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境川(五頭山系)の石英 [鉱物(新発田市)]

新潟県民に広く親しまれている五頭連峰は、松平山(954)から北には縦走路がありません。
松平山のすぐ北に位置する金鉢山(888)は従って登山道がないため、無雪期に登頂した記録は見当たりません。
沢登りに関しても、五頭のほとんどの沢は遡行記録があるけれど、金鉢山周辺の沢は釣り師が入ることはあるんだろうけど、完全な遡行記録は皆無。
沢を詰めても登山道がないため、これは仕方ありませんが。
従って、金鉢山東麓に源を発する境川には以前からいろいろな意味で関心を抱いてきました。
金鉢山東麓にはもう1本、夏井川がありますが、こちらは上流部にかけて砂防堰堤が7つほど作られているので対象外。
川の名前を調べるにあたっては、「川の名前を調べる地図」というサイトを利用しました。
阿賀町や阿賀野市管内の五頭連峰の沢でしたら、”五頭連峰 山岳観光マップ”に詳述されているのですが、新発田市側の沢については他に資料もなく。

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中々山から剣竜峡に抜ける林道の、中々山側ゲート手前を流れているのが境川。
そこから川に沿って林道が伸びているのですが、すぐ車止めがあるためここから歩き始めます。
10数分歩くと小さな石橋を渡ります。
ここから先は急に道が踏み跡程度になり、100mも歩かないうちにヤブに消えていますので、地図の破線はもう痕跡がないと思って下さい。
リンクを貼ったサイトでは支流名まで記載されていなかったので、どれが本流だかわかりません。
水量から判断すると、多分破線が続いている沢が境川の本流だと思うのですが。
連日の降雨で水量が多かったので、やや水量が少ない水色部分の沢に入渓しました。
目的は鉱物探し。
五頭でよく見かける桃色の花崗岩地帯がひたすら続きます。
記録の全くない川を歩くのはワクワクします。
釣り師や山菜採りの人が歩いているのか、この沢にはかすかに踏み跡が右岸に付いていましたが、堰堤もなく、本来の大自然を満喫することができるのです。

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女性的な渓相が続きます。
今回は様子見ということで、水色部分しか遡行していないのですが、途中大きな倒木が何本か現れたのみで、高巻きする必要ななかったです。

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入渓してすぐ、石英が多いことに気づきました。
自形結晶こそ見当たらないものの、これは面白い!
このように色のきれいな石も多く、丹念に河原の石をチェックしていたら時間を食ってしまったので、いくらも遡行しないうちにUターンせざるを得なくなりました。

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例えばこの写真の石英の小石は、全部半径1.5m以内の範囲から見つけたものばかりです。
研磨したら水石として通用しそうな原石もあったし、今度は左岸側の等高線がもっと密になる辺り、標高340~350m付近まで歩いてみようと思います。
幸いヤマビルがいないようなので、アブが発生する前にもう一度来てみたい。

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林道のゲート前から境川沿いの小道に入り、100mほど歩いたあたりの山林。
先日、ゲート手前の田んぼでホタルの写真を撮っている間、この小道を200mほど歩いてみたのです。
ひょっとしたらヒメボタルがいるのではないかとの、淡い期待を抱いて。
沢沿いの道なので、ヘイケとゲンジは数は少ないながらもいました。
時折、ヒメボタルまがいの点滅パターンを示すホタルがいたので、念の為カメラを設置し、15分ほど放置プレイ。
帰宅してから分析してみると、ぱっと見の光跡は似ているのですが、やはり微妙にヒメボタルのそれより間延びしています。
色もそれほどイエローが強くないし、ヒメボタルではないと結論。
尚、手前のややグリーンがかっている光はクロマドボタルのそれです。
こいつの存在にはすぐに気づきました。
他にもクロマドボタルは道端の草むらに数匹いましたが、このホタルは結構山奥にもいますね。
この小道のもっと奥の杉林も、実は昨日だったか一昨日だったか、撮影中に訪れてみたんです。
雰囲気的には最高でした。
しかし、ゴールデンタイムの時間帯(20~21時)だったけど、ヒメボタルの姿は皆無。
ただ、村上以北のヒメボタルは他のホタル同様1950あたりから2100にかけて活動しますが、阿賀町あたりだと21時台には全く光らず、あくまで光り始めるのは22時以降であり、それから1時間がピークとのこと。
いわゆる深夜型のようです。
新発田や胎内、関川の山間部のどこかにヒメボタルがいると仮定して、ここのヒメボタルの活動時間帯が深夜型であったのなら、ぼくの今までの調査は意味をなさなくなります。
どうか深夜型でないように。










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