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フラッシュライトの話 [撮影機材関連]

今年から本格的に洞窟や坑道を探検するようになり、併せてフラッシュライトやヘッドライトも色々と買い込みました。
入ろうとする場所の規模にもよりますが、小~中規模の場所を前提に話をさせて頂きます。
まず思ったのは、フラッシュライト(=懐中電灯)は中国製品に見るべきものが多く、国産品は総じて見劣りする点。
製造は台湾や中国で行われているにせよ、設計を日本国内で行っているメーカーを例に取ると、一番まともなメーカーがジェントスだと思います。
タジマはヘッドライトを一つ持っているけど、同じ価格帯で比較したら性能は明らかにジェントスはもちろんのこと、海外勢に劣ります。
今年に入ってから10回以上坑道に入っていますが、ヘッドライトは常に点灯させ(照射角は広角気味)、必要に応じて中~遠距離の地形や風景を確かめるためにフラッシュライトを使う、というスタイルに落ち着きました。
その際、フラッシュライトは中~遠距離まで光を届かせたいので、いわゆる飛び系と呼ばれるそれがいいのかなと。
最初、スルーナイト社のCATAPULT MINIを買ったのですが、いかんせん電池の持ちが悪く、スイートスポットの面積が小さすぎることがわかりました。
しかしながらモノとしてはよく出来ており、質感も高く、こういうニッチな製品を企画したメーカーはすごいなあと感心した次第。
それから色々調べた結果、小型の(個人的には250gが重量の上限なので、それ以下の質量のもの)飛び系フラッシュライトとして次の2つの商品に的を絞りました。

①OLIGHT WARRIOR 3
②SOFIRN IF22A

結局価格が倍以上安い②をAli EXPRESSから購入、1ヶ月近くたった本日やっと商品が届きました。
SOFIRNも聞き慣れないメーカーですが、中国の新進気鋭のメーカーの一つで、コスパの良さが特徴。
実は半年ほど前にSOFIRNのSP35を購入、それがとても良かったので同社のリピーターとなった次第。

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真ん中が今日届いたばかりのIF22A。
ちなみに、その上がOLIGHTの新製品、ヘッドライトのArray 2S、一番下がTrustfireのT11R
どちらも1ヶ月半くらい前に購入したばかりのライト。
まだ実践では1回しか使っていないので、IF22Aのテストも兼ね、3つのライトを携えて早速二王子岳山麓にある小さな洞窟へ行ってみました。

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これが洞窟の入り口。
南俣集落から二王子岳の登山道へ通じている林道を、少し入ったところに位置しています。
確か戦前までは中に薬師如来かなんかが祀られており、穴薬師と呼んだとどこかの本で読んだ記憶がありますが定かではありません。
南俣集落には他にも穴観音という岩屋があり、修験で栄えた二王子岳の歴史を物語る遺跡となっています。
実は、中へ入ったのは今回が初めて。
それまで中を覗いたことはありますが、入り口から泥々の状態なので、今までは入る気になれなかったのです。

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T11Rの最大光量(1800ルーメン)で、絞りやシャッタースピード、ISO値を固定してのマニュアル撮影。
入ってみると思ったより奥行はなかったですが(約15m)、横幅はかなりありました。
お堂の名残を留めるものは全くなく、更地に近い状態になっておりました。
これら3種類のライトに共通して言えることは、色温度がちょうどいいということ(6000k)。
安いライトだと寒色のもの、色温度の高いもの(7000~9000k)がほとんどなのですが、どれも見え方が自然。
写真に写しても、ナチュラルな色合いに写りました。

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こちらはIF22Aの最大光量(2100ルーメン)での撮影。
スポット光であることが一目瞭然。
欲を言えばもう少し周辺部との輝度差がないといいのですが。
この洞窟の奥行だったらそもそも飛び系のライトを使う場面ではないので、これは仕方ありません。
今最も勢いの感じられるメーカー、オーライトのヘッドライトも使いやすかったです。
このヘッドライトの充電池の容量は2600mAhと破格で、それでいながら質量は131gという軽さ。
このヘッドライトについては、日を改めて詳しくレポートしてみたいと思います。

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洞窟内をくまなく探索したけど、歴史を感じさせる遺物はこれくらいしか見当たらなったです。
定番のガラス瓶。おそらく酒瓶でしょう。

