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鉱物 (阿賀町) ブログトップ
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裏五頭のジオード [鉱物 (阿賀町)]

26日、裏五頭の小さな沢を遡行してみました。
今回が初めての沢。

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地質Naviというサイトで地質を調べてみると、スタート地点(本流からの分岐点)は花崗岩ですが、すぐ流紋岩溶岩・デイサイトとなり、300mくらい上流で流紋岩貫入岩帯が出会い、そこで沢が二手に分かれます。
今回の目的地は、分岐したあとの短い方の沢。

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面白いことに、今回は約400m遡行したのですが、終始写真のような花崗岩が数は少ないものの現れました。
本当にワンパターンで、緑がかった斜長石に、ちょっと大きめのピンクのカリ長石が付いたタイプの石ばかり。
サイズもなぜか5cm前後のものがほとんど。
これは結構強く蛍光しそうと直感したので1個持ち帰ったのですが、予想通りの蛍光を見せてくれました。
これは楽しい♫
くすんだ感じの黄緑なので、純白の斜長石に比べて蛍光度が弱いかと言ったらさにあらず。

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もう一つ、下流部で見かけたカリ長石大きめの花崗岩。
言葉ではうまく説明できませんが、ちょっと独特の雰囲気があり・・・
割ってみたら劈開面が現れました。
石英は劈開性はないはず。
持ち帰って精査してみようと、わかりやすい場所に置き、帰りに回収するつもりが・・・帰りにどうしても見つけることができませんでした。
OMG

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今回見かけた玉髄&水晶たち。
大きいものは表面積30cm四方のものもありましたが、いかんせん結晶の摩耗度が激しい。

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目を付けていた、地質が変化する辺りの渓相。
この崖にいくつか玉髄が埋もれていました。
結晶としては並品だったけど。

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分岐してからの細い方の沢に入ると、急に脈が途切れました。
なので再び分岐点に戻り、上流を目指しましたが、2段の滝が出てきたこの場所でUターン。
大掛かりな高巻きが必要となり、このあともう1本短い沢を遡行する予定があったので、早めに切り上げました。

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Uターンした直後、奇跡が訪れました。
結晶の錐面がかなり大きく、それほど摩耗していない素晴らしい水晶のジオードです。
重量6~8kgといったところか。
もう少し軽かったら母岩ごとお持ち帰りするところですが。

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う~ん、美しい。
一期一会の出会いに感謝。



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春を告げる水晶たち [鉱物 (阿賀町)]

つい先日、白昼夢を見ました。
帰宅後デジカメで写した画像をPCで見てみると、記憶通りの結晶たちがきちんと写っている。
確かに写っている。
確かに石たちは物理次元を超えた妙なる波動を放っている。
確かにぼくは夢の中の世界へ、肉体を保ちながら足を踏み入れていたのです。

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普段私たちは第三密度の世界を生きていますが、稀に第五密度の世界が重なり合った世界を知覚することがあります。
もう一度あの世界へ、あの森へ行けるのだろうか?
再び二つの世界が交わる日は訪れるのだろうか?



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メノウ天国玉髄天国 [鉱物 (阿賀町)]

残暑も一段落したので最近ぼちぼち沢歩きを初めているのですが、まだ胸がときめいてたまらないほどの沢にはお目にかかれておりません。
しかし、とうとうそんな沢に出会いました。
こういうこともあるんですね。
全長200mあるかないかという短い沢なのですが、メノウ&玉髄密度の高さは過去随一だったかもしれません。

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下流部の渓相。
この辺はパッとしませんが、中流部から渓流らしい渓相となります。
ただし、メノウ密度は下流部から高めで推移します。

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サボテン水晶風メノウ。
これで長辺15cmくらい。

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これも15cmくらいでしょうか。
無色透明なものがほとんどで、たまに煙カラーの結晶があります。

