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石瀬鉱山再び [鉱物 (弥彦山周辺・石瀬鉱山)]

29日、3回目の石瀬鉱山探検に行ってきました。
行くたびにもっと楽なルートがないものか、探してみるのだけど、そもそもが急斜面に位置しているし、どこからアプローチしても毎回大汗かきます。

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ちょっとわかりにくいけど、これが坑口の周辺に残っている鉱山道の名残り。
部分的にしか残っておらず、まずこの道を見つけることが肝要。
あとは辿っていけば自然に坑口にたどり着けます。
畑鉱山(関川村)の本坑口も、やはり坑口周辺にしか鉱山道は残っておらず、林道から初見で来ることは不可能。
昔はもっと下からはっきりした踏み跡が残っていたんだろうけど、今は踏み跡も途絶え、完全に自然に還っています。

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ぼくの知る中では、この鉱山が最も複雑怪奇であり、坑道の総延長こそ短いものの、立体的な構造の複雑さは類を見ません。
上の階層は侵入ルートがなく(ひょっとしたら、ここより20m上部に位置する別な坑口からアクセスできるのかもしれない)、思い切り狭いです。
下の階層も2つのレベルからなり、やはり降りていけそうもないのですが、今回1.5m下の空間に降りることができ、初めて知り得た光景もカメラに収めました。
さて、これは下の階層を写した写真ですが、下の階層も南北に2つの空間があり、それらは分断されているので余計地形の把握が難しくなります。
この坑道で唯一、ブルーアラゴナイトらしい色合いと質感の鉱物を発見。
高い壁の途中にあるので、手を触れることもできませんが。

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これら3枚は、今回初めて下降した坑道の風景の一部です。
一番下の写真は前方にプールがあり、深さもかなりあるのでその先に行くのは難しそう。

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こちらは天井。
天井も3箇所ぐらいで上方に向かって掘られており、どこも支保工がいつ崩れてもおかしくない状況なので、見るだけでハラハラ・ドキドキです。
それにしても、どのようにあんな狭く高い空間から採掘できたのか、同じ人間のやることとは思えません。

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今回のもう一つの収穫は、銅で覆われた壁を見つけたこと。
70~80cmくらいの幅があるでしょうか。
下に転がっている鉱石も含め、ここが銅山であることを示す、確たる物証を得ました。

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やや離れて、ここにも銅が・・・
ただ、どれも奥の方まで銅にはなっておらず、わりと表面の浅い層だけのようでした。
だから品位的には低く、それで鉱夫たちは手を付けなかったのでしょう。

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帰りに、スタート地点近くの岩場で、弥彦&多宝山系で初めて”らしい”石英脈を発見しました。
4mの高さの岩のあちこちに石英やチビ水晶が付いている。
サイズは小さいものばかりだったけど、晶洞があればもっと水晶らしい水晶が顔を出すかもしれません。
急斜面ばかりでなにかと神経を使う多宝山だけど、自形の水晶がどこかに眠っている可能性が出てきました。

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最後に、坑道内の壁から剥離した25cmほどの珪孔雀石です。
この坑道ではマラカイトよりクリソコラの方が一般的でした。
もっとも、どちらもごく一部でしか見られないのですが。




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裏五頭のジオード [鉱物 (阿賀町)]

26日、裏五頭の小さな沢を遡行してみました。
今回が初めての沢。

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地質Naviというサイトで地質を調べてみると、スタート地点(本流からの分岐点)は花崗岩ですが、すぐ流紋岩溶岩・デイサイトとなり、300mくらい上流で流紋岩貫入岩帯が出会い、そこで沢が二手に分かれます。
今回の目的地は、分岐したあとの短い方の沢。

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面白いことに、今回は約400m遡行したのですが、終始写真のような花崗岩が数は少ないものの現れました。
本当にワンパターンで、緑がかった斜長石に、ちょっと大きめのピンクのカリ長石が付いたタイプの石ばかり。
サイズもなぜか5cm前後のものがほとんど。
これは結構強く蛍光しそうと直感したので1個持ち帰ったのですが、予想通りの蛍光を見せてくれました。
これは楽しい♫
くすんだ感じの黄緑なので、純白の斜長石に比べて蛍光度が弱いかと言ったらさにあらず。

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もう一つ、下流部で見かけたカリ長石大きめの花崗岩。
言葉ではうまく説明できませんが、ちょっと独特の雰囲気があり・・・
割ってみたら劈開面が現れました。
石英は劈開性はないはず。
持ち帰って精査してみようと、わかりやすい場所に置き、帰りに回収するつもりが・・・帰りにどうしても見つけることができませんでした。
OMG