さて、ヘッドライトにしろフラッシュライトにしろ、LEDの性能もさることながら何より充電池の容量が大切。
特にフラッシュライトに置いてはなぜか日本のメーカーは汎用性のある大容量リチウム充電池、18650や21700、26650を採用しておらず、独自規格の電池を用いています。
それらの電池は容量が3000mAhに満たないものばかりで、今や5000mAhが常識となった21700や26650を採用しているメーカーのライトに比べるとどうしても基本性能の部分で見劣りがしてくるのです。
フラッシュライトの分野では、国産品はガラパゴス状態。

さて、最後にフラッシュライトの性能を客観的に詳しく分析しているサイトを紹介します。
ZeroAir レビュー
スペックに800ルーメン4時間と書いてあったとします。
多くのライトは800ルーメンの明るさが4時間続くわけではなく、徐々に明るさは下降線をたどっていくのが普通。
海外勢のライトはターボモードで2000ルーメン以上出る製品が少なくありませんが、最大光量の持続時間は短くて30秒、長くても2~3分しか持たないのが普通。
時間経過と明るさの変化をグラフにしてくれればと思うのですが、メーカーはそこまでガラス張りにはしてくれません。
しかし、このサイトではその相関関係をグラフと数字で見ることができるのです。
取り上げられているメーカーはそれほど多くないですが、参考にはなります。
こないだ水没させて故障してしまい、おしゃかになりましたが、SOFIRNのSP35を買うに至った動機はこのサイトのグラフを見てからのこと。
明るさが一定のまま保持されるからです。
これがいかに使いやすいことか。
残念ながら今回新たに買い足したIF22Aは定電流駆動ではありませんが、TrustfireのT11Rも定電流駆動のようです。
最後にT11Rの使用感を列挙します。
*テールボタンで消灯点灯させ、サイドボタンで光量を変化させる。この方式だと誤点灯がないので合理的。
*いたずらにモード数がないので、操作がシンプル。
*近~中距離向けの照射角。飛び系を求めない一般的な用途だったら非常に使いやすい画角。
*3000mAhの電池(18650)を採用し、重量145g。山中で落として紛失したジェントスのMG886R(167g)の後釜として買ったのだが、重量はもちろん全ての面でこちらのライトが格上。
*USB充電ケーブルの差込口の開閉がしやすい。かといってペラペラではない。その点SOFIRNのライトはどれもゴムが固く、締めるのに手間取る。

あまりに欠点が見当たらないので、一回り大きな充電池21700を用いた姉妹機T21Rも欲しいくらいです。
ただあくまでも近~中距離用なので、坑内で使うのはこれからはIF22Aを優先させたい。
もっとも、T11Rとて最大光量にすると100m先ぐらいは割と視認できるので、これでも十分実用にはなるのですが。


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EOS R ファーストライト [撮影機材関連]

9月2日、ハヤタカメラさんに改造を依頼していたEOS Rが戻ってきました。
予定より1週間以上早くやってもらったので、感謝しかありません。
その間にレンズ(RF15-35mm F2.8L IS USM)も届いたし、いざ、ファーストライト。

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宝光寺にて。

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こちらは清水園前。

1枚目は三脚使用、2枚めは手持ち撮影です(若干ぶれていますが)。
6D MK2に比べると明らかに階調が豊かで、絵に立体感があります。
高感度撮影時のローパスフィルターの効きが弱い感じで、絵がシャキッとしている。
ちょっと感動。
もっと早くミラーレス機に移行すればよかった。
以下、インプレです。

1.操作性は、わかっていたことではあるがキャノン機にしてはイマイチ。
しかし1時間使えば慣れる。基本的にはM5路線の延長にある感じ。
ファンクションバーは使いにくく、結局オフにした。

2.夜間のファインダーの視認性は予想以上によかった。
夜空もくっきり見える。これなら星景写真でも十分使える。

3.高感度ノイズについてはまだ厳密にテストしていないが、スナップ写真で写してみた限りではISO3200では全然画質の劣化は感じられず、ISO6400でも躊躇なく使えるレベル。6D MK2より2割ほどいい感じ。