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粒の細かい結晶がほとんどだったけど、なんかかっこいい。

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中間部の渓相はこんな感じ。
そこそこ傾斜もあるのですが、1.5m以下の落ち込みばかりなので高巻きが必要な箇所は出てきません。
実は2年前にほんの50mほど遡行したことのある沢なのですが、今回源頭部まで行ってみました。
川幅が狭いので現れる石も20cm以下のものがほとんどですが、中には大きな母岩の一部がそっくりメノウ化していたりということも。
途中何箇所か崩落しかけた斜面が出てきて、そこは粘土で埋め尽くされているのだけど、たくさんの脈状メノウが埋まっていたり。
今回表面採取しかしていませんが、じっくり探索しようと思えばあっという間に3時間くらい経過してしまいそう。

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この沢での典型的な産状。
この岩は大きく、40cmほどありました。
全面脈入り。

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この辺ではよくある形状の水晶。
ストロボのせいかもしれないけど、小さく虹が入っている箇所があります。

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色の付いた結晶はこれだけでした。
紫系は残念ながら皆無。
水晶以外の鉱物があるかどうかも、次回調べてみようと思います。


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超ワイルドな紫水晶 [鉱物 (阿賀町)]

先日、阿賀町の思い切り山奥でとんでもない石に遭遇しました。

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横幅12cmのさほど大きくない石なのだけど、見ておわかりの通り、両端に紫水晶の結晶が付いています。
折れているものが多く、形は不揃いだけど、紫の色の濃さは国産トップクラスと言って過言ではありません。

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マクロレンズで撮ってみました。
これほど雑然と色々な方向に、結晶が成長している石も珍しい。
雑草のようなたくましさを感じます。

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虹色の光沢を放っている部分は斑銅鉱。
それ以外にも、黄銅鉱や普通の水晶、赤鉄鉱などいろんな鉱物が勢ぞろい。

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この部分は比較的形が整っています。

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この石の紫水晶部分で最も太い柱面の結晶がこれなのだけど、残念ながら途中で折れてしまっています。

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ごくごく小さなポイントですが、こっちは折れていません。

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上の石を現地で整形した際、分離した結晶。
3cmあるかないかですが、色合いは最高。
4年前、鉱物趣味を始めてから、まさかこんなハイグレードのアメジストの結晶を自分で見つけることができるとは、これっぽっちも予想していませんでした。

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これも、母岩というか、あの石を整形している過程で分離(へき開)した結晶です。
反対側は汚れているのですが、こちら側はやはり色も濃く、形も一種独特のものがあり、気に入っています。
山奥にあったからというせいではないかもしれないけど、これらの紫水晶、ぼくが今まで下越で採取してきた同種の石の中で最もオーラを感じます。
とにかく光が強い!
これぞパワーストーン。




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岩の楽園に遊ぶ [鉱物 (阿賀町)]

昨年来幾度となく探索している、新産地エリアのさらなる奥地へ。

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中間部から上の斜面は、中間部の斜面以上に岩の楽園そのものでした。
奥行き、横幅共にかなりあり、3時間歩き回ったところでほんの一部しか視認できません。
今となっては既に新緑が生い茂り、それほど密なヤブではないものの、おおよその地形を熟知していないと方向感覚を失うこと必須。

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そして、最奥部の大岩壁直下へ。
何が楽しかったって、ここをずっと前方へひたすらトラバースしていったのですが、難所はほとんどなく、どこでも好きに歩けたこと。

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ガレ場あり、プチ洞窟あり、岩と岩が織りなす自由奔放な造形にノックアウトされました。

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岩は非常に硬いので、ロッククライミングのゲレンデとしてもいいですね。
岩の高さはそれほどでもないので、岩壁を選べば40mのザイル1本で上から懸垂下降で降下することも可能。
で、途中晶洞があったら覗いてみると。

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斜面の上の方には杉の大木も見られました。
裏五頭にもこのような場所があるけど、例えば三階滝沢下流部右岸の河岸段丘だとか、杉と岩が共生している風景を見るのはいいものです。

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大岩壁が切れたところで、そこから行きとは別ルートで下山。
そこもひたすら写真のような岩場が連続しており、お楽しみは続きます。