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今回見かけた玉髄&水晶たち。
大きいものは表面積30cm四方のものもありましたが、いかんせん結晶の摩耗度が激しい。

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目を付けていた、地質が変化する辺りの渓相。
この崖にいくつか玉髄が埋もれていました。
結晶としては並品だったけど。

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分岐してからの細い方の沢に入ると、急に脈が途切れました。
なので再び分岐点に戻り、上流を目指しましたが、2段の滝が出てきたこの場所でUターン。
大掛かりな高巻きが必要となり、このあともう1本短い沢を遡行する予定があったので、早めに切り上げました。

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Uターンした直後、奇跡が訪れました。
結晶の錐面がかなり大きく、それほど摩耗していない素晴らしい水晶のジオードです。
重量6~8kgといったところか。
もう少し軽かったら母岩ごとお持ち帰りするところですが。

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う~ん、美しい。
一期一会の出会いに感謝。



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UVライトが大活躍 [鉱物 (弥彦山周辺)]

そろそろ涼しくなってきたので、沢歩き(石活の沢編)を再開しました。
今年の春、古文書に書いてあった「第六の鉱脈は嘉永年間に発見されたが、場所が場所だけに大っぴらに採掘できず、鉢前と石瀬の稼業人が盗掘したのみ。」を思わせる坑口を発見しました。
坑口は2つあるのですが、うち1つに壁に銅の成分が滲み出た跡が入り口から4~5m先に見られるので、一度入ってみたいと思っていたんです。
しかしながら坑道の高さが低く、四つん這いにならないと前進できません。
しかも入口から5~6m先まで冠水しているし、かなりの気合と覚悟が必要。
20日、それなりの装備を整え、濡れる前提でフェルト底の沢靴を履き、いざ藪の中へ突撃笑

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入ってから4~5mの壁面に、予想より広範囲に水色がかった、つまり銅の成分が滲み出た鉱物が析出していました。
こういう場合、近くの間瀬銅山の某坑道がそうであるように、まずは胆礬を疑うのが常識なのですが、表面が硬いのです。
胆礬は指でこするとぐちゃっと結晶が崩れることが多く、指に付着します。
しかしここのは指に色が移らない。

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見た目はやはり胆礬によく似ているのですが、どれも硬い・・・
そして、胆礬ほどけばけばしくはありません。
微妙に色合いが異なる気がします。

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この日は、先日登山用に買ったより軽量なEDC UVライトを持ってきたので、試しに照射してみました。
すると、明確に蛍光するではありませんか。
ブルーアラゴナイトの蛍光とほとんど同じ、水色に蛍光しました。
胆礬は蛍光しませんから、胆礬ではありません。
本当にきれいでした。

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一応終点まで四つん這いのまま歩いたのですが(全長25m)、見た目以上に高さも幅もなく、方向転換がどうしてもできなかったので、そのままの姿勢で後退せざるをえませんでした。
下半身と両腕がすでに泥だらけになっているので、カメラを取り出すチャンスは1回だけ。
これは中間部から奥の方を写しています。
水蒸気がすごくて、肉眼でも3m先までしか見えませんでした。

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銅の何らかの成分が析出した壁面から、入口方向へカメラを向けてみました。
今カメラを構えている辺りまで冠水しています。
水深は10cmしかありませんが、水はもともと濁っています。

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坑口前の河原。
3段の滝を超すとその先は穏やかな渓相になるのですが、このゴルジュ地帯をもっとよく探すと、あと1個くらい新たな坑口が見つかるかもしれません。






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珪石を片っ端から蛍光させてみた [鉱物(新潟市中央区)]

17日夜、UVライト片手に大きな珪石がゴロゴロしている護岸地帯へ行ってみました。
何年か前にも同様の試みを行ったことがあり、その時は副産物としてレアな蛍光鉱物を発見したり。
あわよくば今回もそのような鉱物を見つけられるといいのですが・・・

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どれも30~60cmの大きさがあります。
珪石(珪岩、結晶片岩)は様々な成分を含むので、時に2色どころか3色に蛍光します。
この岩も3色に蛍光しました。
黄色の部分は珪灰石、赤はマンガン方解石だろうと推測されるのですが、濃い水色の部分がわかりません。
のちほど別な写真を上げますが、ごく少数派ではあるものの、たまに青っぽく蛍光する石も見られました(ただし蛍石のそれに比べたら、蛍光度は弱いけど)。