4.液晶モニターが3.15インチとちょっとだけ大きいので、使っていて快感。
ファインダーの見え味は、夜間に限ればさすがにカクカクするけど、光学ファインダーに比較して明るく見えるのでトータル的にはOkだし、許容範囲。

5.まだ夜間しか使っていないが、色味はかなりノーマル機の色合いに近い。もっとも、これは人工光源下においての話だが。
AFの精度は未確認だが、これなら昼間の撮影~風景やスナップ用途~なら十分使えるのではないか。

6.初めて使うRFレンズである15-35mm F2.8L は、ズームのトルクやフォーカスリングの滑らかさなど、文句のつけようがない完成度の高さ。15mmスタートなのはやはり素晴らしく、ISの効き具合もまあまあ。
夜間スナップもすべて手持ちで行える。早く実際の星空で星像をテストしてみたい。
レンズのボディーに距離指標は付いていないが、MFの場合ファインダーに距離指標が表示され、これがとても見やすい。これなら迷うことなくEF16-35mm F2.8L III USMをお嫁に出せる。

7.コントロールリングはないほうがいいと思うが(位置的に先端すぎる)、取り敢えず露出補正の機能を割り当ててみた。これはこれで慣れれば使いやすいかも。

8.RF15-35mm F2.8L ISは、過去使ってきた広角ズームの中で最もフレア&ゴーストに強いレンズだとわかった。この点も称賛に値する。




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タムロン SP35mm F1.8 VC 対 EF-S 35mm F2.8 IS MACRO [撮影機材関連]

M6 Mark IIのフォーカスシフト機能は、鉱物の結晶の撮影にとても効果的。
しかし、EF-Mシリーズのレンズは光学性能がプアなものばかりで、ピクセル等倍で見るとがっかりします。
ということで、以前から80D用に目を付けていたEF-S 35mm F2.8 IS MACROを入手。
このレンズは一部では神レンズとも呼ばれ、評判は上々。
Lenstip.comのテスト結果を見てもコマ収差が少なく、開放から周辺部では点が点として写ります。
焦点距離的にもAPS-C機とのコンビでは、35mmは好み。
既に入手しているEF->EF-Mレンズアダプターを介して、M6 Mark IIに装着、タムロンSP35mmと写りを比べてみました。

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絞り開放(F2.8)での、EF-S 35mmです。ボディはM6 Mark II。
ISOは800、ピクチャースタイルは忠実のデフォで統一しています。
撮って出し。一切微調整は加えていません。

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こちらはタムロンSP35mm F1.8 VC(ボディはEOS80D)。
絞りはF2.8。
最大撮影倍率0.4倍まで寄れるので、発売時から愛用しているお気に入りのレンズです。
EF-S 35mmの方は等倍マクロレンズなのでもっと寄れるのですが、今回はタムロンの倍率に合わせています。
タムロンの撮影倍率は0.3倍くらいでしょうか。
タムロンのそれはフルサイズ用のレンズですから、周辺光量もコントラストの高さもこちらが一段上な印象。
しかも、あとで気付いたのですが、タムロンのレンズは光学補正が効かないのでオフにしてあるのですが、M6 Mark IIの方では光学補正をオンにしたまま撮影してしまいました。
にも関わらず、タムロンの方が写りは上です。

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次に、F5.6まで絞って写してみました。
こちらはEF-S 35mm。

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こちらはタムロン35mm。
違いは薄れてきましたが、やはりタムロンの方が全体的に先鋭度が高いです。

DC_IMG_0434.jpg

最後に、EF-S 35mmで写したスピネルの結晶写真。
M6 Mark IIのフォーカスシフト機能を使って写してみました(枚数は8枚)。
ややトリミングを加えています。
やっぱり感動です。
F18とかに思い切り絞っても、ここまで全体にピントは来ませんし、何よりF10以上に絞ると回析の影響で絵がゆるくなってしまいますから。
最後にスピネルの紹介。
スピネルは外観も含めてほぼルビーと同じです。
燃えるような赤に蛍光する現象も、やはりどちらの石にも共通しています。
これはミャンマー産のスピネル。
結晶部分を切り出して研磨し、宝石に加工すると価格は10倍以上にはねあがりますが、母岩付きの原石はそうでもありません。
サファイヤやアクアマリンなども、むしろ母岩付きの原石の方が美しく、圧倒的な存在感があります。
来年はこのような原石をもっと収集しようと思います。

