったのです。
まだ気温も湿度も高く、虫も多く、探索には1ヶ月早かったかな?と後悔し始めた直後でした。
1個だけしかこれといった水晶は見つけることができなかったけど、とにかくまだ探索に適した条件とは程遠く、この場所を再訪するにしても、やはり10月中旬以降にしたいと思います。

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軽く水洗いしただけです。
結晶の粒がかなり大きく、迫力満点。

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特筆すべきは、透明度の非常に高い結晶が見られること。
下越には、現在は立ち入り禁止になっていますが、知る人ぞ知る水晶鉱山があります。
そこではこのような透明な水晶を産するみたいだけど、全く無名の産地でこのような水晶クラスターが出るのですから石活趣味はやめられません。




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石探ししていたら、イノシシの大群に遭遇した件 [鉱物(阿賀野市)]

いや、びっくりしました。
弥彦山(といっても主要な登山コース沿いではなく、かすかに踏み跡が残っているだけの鉱山道沿いの斜面)で5頭のイノシシの親子の群れに遭遇したことがるけど、今度の群れは12~13頭はいました。

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写真ではわかりにくいけど、イノシシの子供が3頭、親が1頭写っています。
このあとも親と子供の群れが地響き立てながら急斜面を通り過ぎていきました。
表五頭にもイノシシが闊歩するようになったんですね。
ただし、ここは人里離れた山中ではありますが。

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その近くで新たに見つけた大きな石。
1mくらいあるので、もちろん写真だけ。
緑色片岩中の緑閃石だと思います。
色の濃さ、ツヤ共に言うことなし。
石英が表面を覆っていますが、こちらも見事。

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こちらは珪化木か?
長辺30cmほど。

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やはりこの近くの農道の砂利の中から見つけたメノウ。
蛍光色までもが清楚でした。

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場所は変わって、最近2回通い詰めたペグマタイトのポイントへ。

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石英は普通蛍光しませんが、この個体だけ謎の蛍光を示しました。
とは言え、反対側の面は全く蛍光現象なし。
昼光下での表面の質感は、裏側も全く同じなのですが。

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このポイントではマンガン方解石が見つかります。
ピンクがかった上質な結晶は見つからなかったけど、この個体は斜長石の蛍光も見事でした(青紫の部分)。









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やまびこ通りの沢の石英たち [鉱物(阿賀野市)]

五頭山麓にある通称”やまびこ通り”の林道を走ると、途中何本か沢に出会います。
この林道の起点である砂郷沢はまだ遡行したことがないのですが、それ以外の沢は計4本、くまなく遡行しました。
もちろん目的は水晶探し。
五頭山は花崗岩でできているので、山麓を流れる無数の沢のほとんどで石英や碧玉を観察することができます。
しかし、自形結晶化した水晶となると、ある場所は限定されてしまいますが。
さて、8日に訪れた沢はまだ遡行したことのない未知の沢。
といっても本当に細い沢で、全長も短く、遡行という言葉を用いるのは大袈裟です。
しかし、えてしてそういう小沢にお宝が眠っていることが多い。
さて、今回はどうだったか?

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入渓してすぐ、ペグマタイト由来の石英があちこちに転がっているのが目に入りました。
これはスゴイ、楽しい!

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そこそこ透明感を感じられる石も多く、サイズも2~3cmから15cmの大きさのものが主体で、なんか親しみを感じます。

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渓相はこんな感じ。
もう源頭が近いです。

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柱面の発達したポイント形状の結晶はなかったけど、途中からどうでもよくなりました。
結晶が生きているんです。
震えているし、呼吸をしている。
これに比べたら、パワーストーンショップに陳列されている石は9割方”ジャンクストーン”と言えるでしょう。
これが本物のパワーストーン。






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折居川水系南俣沢へ [鉱物(阿賀野市)]


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おそらく五頭山界隈で最も足繁く通い詰めたであろう折居川水系。
しかし、沢屋さんが訪れる南俣沢だけは行ったことがなかったのです。
19日、ようやく念願の南俣沢へ。
といっても鉱物(水晶)探しが目的なので、脈がなければ早々に引き返す予定。

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林道から南俣沢へ降りる地点で、林道沿いに大きな岩壁が出てくるのですが、そこに石英脈が見られました。
右下から中央上部に向かって脈が走っています。
そして、中央下部には大きな窪みがあり、そこにびっしりと石英が露出していました。

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ただ、ちょっと風化しています。
透明感もありません。
岩を切り崩していけば或いは新鮮な結晶が出るかもしれないけど、可能性としては低そうです。

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ここがセイジョ沢(左側)と南俣沢(右側)の合流地点。
すぐ右側に堰堤があり、そのせいでこの辺りの河原は砂に埋れています。

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30mも歩くと一気にダイナミックな渓相となり、本格的な沢歩きとなります。
地形図に堰堤マークが2つ描かれていますが、どちらも右岸から巻きました。
これが結構きつかったです。

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大きなカリ長石の岩盤。
でも、花崗岩地帯らしい鉱物はくれくらいで、ある程度透明度がある石英はほとんど出てきません。
折居川水系はわりと石英の多い川なのですが、この沢は下流~中流部に限って言えば外れでした。