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例えばコレ。
うっとりします。
左に小さな石を置きました。
黄色の部分は珪灰石の蛍光です。

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参考までに、青く蛍光した石の写真(ストロボ使用)。
どの石も色合いや質感は似たりよったりです。

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どれも昼光下で見るとそれほど変わり映えのしない白い岩石なのですが、蛍光させてみると個性が出ます。
足元が不安定なので三脚のセッティングにいちいち時間がかかり、他の蛍光鉱物探しがほとんどできなかったのが心残り。

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これらはマンガン方解石(赤い部分)と黄色い部分(珪灰石)の組み合わせの石です。
これら2色の蛍光が見られる石はわりと多かったです。

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この海岸へは2週間の間にかれこれ4回訪れているのですが、前回来た時に30cmくらいの珪石を割り、小さい方を持ち帰りました。
やはり割って新鮮な断面を露出させるとつやつやな面が現れ、見た目も美しいし、蛍光もより鮮やかになります。
上の2枚は割った石なのですが、黄色の蛍光がより鮮やかなのがおわかり頂けると思います。

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その裏面。

※補足
18日夕方、贔屓にしている猿霞の新潟総踊りでの演舞を見るべく、万代テラス会場へ。

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すごく良かった。
リーダーのA.Yokoyama健在なり。
今年から猿霞は衣装を新しいものにチェンジしたのだけど、それが珪灰石の蛍光カラーそのものの黄色。
こういうのをシンクロニシティと言う。
元々黄色は特に好きな色ではないのだけど、ごく最近珪灰石の蛍光色が好きになったせいもあり、この衣装の色にはぐっときました笑
新潟総踊りを見に行く機会があったら、猿霞の演舞を一度見てみて下さい。
一味違いますよ。






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濁沸石と犬牙状方解石 [鉱物(新潟市中央区)]

寄居浜から日和山浜にかけて部分的に捨て石の護岸地帯、及び基部に捨て石が使われている縦堤が連続しますが、その一角で初めて濁沸石を発見しました。

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いずれも波打ち際で見つけた結晶。
濁沸石のことはよく知らなかったので、改めて調べてみました。
「・・・新鮮なものは透明だが、結晶に含まれる水分が空気に触れると不可逆的に抜け、白濁化する(※濁沸石の語源の由来)。
さらに進行すると粉末化し、指で揉むと粉になってしまう。なので、長期保存には水と一緒に密閉容器で保存しておくとよい。」
なるほど、だから水際で多く見られたのですね。

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たまたま波打ち際の小石に紛れて、濁沸石付きの手のひらサイズの小石を見つけたので持ち帰りました。
近くにはこの海岸では珍しくチャートの岩が目立ったので、周辺の半透明な部分は石英かなと思ったのですが、念のためUVライトを照射してみると真っ赤に蛍光。
しかも蛍光度が強い。
裏側も同様に赤く蛍光し、見た目は汚いけどマンガン方解石の薄膜に覆われている石でもあるのでした。

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あと、犬牙状方解石も見つけました。
結晶のサイズは小さいけど、全体の面積が広い!

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こちらは普通の方解石。
これと同じ質感の方解石を近くで拾ったことがあるので、これもおそらくマンガン方解石だと思います。
つまり、赤く蛍光するということ。

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ゴンナルダイト(ゴナルド沸石もしくはゴンナルド沸石)です。
沸石のメッカ・間瀬でも見られると聞きますが、まだぼくは間瀬では見つけたことがありません。
(ちなみに、新潟市の護岸地帯の捨て石はおそらく中国産。新潟市のネイティブの石ではありません。)

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こちらは菱沸石でしょうか、それとも束沸石?
沸石は種類が多いので覚えきれません。




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過去最大の水晶クラスター [鉱物(阿賀野市)]

いわゆる表五頭エリアでは、自分史上過去最大2590gの水晶を見つけました。

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発見直後の水晶。
これは大きいなと直感したので、掘り出す前に写真を撮りました。

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で、掘り起こしたのがこれ。

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周辺の地形。
小さな沢の源頭を過ぎ、藪に突入して蜘蛛の巣をかき分けかき分け登っていたら目に止まったのです。
まだ気温も湿度も高く、虫も多く、探索には1ヶ月早かったかな?と後悔し始めた直後でした。
1個だけしかこれといった水晶は見つけることができなかったけど、とにかくまだ探索に適した条件とは程遠く、この場所を再訪するにしても、やはり10月中旬以降にしたいと思います。