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Kiss Mの軍門に下る [撮影機材関連]

10日前に、EOS M5からKiss Mに買い換えました。
M5歴は1ヶ月に終わったけど、M5に重大な瑕疵があったわけではありません。
どちらも同じセンサーを使っているし、画像処理エンジンの世代が一世代違うだけで、画質はほぼ同じです。
以下、使ってみて初めてわかった点を列挙します。
まずは、Kiss Mの長所から。

①M5は光学補正の項目に、歪曲補正がありません。RAWで撮ればDPPで歪曲補正をかけられますが、JPEGでは不可。
純正のズームレンズはかなり歪曲があるので、これはないと困る。ホタルを含め、星景や天体以外の写真は全てJPEGで通していますから。Kiss MはOKです。
また、Kiss Mではデジタルオプティマイザーが使えるのも強みです。

②Kiss Mでは電子水準器の大きさが他社並のサイズになり、水平取りがしやすくなりました。

③AFポイントが増え、AFのスピードと信頼度がアップしました。
また、ボタンをした時のレスポンスが早くなり、ストレスフリーになりました。

次はM5の良い点。
①なんといっても液晶モニターの品質の高さ。フツウは3インチですが、M5のそれは3.2インチであり、しかも160万ドットなのです。ソニーの高級ミラーレス機でもせいぜい140万ドットですし、今のところ160万ドットの液晶を有するのは、今度新発売になるフジのX-Pro3ぐらいではないでしょうか。ここは拍手を送りたい。

②操作性がいいです。レスポンスはイマイチ遅いけど、よく考えられている操作性。
EOS Rもこの路線でいけばいいのに、斬新さを狙いすぎて空回りしている。EOS-Mマウントのカメラを見直しました。

③バッテリーがKiss Mよりワンサイズ上のそれを採用しているため、まあまあ持つ。

Kiss MはM5よりカテゴリー的にひとつ下のカメラだと思います。
なぜなら、ダイアルの数が少なくなっているし、何よりリモコン端子が省略されています。
ワイアレスリモコン(BR-E1)は使えるけど、このリモコンでは連写はできません。つまり、ホタル撮影はできないわけで。
しかし、EOS-Mマウントのカメラは基本的に星景やホタル以外の分野の写真を撮るために使うので、リモコンは使えなくても構いません。
操作系は非常にシンプルだけど、そのシンプルさがスナップ用途にはプラスとなります。
ファインダーの見え味は全く同じです。
高感度画質もほぼ同じ。
実は直前まで、EOS M6 Mark IIとKiss Mとの間で迷いまくりました。
前者の出来が良すぎるのです。操作性はさらにブラッシュアップされているし、メカシャッターの音も最高に官能的。
ミラーレスEOSではなぜかサイレントシャッターがシーンモードの中に隠されており、シーンモードの中でしか使えなかった(単写のみ)けど、その縛りがなくなったし。
大幅にアップした画素数(3250万画素)だけど、海外のあるサイトでテスト結果を比較すると、かなり優秀(対80Dでの話ですが)。
デザインも好みだし、おそらくは来年2~3月にはこれにファンダーが付いたM5の後継機版が出ると思うので、そちらを本命にして、それまでの繋ぎとしてKiss Mを使うことにしました。
M5やKiss Mを使うようになって自覚したのですが、軽いってことは心にも影響を与えますね。
カメラを外に持ち出すことが楽しくて仕方なくなり、気がつくとしょうもないものを沢山撮っています。
レンズもEF-M 11-22mm が仲間に加わったし、昨日はこの軽量ミラーレス用に22mm径の軽量三脚もゲット。
早速その日の夜、新潟駅前をうろちょろしてきたり。

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さて、これが今回新たに購入したベンロのカーボン三脚TSL08CN00。
ワイドトレードさんが取り扱いをやめてから、ベンロ製品は国内ではビックカメラとヨドバシでしか入手できなくなりました。
ぼくは昔からのベンロ・ファンなのですが、4~5年前から品質が大幅に向上し、限りなくGITZOに近くなりました。
この三脚は22mm径ですが、SLIKやVELBONだと実売価格で3万前後するのですが、本製品は2万ジャスト。
ちなみにツイストロックが進化しており、半回転でロックが可能。
脚の出し入れも以前よりスムーズになり、コスパの高さは特筆ものです。
ちなみに、全く同サイズでアルミバージョンもあり、そちらは13170円(ヨドバシ)。
質量は200gしか違わないので、こちらもお勧めできます。
(自由雲台は回転ノブが省略されていたのでさすがに少し使いにくく、家に余っていたSIRUIのG-10KXにあとで付け替えました。)