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今回、身長182cmのぼくでも余裕で入れるほど高さのある洞窟が少なくとも5つは現れ、片っ端から中へ入ってフラッシュライトで周辺の壁を照らしながら地質調査ならぬ鉱物探し。
この日歩いた上部岩稜地帯は中間部に比べるとカルセドニー脈が薄く、必然的に洞窟内でもほとんどカルセドニーは見かけませんでした。
上の写真の洞窟は、珍しくモコモコ系の水晶があちこちで見られました。
奥の暗い部分にも、広範囲に同様の産状の水晶が付いています。

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今回の白眉です。
たった1つだけですが、素晴らしい水晶を見つけました。
目分量で30x20cmくらいあるでしょうか。
この岩には他にもカルセドニーが付いており、脈が集中していました。
アングル的にカメラを向けるのは不可能だったので写真は撮れなかったのですが、この岩には晶洞もあり、びっしりと内部が犬歯状の結晶に覆われていたり。

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最後に別な晶洞を見学し、そこに眠る水晶の錐面の大きさ(2cmあるかも)に感嘆しながら明日への活力を蓄えるぼくでした。






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水晶の宝庫とされる山へ [鉱物 (阿賀町)]

昨年から、七十代前半でいらっしゃる鉱物の大先輩のお二方と親しくお付き合いさせてもらっています。
そのKさん情報として、阿賀町のMt.Yが水晶の宝庫であるとの地元の古老情報?を入手。
その山麓を流れる沢は一昨年から何度か遡行経験があり、確かに水晶というか玉髄脈が出まくりなので”やっぱり”という感じ。
山頂まで登ったことはなく、特に山頂までの登山道もないのですが、山麓はそれほどヤブも深くないですし、今の時期だったら斜面を好きに歩いていけるのではないかと。

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一口に水晶と言っても、産状や形状のバリエーションが豊富にあるので、もっと具体的な話を聞きたいところです。
結論から言うと、厳密には玉髄(カルセドニー)の宝庫でした。
山頂付近には3m前後の大きな岩が連なっているのですが、そこには大した結晶は付いておらず、最も脈が現れていたのは山の7~8合目の斜面でした。
特に、五頭山麓の馴染みの山域もそうなのですが、沢筋に良品が埋もれていることが多いです。
写真の沢は夏場には水が枯れてしまうであろうしょぼい流れなのですが、ちょっとした落ち込みのところに、この日見た中でも最も錐面が大きい、列記とした水晶が顔を出していました。

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横幅6~7cmくらいでしょうか。
水垢を落とせば、かなりきれいな結晶となるはず。

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もう少し斜面を上がると、沢がほとんど終わりかけた辺りからズリのような20~30cmくらいの石が落ち葉の下に埋もれている広大な斜面に出ました。
その辺りから、次から次へと樹齢300年以上は経過していそうな杉の巨木が現れだし、目を見張りました。
それら膨大なズリ石もどきの石にも半分以上は玉髄が大なり小なり付いており、水晶の宝庫という表現も、水晶の質を問わないのであればあながち誇張とは言えないかも、と思いました。

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これは、そんな杉の巨木の根元に同居していた玉髄脈で覆われた岩。

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山頂部は灌木が密生しており、山頂から連なる痩せ尾根に出るまで、どこに岩場があるのか全く下からはわかりませんでした。
岩は全て流紋岩。
ところが、なぜか痩せ尾根に林立している岩場には玉髄がほとんど見られません。
灌木が非常にいやらしいため、全体のおそらく1/5しか探索していないのですが、カメラを向けたくなる玉髄は3個ぐらいしかありませんでした。

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9合目以上では、次の一つを除いてほとんど良品には出会えませんでした。

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流紋岩地帯で見かける、ごく一般的な産状です。

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横幅約25cmの玉髄。
このような、錐面や柱面が発達していない玉髄が主流でした。
面積だけだったらかなり大きいのもあるのだけど、やはり結晶面が見られないと面白くないです。