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軽く水洗いしただけです。
結晶の粒がかなり大きく、迫力満点。

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特筆すべきは、透明度の非常に高い結晶が見られること。
下越には、現在は立ち入り禁止になっていますが、知る人ぞ知る水晶鉱山があります。
そこではこのような透明な水晶を産するみたいだけど、全く無名の産地でこのような水晶クラスターが出るのですから石活趣味はやめられません。




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石探ししていたら、イノシシの大群に遭遇した件 [鉱物(阿賀野市)]

いや、びっくりしました。
弥彦山(といっても主要な登山コース沿いではなく、かすかに踏み跡が残っているだけの鉱山道沿いの斜面)で5頭のイノシシの親子の群れに遭遇したことがるけど、今度の群れは12~13頭はいました。

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写真ではわかりにくいけど、イノシシの子供が3頭、親が1頭写っています。
このあとも親と子供の群れが地響き立てながら急斜面を通り過ぎていきました。
表五頭にもイノシシが闊歩するようになったんですね。
ただし、ここは人里離れた山中ではありますが。

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その近くで新たに見つけた大きな石。
1mくらいあるので、もちろん写真だけ。
緑色片岩中の緑閃石だと思います。
色の濃さ、ツヤ共に言うことなし。
石英が表面を覆っていますが、こちらも見事。

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こちらは珪化木か?
長辺30cmほど。

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やはりこの近くの農道の砂利の中から見つけたメノウ。
蛍光色までもが清楚でした。

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場所は変わって、最近2回通い詰めたペグマタイトのポイントへ。

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石英は普通蛍光しませんが、この個体だけ謎の蛍光を示しました。
とは言え、反対側の面は全く蛍光現象なし。
昼光下での表面の質感は、裏側も全く同じなのですが。

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このポイントではマンガン方解石が見つかります。
ピンクがかった上質な結晶は見つからなかったけど、この個体は斜長石の蛍光も見事でした(青紫の部分)。









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赤谷鉱山点描その9 [鉱物 (新発田市・赤谷鉱山)]

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一番低いところの坑口。
壁面の地質は粗粒の花崗岩主体。
スカルンの影響はまだ見られません。

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二手に分岐しているうちの1本の坑道は、ゴミ捨て場と化していました。

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ゴミ捨て場入り口(笑)

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通洞坑の坑道を垣間見るの図。




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やまびこ通りの沢の石英たち [鉱物(阿賀野市)]

五頭山麓にある通称”やまびこ通り”の林道を走ると、途中何本か沢に出会います。
この林道の起点である砂郷沢はまだ遡行したことがないのですが、それ以外の沢は計4本、くまなく遡行しました。
もちろん目的は水晶探し。
五頭山は花崗岩でできているので、山麓を流れる無数の沢のほとんどで石英や碧玉を観察することができます。
しかし、自形結晶化した水晶となると、ある場所は限定されてしまいますが。
さて、8日に訪れた沢はまだ遡行したことのない未知の沢。
といっても本当に細い沢で、全長も短く、遡行という言葉を用いるのは大袈裟です。
しかし、えてしてそういう小沢にお宝が眠っていることが多い。
さて、今回はどうだったか?

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入渓してすぐ、ペグマタイト由来の石英があちこちに転がっているのが目に入りました。
これはスゴイ、楽しい!

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そこそこ透明感を感じられる石も多く、サイズも2~3cmから15cmの大きさのものが主体で、なんか親しみを感じます。

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渓相はこんな感じ。
もう源頭が近いです。

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柱面の発達したポイント形状の結晶はなかったけど、途中からどうでもよくなりました。
結晶が生きているんです。
震えているし、呼吸をしている。
これに比べたら、パワーストーンショップに陳列されている石は9割方”ジャンクストーン”と言えるでしょう。
これが本物のパワーストーン。






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UVライトの話 [鉱物・パワーストーン全般]

UVライトについて、最近わかったことも含めて書いてみます。
過去395nm、375nmを使ってきて、ある日365nmのライトを入手しました。
あまりに蛍光の具合が違うので、以後長波に関しては365nmのライトのみを使っています。
この波長のライトではH2Tが定番ですが、電池抜きで12,000円ほどするので、次に安いJAXMANの機種を買ったのが4年ほど前のこと。先日久々に現在マーケットに出回っているUVライトについて情報をアップデートすると共に、3本新たに試し買いしてみました。
結果、日亜化学の365nmのLEDの採用を明記した機種以外は、一部の例外を除き365nmを謳った製品であっても看板に偽りありの商品ばかりでした。
最初に例外を列挙すると、全て入手して確かめたわけではないけど、まず間違いなく365nm出ているであろうと推測される製品は次の通り。