Dark-Flame-Test.jpg


星景写真に使う予定はないのですが、やはり気になったのでダークテストをしてみました。
M5を買った時も80Dと比較を行ったけど、今回も80Dとの比較です。
実は最初、前回と同じくISO12800でテストしたのですが、真っ黒黒助のままだったので、ISOを25600に上げてやり直しました。
今回はRAWで撮り(30秒)、DPPで現像。
その際、ノイズリダクションをかけない場合とかけた場合(その際は機種が違うとノイズ軽減弱の数値も異なるので、+15で統一)で比較。
尚、photoshopで明るさを+150加えてあります(前回と同条件)。
かなり80Dに肉薄していますね。
80Dはノイズの粒が細かいので、それを除けばぱっと見ノイズレベルは同じぐらいだと思います。
中古で買ったM5は不良ピクセルが多めでしたが、新品で買ったKiss Mは驚くほどホットピクセルもクールピクセルもありません。トータルでひとけたぐらいでは?昔60Daを買ったことがありますが、60Daのダークの優秀さに匹敵すると思いました。
ついでに6D Mark IIも同条件でテストしてみたけど、やっぱり不良ピクセル激増しているなあ。
その点、80Dのセンサーはよほど素性がいいのでしょう、新品時と変わりません。

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何の脈絡もないですが、最近Kiss Mで撮った街角スナップから4枚取り上げてみました。
レンズはEF-M15-45mm F3.5/6.3 IS STMです。
このレンズもなかなか優秀で、おととしまで6D Mark IIとのコンビで使っていたEF24-105mm F3.5/5.6 IS STMよりよく写るんじゃないかと(ただし、テレ端でのマクロ撮影ではF8まで絞らないとふわっとした描写になります)。
三脚がコンパクトで軽いので、三脚を使うことが苦になりません。
昔ドイツへクリスマスマーケットを撮りに何回か旅行したことがあるけど、そのときこの機材だったら撮影枚数はきっと倍に増えていただろうなあ。
夜景は手ぶれ補正に頼らず、素直に三脚使って低感度で撮る方がいいことづくめです。
これからクリスマスに向かって、徐々に街角はイルミネーションが派手になっていくことでしょう。
ぼくもこれからは積極的に夜の町を徘徊?したいと思います。



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キャノン EOS M5 レビュー [撮影機材関連]

9月8日でしたか、Powershot G1X MK3のレビュー記事を書いたばかりですが、その2日後に重大な不具合を抱えていることがわかり、返品してしまいました。
もう一度、今度は新品を買おうかなと思って価格を調べてみると、なんとこの2週間で1万円以上も上がっています。
ついこないだまで価格コムの最低価格は88000円くらいだったんだけど、今は10万オーバーします。
そこまでの商品価値はないと思っているので、EOS M5を購入しました(中古はリスキーと知りながら、懲りずにまた中古です^^;)。
EOS Kiss Mと最後まで迷ったのですが、チルト式モニターが好きなのでM5を選んだ次第。
これが面白いことに、新品のボディー単品の価格は、後発のKiss MよりM5の方が若干高いんです。
レビュー記事をあれこれ読み漁ってみると、あるプロの写真家の方がM5は中級機であるけれど、Kiss Mはその下のカテゴリーだと書いているのを見ました。
確かに、Kiss Mは露出補正ダイヤルが独立してないので、露出補正は2段階のアクションが必要になりますし。
一番肝心な高感度画質は、Imaging Resourceで比較してみると両者はほぼ同じ。
ホールド感もほぼ互角(この点G1X MK3は親指を奥スペースが非常に狭く、難があった)。
以下、まだちょっとした使っていないのですが、EOS M5を使ってきて気付いた点を列挙します。