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それにしても、斜面のある部分は本当にヤブが薄く、ズリで見られるような石がやたら多く、もしかしたら鉱山でもあったのではと疑ったり。
上の写真ですが、雪のあるところが窪地になっているのです。
この周辺、なんか人工的な匂いがプンプン・・・
あとで調べてみたら、もしかするとN鉱山があった場所かもしれないことがわかりました。
鉛や亜鉛を採掘していた超ローカルな鉱山なのですが、露天掘りで採掘していたそうなので辻褄があいます。
でも、鉛や亜鉛なんてこれっぽっちも見かけなかったのですが・・・


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クローライト入りガーデン水晶 [鉱物 (阿賀町)]

2週間ほど前に採取してきた石です。
場所は阿賀町の某山間部を流れる小沢。
沢と言っても全長150mぐらいしかなく、おそらく夏場は水が枯れるでしょう。
そんな小沢ですが、その短い区間で5cmほどのアメジスト、1kg以上ある大きなカルセドニーを見つけました。
そして、今日紹介するのがガーデン水晶、いや、正確にはガーデン石英というべきでしょうか、そんな珍しい石です。

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質量505g。
河原で2kg近い重さがあろうかという玉髄混じりの石を見つけ、現地で3つに割った石の中で最も小さなそれを1個持ち帰ったのです。
それがこの石。
長波のUVライトを当て、蛍光するかどうか実験しました。

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緑の部分を除く半透明の部分は白っぽい蛍光を示します。
問題は緑の成分は何かということ。
当初は苔かなと思ったのですが、苔だったら赤く疑似蛍光するはずですし、おそらくクローライト(緑泥石)だと思います。

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別な部分。
片面だけでなく、あっちこっちにクローライトが付いています。
高倍率のルーペで見ると、肌色の部分ももれなく珪化しており、ザクロ石っぽい微細な結晶も見られます。

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小さなくぼみもあり、ここだけUVライトを少し照射し、内部の様子がわかるように写しました。
丸い結晶に覆われているようです。
さらに割ったら新鮮なモコモコ君が顔を出しそうですが、もったいないのでこれ以上細分化するのはやめました。

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一般に何らかの内包物(インクルージョンと言います)を含む結晶は、それが多ければ多いほど価値が下がるのですが、例外的にガーデン水晶は内包物ありきの鉱物です。
内包物には様々な種類や色がありますが、その中で最も珍重されるのがクローライト(緑泥石)。
欧米では特にクローライトの人気が高く、クローライトだけを内包するガーデン水晶はいい値段がしますし、緑のクローライトだけからなるブレスレットも高いです。
緑は色が濃ければ濃いほど価値が高いとされるのですが、この石は深緑色をしているのでグレード的には高級品。
もちろん売ったりはしませんが、自尊心をくすぐられます。
白っぽい半透明の部分の透明度がもっと高ければなあと思うのは、あまりに贅沢な悩みでしょう。
実は多数持っている水晶系のブレスレットの中で、最も好きなのがガーデン水晶のそれ。
ゆえにこの石への愛着も捨てがたく、近日中に現地に残してある残り二つの断片も持ち帰ろうかなと考えています。




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ガマ出し水晶 [鉱物 (阿賀町)]

鉱物用語で岩に開いた空洞や大きな隙間のことをガマ(=晶洞)と呼びますが、生涯に一度でいいから大きなガマを見つけ、そこから美麗な水晶を取り出す、あるいは掘り出すことが鉱物採集を趣味とする人たちの共通する夢なのです。
これまでにも小さな晶洞は何度か見つけたことがあるし、中から玉髄や小さな水晶をゲットしたことはあるけど、今回特Aグレードのガマを発見しました。
内部はかなり奥行きがあり、壁の裏面にも表面にも1.5~2cmの錐面がびっしりと張り付いていて、初めて見る産状に両足がガクガク震えました。
この晶洞を二人の鉱物の大先輩(二人共七十代)に見せたく、28日、現地を案内してきました。
そして、Kさんが見事に晶洞を塞いでいる壁を上手いこと割り、ガマ開けに成功!