①LUMITOP ブラックライト (365nm、出力3W、14500充電池付属)
②Olight  Seeker 4 Mini EDCライト + UVライト

もっとあるけど、以下省略。
さて、日亜化学のLED(NCSU276A 365nm)について、なぜ信頼置けるのかを確証した記事を見つけましたのでリンクを貼っておきます。
一時的なメーカーの在庫切れだと思うのだけど、現在JAXMANのU1Cは品切れになっているショップがほとんどなので、友人に購入を頼まれたせいもあり、代替品を探してみました。
すると、どちらもどちらかのOEMだと思うのですが、はっきり日亜のNCSU276A 365nmを採用していると商品説明に明記してある製品を2つ見つけました。
しかも値段が安い。
18650の電池と充電器込みで3000~5000円くらいで買えるのです。
実際1本買ってみたのですが、ぼくのJAXMANと蛍光の仕方、光の強さなど全てが一緒だったので、追加でもう1本買ったくらい(大人の事情で機種名は伏せさせて頂きます)。

さて、①は自分用(沢登りや登山を伴う、ハードな石活用)に購入してみました。
JAXMANは電池込みで120gあるのですが、こちらは14500という単三電池規格のリチウム充電池込みで約45g。少しでも荷物の軽量化を図りたいので、山専用のUVライトとして買ってみました。
結果、限りなく日亜版のJAXMANと蛍光強度が同じで、大満足。
ただし、ボディーの発熱はかなりありますが、アウトドアでは長時間使うことはないため、これくらいは許容範囲。
重箱の隅をつつけば、例えば次の写真でイエローの彩度がほんのわずかに弱く、色相も2~3%違いがあるけど、これも許容範囲。
単三電池と同じサイズの14500電池を採用しているので、もちろん単三電池でも使えます。
ちなみに、Lumitopではこの14500電池を使った普通のフラッシュライトも発売しているのですが、その商品紹介のページに14500を使った時と単三電池を使った時のルーメン数の違いについて明記してありました。
前者使用時は600lm、後者使用時は220lmと約3倍も光量が違うのです。
ミネラルマルシェや巷の鉱物&パワーストーンショップへ行くと長波のUVライトが販売されていますが、たいていは乾電池駆動の機種。
しかも395や375nmの製品もあり、それらはほとんどがバッタモノ。
365nmを謳った機種も2年くらい前から見かけるようになりましたが、どれも怪しい製品ばかり。
鉱物ファンこそ本物志向にこだわってもらいたいのですが・・・
蛍光を発するか否かのチェック用でしたら乾電池駆動のものでも差し支えありませんが、ぼくのように蛍光現象を愛でる、鑑賞するのが楽しみで、そのツールとしてUVライトを買おうと思っている人には是非18650や14500のリチウム充電池を使う機種をお勧めするものです。

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7日、今日も今日とて海岸の護岸地帯で鉱物ウォーキング。
最近珪灰石の蛍光に魅せられたので、より色鮮やかに蛍光しそうな石を1個だけ持ち帰りました。
これも割ったものの片割れ。
硬くて割るのは一苦労だけど、割って新鮮な断面を露出させないとなかなか思ったような蛍光現象は見せてくれません。

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JAXMANのUVライトを照射してみました。
短波(280nm前後)で色の濃いイエローに蛍光することで知られる珪灰石ですが、長波でここまでレモンイエローに近い黄色に蛍光したのは初めて。
しかも全面的に蛍光しています。
これだから蛍光遊びはやめられない。

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試しに、届いたばかりのLumitopのUVライトでも試してみました。
シャッタースピードは全く同じではありませんが、イエローの蛍光がほんの少しくすんだ色合いになっていることがわかります。
でも悪くない。
この機種はライトの強度をHighとLow2段階にボタン半押しで調整することができるのだけど、Highにした場合の光量はJAXMAN比マイナス10%くらいでしょうか。
予想以上に差は少なかったです。

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いったん電池を出さないといけないけど、充電はUSB-C規格なので便利。
ただし、充電用のコードは付属していなかったです(普通の人は持っているだろうから、省略したのでしょう)。







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