良かった点
*液晶モニターのドット数が162万と、非常に高精細。他社を含めてほとんどが100万であり、例えばソニーだとα7R3クラスになって初めて144万ドットとなり、上級機に比肩する精細さ。
*液晶モニターやファインダーに表示される色合いが実際のそれと似ている点。EOS80DやEOS6D MK2と全く同じレベル。その点、G1X MK3は色合いが違いすぎた。
*デュアルファンクションボタンが使いやすい。総じて操作性は良好。
*キットレンズの15-45mmはかなり寄れるので、マクロ性能は満足。
*近接撮影を多用する身としては、やはり光軸のずれないチルト液晶は使いやすい。キャノンのデジイチ機もチルト液晶にしてほしい。
*ホールド感は良好。G1X MK3は親指がどうしても動画ボタンに触れやすいので、動画ボタンの機能をオフにして使っていた。同様に前面の電子ダイアルにも指が触れやすく、こちらの機能も解除して使っていた。G1X MK3はG7X MK2以上に窮屈な感じを受けた。
*マニュアルフォーカスはG1X MK3に比べるとはるかに使いやすかった。

気になった点
*レスポンスがわずかに遅い。特に再生ボタンの反応がコンマ何秒かG1X MK3より遅く、ストレスを感じる。
*寄れるのはいいが、テレ側だとレンズが暗いためか(F6.3)合焦に時間がかかる。それ以外の焦点距離でも、AFの反応はG1X MK3より気持ち遅い。
*キットレンズは歪曲が強い。特に広角側。ボディー側でレンズの光学補正の項目はあるが、そこになぜか歪曲補正という項目がない。Why?
*覚悟はしていたが、レンズの出っ張りがあるためどうしてもウエストポーチへの収まりが悪い。携帯性重視だったらG1X MK3が断然優位。
*撮った画像を拡大表示させるのに手間がかかる。何度もダイアルをぐりぐり回さなければならず、非常にストレスがかかる。この点にかけては、ワンタッチで表示できる6D MK2の機能が最も優れている。
*シャッターショックが思いの外大きい。手持ちで撮影している分にはむしろ小気味いいと感じることもありますが、スローシャッターの時など微ブレが心配です。関連して、キャノンのミラーレス機は無音撮影ができません。レフ機には静音撮影というモードがありますが、それさえもない。EOS Rも含めて。
80Dのライブビューでの静音撮影の方がM5よりはるかに静かで振動も少ないです。年に1~2回舞台の撮影をする機会があるのですが、このシャッター音の大きさだとレフ機の代替えにはなりませんね。
*アルカスイス規格のクイックリリースプレートをどのレフ機にも付けているのですが、M5やG1X MK3は電池部の蓋と三脚用ねじ穴の位置の関係で干渉してしまいます。三脚使う時だけ一時的に付けるのだったら問題は生じないけど、常用する場合、M5で使えるのはSUNWAYFOTOのDP-26しかありません。

EOS M5は防塵防滴ではありませんが、この辺は注意しながら使っていくしかありませんね。
どっちみち多分来年前半にはKiss MやG1X MK3の後継機が出ると思うので(10月にアナウンスされると噂されているオリのE-M5 MK3も気になるけど)、それまでのつなぎと割り切っての購入です。
もうひとつ、EOS Mシリーズのカメラを購入したのには理由がありまして、それは焦点工房さんがEFレンズをEOS Mに取り付けるアダプターを発表したこと。
そのアダプターは0.71倍のレデューサーとなっており、レンズが一段明るくなり、焦点距離も35mm版のそれとほぼ同じ焦点距離で使えるという優れもの。
キャノンのAPS-C機は星景写真で使える、周辺画質が良好な超広角レンズ(ズーム、単焦点問わず)がありません。
その点このアダプターを介して、EF16-35mm F4L ISをM5に装着すると、35mm換算で約18-40mm F2.8の超広角ズームに早変わり!
この場合、やはり気になるのは周辺画質と根本的な高感度性能です。
APS-Cセンサーなのだから80Dと同じと考えたくなりますが、過去Kissシリーズのカメラを二桁Dシリーズのカメラと併用していた経験から言わせてもらえば、Kissシリーズは放熱に難があるため、夏場の使用では大きく差が生じたのです。
熱ノイズは数値化しにくいし、カメラ雑誌でも熱ノイズの実験を行った記事は見たことがありません。
なので、ボディーの小さいKIss MやM5も熱ノイズは厳しいだろうなと。
そこで、M5のダークを撮り、同時に撮った80Dのそれと比べてみました。