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次から次へと出てくる小滝や落ち込みはほとんど直登可能。
沢屋さんの遡行記によると、上流部は難易度の高い登攀が強いられるそうなのですが、この辺までは問題なし。

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さすがにここは右岸から高巻きましたが。

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今回のUターン地点。
1.5mほどの落ち込みなのだけど、右は深い釜を湛えており、突破するなら中央部。
しかし水量が思いのほか多く、太ももまでガッツリ濡れそう。
地質に変化はないことだし、ここで見切りをつけて引き返しました。
帰りに、本流の標高270m付近で左岸に出てくる大岩壁の付け根を探索したけど、ここも石英脈なし。
このエリアで地図上に出てくる破線は、今はもう廃道になっている道です。
痕跡も部分的にしか出てこないし、夏場は猛烈なヤブに覆われるので人を寄せつけません。
しかしながらヤマビルには出会ったことがないので、探検には適した環境が保たれていると言えるでしょう。




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五頭山塊大荒川魚止めの滝の上流へ [鉱物(阿賀野市)]

魚止めの滝の駐車場に車を停め、まず久々の魚止の滝を見学。
恥ずかしながら今回初めて知ったのですが、すぐ先に3Mの滝が連続しています。
魚止の滝のすぐ手前で右側にかすかな踏み跡を発見、そこを辿っていくと3Mの滝の手前の河原へ出ました。

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滝壺直下まで行ったところ、突破できそうになかったのでUターン。
山葵山への登山道へ歩を進めました。
あとでネットで大荒川の遡行記録をいろいろ眺めていたら、この滝は水線左手の壁を登れるようです。
そのルートも現場で一応直感的にチェックしたのですが、ぼくには無理と判断。

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ここの河原で早速ペグマ石英(ぼくの造語です)にご対面。
五頭の花崗岩地帯を流れる沢でよく見かける産状。
200m下流の河原に転がっているそれより摩耗度が少ない石が多かったです。

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山葵山への登山道へ入り、ちょうど100mほどで右側に堰堤が現れます。
堰堤の数メートル先の斜面が斜度がゆるくなっているので、そこから本流へ下降。
ちょっと進むとこのような美しい渓相となり、やっぱり自分は沢が好きなんだなと自覚します。

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右側に小沢が出会い、そこから20mでこの河原。
この先は廊下となり、泳ぎが必要な感じ。
実はその小沢へ入ってみることが目的だったのですが、残念ながらいくらも進まないうちに大高巻きが必要な滝(次の写真)に行く手を阻まれ撤退。

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右へカーブした奥の辺りの地質を調べてみたかったのだけど、高度差20m以上の高巻きをする元気はないので、本流の河原できれいな石ころ探しをしました。

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50cmはあろうかという巨晶花崗岩(ペグマタイト)。
裏面も石英で覆われていました。

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こんなのとか

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こんなのとか

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う~ん、やっぱり玉髄や水晶は見当たらない。
五頭の他の場所でよく見かける透明感のある赤褐色や薄紫カラーの石もありません。
もっと下流の河原では知人がすり減ったポイントを見つけているのだけど、もっと上流へ行かないとダメかな?
沢屋さんの遡行記によると、山葵山への急登が始まる手前に最終堰堤まで続く踏み跡が右側に出てくるとのことで、そこを辿れば30分弱で最終堰堤に着くとのこと。
その最終堰堤が非常に味のある堰堤で、山奥に突如現るギリシャ神殿風の神殿として知られる持倉鉱山の事務所跡の雰囲気によく似ているのです。
あくまで堰堤でしかないのだけど、その先は広い河原となっておりたくさんの転石が転がっているので、そこの河原へ次回行ってみたいと思います。




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砂に埋れた五頭の沢 [鉱物(阿賀野市)]

一時通行止めになっていた”やまびこ通り”が開通しているとの噂を聞き、五頭山方面へ。
出湯温泉と村杉温泉を結ぶ通称”やまびこ通り”は途中3~4本の沢を横断するのですが、どの沢も石英が見られます。
まだぼくも数回した探索したことがないので断定はできないのですが、ひょっとしたらポイントがどこかに眠っている可能性もあろうかと。
どの沢も基本的には同じ地質ですが(花崗岩地帯)、石英の多さには若干偏りがあるようです。
8月の豪雨では、阿賀野市ではそれほど被害が出ていないと思うのですが、果たして沢筋はどうでしょう?
地形図を見ると、五頭山は全体的に砂礫地や崩壊地を表す記号が非常に多く、ちょっとした雨で土砂が流出しやすいことが予想されるのです。

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入渓してすぐの風景。
やはりというか、河床が砂で埋まっています。
浅いところで10~15cm、深いところでは30~40cmくらい砂が堆積していました。

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出だしの風景にはがっかりしましたが、中流部に差し掛かると巨岩の連続するダイナミックな風景となり、歩いていて楽しくなりました。
沢歩きはこうでなくっちゃ。

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石英も数は少ないものの、たまに目に付くようになりました。
上のそれは長辺10cmくらいある、そこそこ大きな石英。