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ガマ開け直後の晶洞全景。
この晶洞は晶洞と言っても粘土で構成されるそれではなく、流紋岩に空いた空洞になります。
中には落ち葉がぎっしりと詰まっており、手前の下側の縁には粘土も少し堆積していました。
右側の空洞は斜め上に向かって伸びており、長さは25cmほどあります。
晶洞の長辺は40cmくらいでしょうか。
ライトで照らすと大きな錐面からなる無色透明の水晶が見えるのですが、穴が狭いのでカメラでは捉えることができませんでした。

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左上部分の拡大。
とにかく錐面が大きいです。
結晶が生きています。
呼吸しています。

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真ん中あたりの部分のクローズアップ。

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そして、これが問題の右奥の空間。
ちょっと複雑な構造になっているため、よけい最奥部を写すことができません。
中間部にこのゴールデンカラーの水晶が鎮座していました。
もっと右側にも結晶は続いているのですが、この部分を写すのが精一杯。
最初見たとき、あ、ゴールデンルチル!と思わず口走ってしまいました。
ピクセル等倍で見ると特にルチルは含まれていないようですが、あまりに色が鮮やかなので、それが何に起因するのかは写真からは判断できません。
それにしてもこの黄金の輝き・・・
身が引き締まる思いがします。

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周辺の岩場もあちこち見たのですが、このような水晶や玉髄はごく普通に見られました。
ただ、あれほど錐面が大きい結晶はなく、やはりあの結晶の貴重さを実感。

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このようなモコモコした形状の玉髄も多く見かけました。
あまり透明感のあるそれはなかったですが、大きさだけだったらこの数倍もある見事な結晶がありました。

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Kさんが切り出した水晶クラスターです。
水洗いも何もしていない状態。
文字通り博物館グレード。
横幅25cmくらいでしょうか。

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部分のクローズアップ。
ブラジル産ではありません。新潟県産の水晶です。
いつかは大きなポイント(5cm以上)が何本も埋もれている晶洞を発見したい。
胎内市のM鉱山の例もあるので、決して不可能ではないと思います。








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ベントナイト地帯の水晶 [鉱物 (阿賀町)]

JR三川駅近くに”関ベン鉱業”の事務所があります。古舘地区には関ベンの工場がありますし、今でもベントナイトの採掘をしている現場が幾つか阿賀町にはあります。
ベントナイトはモンモリロナイトを主成分とする粘土鉱物の一種ですが、副成分として1)石英・クリストバライト・オパール等の珪酸鉱物を含むもの、2)長石・ゼオライト等の珪酸塩鉱物を含むもの、3)カルサイト・ドロマイト等の炭酸塩鉱物を含むもの、4)石膏等の硫酸塩鉱物を含むもの、5)パイライト等の硫化鉱物を含むものなどに分類することができます。
今回ご紹介する沢は1)のパターンでしょうか。
まだまだ経験不足なので、阿賀町では1)のパターンの場所しか見つけていないのですが、石英系の鉱物~玉髄やメノウ、水晶などが見つかることも多いのでそれはそれでOK。

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昨年初めて訪れた沢なのですが、まだ雪代水が治まっていないので、水は白濁していました。
この沢は上流へ行けば行くほど粘土化が進んでおり、それら粘土が流出しているため白く濁っているのです。
尾根の反対側斜面を流れる沢も同様の地質なのですが、中流部にかなり透明感を備えた水晶系の石を見つけることができます。
例えば上の写真ですが、左側に大きな(実際30~40cmある)水晶が岩の表面を覆っているのが見えるかと思います。

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拡大するとこんな感じ。
この沢で見られる水晶は錐面が小さいか、全く錐面のない板状のものが多く、色は無色かグレー、ないしは茶色のものがほとんどです。
完璧な薄紫色のそれはまだ見たことがありません。

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厚みが5cmある玉髄。
昨年秋に来たときはもっとこの手の石があったのですが、沢が増水している上、水が白濁しているのでほんの少ししか大きな結晶を見つけることができなかったのが残念。

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モコモコ君はわりと少数派。

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このような半透明の薄い結晶は多く見られます。
一見ゼリー状に見えますが、ちゃんと硬いです。
完全に不透明なものはなく、多かれ少なかれ透明感があるので、見ていて快感です。