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ISO12800、30秒で撮ったダークフレームを、PhotoshopCS6で明るさ+150に持ち上げた画像です(下段がM5)。
懸念していた通り、大きな違いが出ました。
やっぱり星景用に使うのはあきらめます。
昨日は知り合いがリーダーを務めるダンスチームが新潟総踊りに出場したので、久々にダンスの写真を撮ってきました。
う~ん、やっぱり80Dいいわ~。
AFの早さ正確さは言うに及ばず、jpeg撮って出しの画質も申し分なし。
来年春には後継機の90Dに買い換えようと決意。
キャノンのミラーレス機は上位モデルのRPやRもまだ完成度が低すぎて、使う気になれません。
あと2~3年はレフ機主体でいきます。

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キャノン Powershot G1X Mark III レビュー [撮影機材関連]

今年3月、コンデジをそれまで使っていたオリンパス TG-5から、キャノンのPowershot G7x Mark IIに買い換えました。
2月から鉱物趣味を始めたので、まずはマクロに強く、防塵防滴仕様(つか、完全防水)であるオリのTG-5を使ってみました。
昨年の夏、シュノーケリングで使い倒した(20数回素潜りで使用)オリのTG-5、マクロ&防水性能は文句なしなのですが、いかんせん豆粒センサーゆえのショボイ画質に耐えられなくなり。
そこで3月、1インチセンサー機に買い換えたのですが、取りあえず総合的な画質は満足のいくレベルになりました。
しかし、ある程度のマクロ域になると、焦点距離の如何を問わず、周辺部の流れが目立ちます。
TG-5もその傾向があったけど、それと同じくらい流れるのです。
あと、近接撮影時のAF性能がイマイチでした。
秋になったらあちこち沢歩きしてみたいし、そうなると防塵防滴仕様が必須。
ところが、防塵防滴仕様のコンパクトなカメラ(4/3やAPS-C機)って、ほとんどないんです。
ある程度ボディが大きい中型機に選択肢を拡げると、いろいろあるのですが。
ボディの質量400g台前半では、オリのE-M5 MK2と本機ぐらいなもの。
オリのこの機種を買う場合はレンズは同社の電動式パンケーキズームが候補となりますが、とても壊れやすいとのこと。
そんなこんなで数ヶ月悩みに悩んだ末、先日キャノンのAPS-Cセンサー採用のコンパクトカメラ・G1X Mark IIIに買い換えました(中古ですが)。
マクロが弱いのでそこが気に掛かっていましたが、デジタルテレコン(1.6倍)が実用的だという噂を聞き、それならと半ば妥協しつつこの機種を選んだのです。
最近発売されたG7X Mark IIIにも心を動かされました。
なにせテレ側で20cmまで寄れるようになったので、テレマクロが実用域に入ったわけで。
しかし、広角側では周辺部の流れは改善されたけど、テレ側では相変わらず流れると聞き、また価格の高さも引っかかって却下。それに、防塵防滴ではないし。
レンズの明るさとズームレンジの幅(24-120mm)は理想的なんですが。

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9月7日、夕方コナミへ泳ぎに行ったら駅南広場でイベントをやっていたので、帰りに立ち寄ってみました。
室内での試し撮り以外では、これがPowershot G1X M3のファーストライトになります。
以下、気がついた点を列挙します。