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古いやかんを発見!
なぜこんなところにやかんが?
車道から中流部までは右岸に林業に携わる人がつけたと思われる踏み跡があり、ぼくも途中まで利用させてもらいましたが、山仕事をしていた人の置き土産でしょうか。
かなりの年代物だと思います。
ぼくの鑑定では昭和40年代前半と観た。

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巨岩地帯を抜けると、再び平凡な渓相になりました。
左右両岸とも土砂の流出が激しく、河床はかなり浅くなっています。
そのため歩きやすいことといったら。
そこそこの急傾斜でも階段を登るが如く、それほど気を使わずにホイホイ登れます。
そのため予想より短時間で歩きたいと思っていた場所に到達してしまい、それではと、余った時間で分岐している枝沢を片っ端から歩いてみました。

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枝沢では特にこれという鉱物との出会いはなかったけど、本流にあたる河原でなぜかそこだけ大小の石英が集中している場所を発見。
これはすごい・・・
取りあえず自分がしゃがんでいる周囲の河原から、手の届く範囲でかき集めた石英を一箇所にまとめてみました。
大きいもので多分1kgくらいあると思います。
今回持ってきたハンマーは先端が平べったくなっており、土を掘ることができる仕様なので、ハンマーでしばらく河床を埋めている砂を取り除く作業をしました。
15分で飽きてしまったので適当なところで手打ちとしましたが、丹念にやればまだまだ石英の小石は顔を出したかもしれません。
でもあくまで石英ばかりで、結晶化した水晶はありませんでした。

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今回はこの滝の直下で引き返しましたが、この沢、沢歩き入門にもいいですね。
尾根に出れば登山道と合流するし、ぐるりと一周できます。
ヤブやボサもおもったよりひどくない。
でも砂に埋れた風景が延々と続くので、あまりお勧めはできませんが。


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折居川支流リフ沢&スゲ沢 [鉱物(阿賀野市)]

五頭山麓を流れる一大支流折居川。
流域は非常に長く、無数に枝分かれしている沢は沢屋さんや釣り師に人気の一部の沢を除き、訪れる人はほとんどいません。
昨年からもう7~8回折居川流域を遡行しているのだけど、透明度の高い大きな石英がたまに出てくるので面白いです。
まだ花崗岩地帯での水晶の産状がよくわかっていないので、学習を兼ねてとてつもない大物が潜んでいる可能性のある折居川へ今日も足を運びました。

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最初に訪れたのは、今回が初となるリフ沢。
他の支流と似たような植生&渓相ですが、いきなり大きな人工物が出てきて面食らいました。

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そうだ、この沢には堰堤があるんだった。
1/2.5万の地形図を見ると堰堤は1個のはずですが、その少し上手にもう1個、丸太で作った堰堤が出現しました。
ここまではちゃんと踏み跡が付いていますが、かなりヤブっぽいので6月以降は踏み跡がわからなくなるかも。
堰堤から上流は穏やかな渓相が連続、しかしお目当ての石英はなかなか現れません。

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その代わり、大きなカリ長石を見つけることができました。
色合い、形状どちらも一級品。
最終堰堤から20分くらい歩くと両岸が狭まってきて、ゴルジュ状の谷をボサが覆いかぶさっており、そこから先は高巻きも含めてかなり通過に苦労しそうなので退却。
次に、昨年も2回訪れたスゲ沢へ。

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地形図を見ると、南北に破線が伸びています。
最初は谷沿い、後半は急な尾根に続いています。
その谷を流れる沢がスゲ沢。
今回は前回よりさらに上流まで歩き、帰りは破線の旧道を忠実に辿って下山しました。
途中、写真の丸木橋を発見。
この少し下手にも類似の丸木橋がありましたが、どちらもほとんど朽ちており、いつ折れてもおかしくない状況。
人がこの橋を最後に歩いてからもう何十年たつのだろう?
少なくとも40年は経過しているような気がしますが。

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残念ながらこの沢も石英はあまり見かけませんでした。
上の写真よりもっと透明度の低い、白い石英の石ころだったらそこそこあるのですが。

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とはいえ、上流域に差し掛かると一気に渓相はダイナミックになり、もしかしたらこの先からが本番なのかもしれません。
今回はまだ膝が完全に癒えていないので、無理せずここでUターン。
ちなみに地図記載の破線記号の登山道ですが、踏み跡は今の時期だから何とか視認できるものの、リフ沢の堰堤に向かって付いている踏み跡同様、ヤブがかなり深いので夏場は苦労すると思います。
上部の尾根に入ってからどの程度はっきり踏み跡が残っているかは確認していませんが、折居川で沢屋さんに人気のある南俣沢を詰めて、下山はこの破線の踏み跡を辿るという記録もネットでたまに見かけます。
踏み跡がはっきりわからなくても隣接する小沢も含め、懸垂下降が必要な難しい滝などは出てこないので、GPS機器さえ持っていればなんとかなると思います。
そう、南俣沢こそラスト・フロンティア。
本命の沢でありながら、ここだけまだ遡行したことがないのです。
今年中に一度は行きます。


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