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ある程度上流部へ行くと、このような風化した壁がどんどん出てきます。
よく見ると、板状のメノウや玉髄があちこちに埋まっています。
ただし、粘り気が非常に強い粘土なので、長めの防水手袋を持っていかないでホジホジすると悲惨なことになります。
足元もしかり。
下手に砂の上に足を置くと、底なし沼のごとく一気に15cm以上足が埋まることもあり、気が抜けません。
ロングスパッツ必須。

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今回新たに見つけた結晶はこれ。
中央やや右寄りの部分に小さなくぼみがあり、そこに茶色の水晶が見られます。

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地質Naviというサイトで各地の地質を調べることができるのですが、それによるとここは流紋岩溶岩、デイサイト地帯ということになっているようです。
ゆえに柱面の発達した、いわゆるポイント状の水晶は見られないのですが、郷に入ったら郷に従え、今ここで見られる鉱物を愛でるのみ。
GW後には濁りも取れると思うのですが、次回は源頭部まで完全遡行を試みたいと思います。



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新産地の水晶 (岩場編) [鉱物 (阿賀町)]

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今年は昨年の同時期に比べるとやはり残雪が多く、昨年よりさらに森の奥へ進んだはいいけど、上の方は残雪のため探索することができませんでした。
岩と岩とが重なりあって中国の山水画のような奇観を呈しているおり、これほど水晶探しが楽しく感じられる場所はありません。
20代後半の頃ハマっていたTomb Raiderというゲームの世界そのものです。
似たような地形の場所は下越に他にもたくさんあるけど、例えば新発田の五十公野丘陵にだってある、ここが最もダイナミックです。
水晶探しを初めてまだ3~4年ですが、一番の壁は実際の産状がわからないことです。
最近は石友もできましたが、最初の2年間はいつも一人で探索していましたし。
どういう形状で、どういう具合に実際の山中~岩場や沢やガレ場など~で水晶が見つかるのか。
水晶以外の鉱物についても同じことが言え、黄鉄鉱や黄銅鉱の産状はどうなのか、図鑑を見ても産状の写真はあまり載っていないので独学で鉱物趣味を始める場合、そこを経験を通じて学んでいくのが最大の関門になります。
ま、その学習過程が面白いのですが。
もちろん県が違えば産状も異なる場合もありますし、わが新潟県下越地方の場合、一部の人気鉱物以外は産状が知られていませんから自分で開拓するしかありません。

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岩場ならどこでも水晶が見られるかというともちろんそんなことはなく、脈が出ている場所は限られており、脈の出方には一定の法則があります。
この日見つけた中で最も衝撃的だった岩。
7X5mほどの大きな岩の四方八方にちょっとした晶洞や割れ目、くぼみがあり、それら全てにそこそこ錐面の大きな水晶が見られました。
特に上の写真の左側上部の晶洞。

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錐面の高さが最大で1.5~2cmあります。
見事なカーネリアンの結晶。
斜め右下のくぼみも意外と奥行きがあり、内部にはこれよりは細かいけれど、びっしりとギザギザの水晶で覆われていました。
また両方の晶洞は内部でつながっており、間口が狭いので全容は視認できないのが悔しいところ。

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とあるプチ洞窟内部。
山中には大人でもなんとか潜り込めるほどの大きさの洞窟も少なからずあり、そういう空間はぼくの狩猟場。
そこに埋もれている、ないしは転がっている手頃なサイズの水晶を探すのが無条件に楽しいわけです。
残念ながら今回はそのような都合のいい石は見つけることができなかったけど、母岩の表面には多くの美麗な結晶が見られ、たくさんカメラに収めました。

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モコモコした水晶もかなり見られました。
ただし、モコモコ君は結晶が不透明なものばかりなので、そこがイマイチ。

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色合いは黄褐色~赤のカーネリアン的カラーが最も目立ちました。
今回は紫系カラーの結晶は見当たらず。

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ここの岩場に付いている水晶や玉髄は厚みのあるものが多いのが特徴。
形は不揃いのものが多いのだけど、錐面の大きさや全体の面積は大きく、概してワイルドで力強い印象を受ける水晶が多かったです。


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