謎の上石川鉱山

3年位前になるかと思うけど、黒曜石の古い産地として有名な板山のことを色々調べていたら、上三光と上石川でも黒曜石が採れたという情報に触れました。
このあたりは土地勘があるので当時あちこち歩き回ってみたのですが、ここかなと思える場所に巡り合うことは叶わず。
しかし、副産物として上石川地区で謎の坑口を発見したのです。
間口が狭いので入るには腹ばいになる必要があり、ずっと放置していました。
先日菅谷鉱山へ行ったらこちらの穴？も探検したくなり、22日現地へ。



坑口はすぐわかりました。
でも、記憶にある穴の大きさより気持ち小さくなったような・・・
大雨の影響などもあり、土砂の堆積が3～5cmほど増えたように思います。



腹ばいになって潜り込んだけど、あと5cm高さが低かったら入れなかったでしょう。



入ってすぐ、坑道は右へ直角に曲がっています。
壁面はどこも似たような感じです。



ここが坑道の終点。
ここまで7mくらいでしょうか。
この丸太の役割は？



一切文献にも、古い地質図にも出てこないこの鉱山、一体どんな鉱物を採掘していたのやら？
壁面を拡大してみました。
長石系の鉱物主体に、黒いのはおそらく普通角閃石、石英、あと他の写真ではジルコンっぽい結晶も写っていたりします。
そして、黄鉄鉱の微粒子（一部白雲母の可能性もあり）。



こういう黄鉄鉱の微粒子は壁面にまんべんなく見られました。
あと、チャート系の石も多かったです。
う～ん、ますます何を採掘していたのか、わからなくなってきた。
実は亜炭だったりして。