*ファインダー(236万ドット)は思ったより見やすかったです。ただし、色味の忠実な再現度は不満が残ったけど。
(フルサイズ機のEOS RPのファイダーも同じドット数です。こちらはスペックダウンしすぎですよね。)
*ネットで、1インチセンサー機に比べると、レンズのボケが非常に滑らかであるとの書き込みを少なからず見かけますが、確かにボケは滑らかでした(二線ボケも皆無)。
*G7X MK2より逆光に強いようで、ほとんどフレアやゴーストは発生しませんでした。
*ISO2000-2500まで上げて撮ったのですが、高感度の画質も満足のいくものでした。同じ世代の画像処理エンジンを積んだEOS80Dとほぼ互角だと思います。
*G7Xシリーズとは異なり、キャノンのデジイチ同様のピクチャースタイルが採用されています。デフォルトの設定は輪郭強調が強めになっていたので、80Dと同じような数値でパラメーターを設定し直して撮影。
すると、80Dと同じ感じの絵作りができました。
*メーカーではレンズの保護フィルターの使用を推奨していません。なんでも、レンズをこの厚さに収めるためギリギリの光学設計を行ったが故に、フィルターを装着すると広角側で周辺部のケラレが発生する恐れがあると。
しかし、ネットでは問題なく37mm径の保護フィルターを装着でき、かつケラレも発生しないとの書き込みも複数あったので、マルミの薄型保護フィルター(ちょっと高かったけど)を装着して実験。
結果、ケラレは起きなかったです。
ついでに、純正のレンズキャップは着脱しにくいので、サードパーティー製のレンズキャップをビックカメラで買ってきて保護フィルターに装着して使ってみました。
このレンズキャップ、買って正解。使い勝手はバッチリでした。

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どうでもいいけど、このイベント楽しすぎ。
飲食系の屋台のレベルも高く、いろいろな意味で幸せになりました。

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ボケは本当に滑らかです。
この写真ではわかりませんが、周辺部の画質(収差など)もなかなか良かったです。

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さて、肝心のマクロ性能ですが、AFが良くなったとしてもどうしても35mm換算での倍率が0.3倍を超えると手ぶれが起きやすくなります。
思い切りクローズアップしたい場合はトリミングという手があるし、マクロ倍率はあまり欲張らないことにし、この機種(G1X Mark III)を選んだのです。
一方で、デジタルテレコンの存在を知り、それがどの程度実用になるのか実験してみました。
焦点距離は50mm、上が光学ズーム、下が1.6倍のデジタルテレコン使用時の写真です。
デジタルテレコンはF値の変化はなく、まあ中央部をトリミングして画素を補間しているわけです。
ピクセル等倍でじっくり見てみましたが、思ったより画質の劣化はありませんでした。
これならOK。十分実用になります。
オリンパスのE-M1 MK2のように深度合成ができないのはイマイチですが(フォーカスブラケットは付いているけど、3枚限定なので非実用的)、沢歩きのお供にはもちろん、ホタルや星景写真以外のジャンルだったらこのカメラでいいんじゃない?と思わせるほどよく出来たコンデジだと思いました。

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Leofotoのギア雲台に一目惚れ [撮影機材関連]

金曜日は一人で、土曜日は友人達と恒例の胎内星まつり見物。
ぼくは今年から鉱物趣味を始めましたが、雑誌ミネラの発行元であり、全国で展開しているミネラルマルシェを主催している会社(会社名はそのまま株式会社ミネラルマルシェ)が毎年胎内星まつりに出店していることを初めて知りました。
毎年来ている鉱物ショップはてっきり下越のどっかの鉱物好きのおっさんがやっていると今まで思い込んでいましたがさにあらず。
鉱物のプロが出店していたんですね。
春から懇意にしているパワーストーンショップ・キューさんも、金曜日は19時半過ぎから総出でミネラルマルシェさんのテントの後ろで行われたバーベキューに加わり、賑やかなことに。
ぼくも宴会の席にお邪魔させてもらい、楽しいひとときを過ごさせて頂きました。
みなさん、どうもご馳走様でした!

それはそうと表題の件ですが、天体写真関連のグッズで唯一物欲をそそられたのが、Leofotoのギア雲台G4+NP-60でした。

IMG_3220.jpg

これから発売する商品を先行展示してものですが、受注生産となるので発売後すぐに入手することはできないみたい。
Wide TradeさんのHPによると、定価は税別73000円と記載されています。
https://widetrade.jp/leofoto/g4np-60/
店員さんによると、実売価格は6万前後になるのではないかと仰っていました。
じっくりいじり倒したのですが、これめちゃくちゃいいです。
昔マンフロットのギア雲台を2軸に改造して使っていたことがありますが、月とすっぽん。
質量も軽く、690g。
軽いタッチで微調整が利き、赤道儀のターンテーブルに載せて使うにはもってこいです。
もちろん、ポタ赤用にも最適。
最近は星景しかやらないのですが、星景用にもいいことずくめなので使ってみたい。
Wide TradeさんのHPに楽天のリンクがありますが、そこで秋から販売を開始するそうです。


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