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ヒメボタル 2021 (下越) ブログトップ

お姫様と鬼ごっこ [ヒメボタル 2021 (下越)]

8日、7月6日の記事の場所を再訪しました。
この場所は今期二度目なのですが、前回よりヒメボタルは半減していました。
ということは、今年はやっぱりホタルが早く出てきていたんですね。
後半戦に限ってですが、例年より1週間は早い。
今回は前回撮影中に目を付けた、林道の終点近く、より幽玄な雰囲気が漂っている林へ行ってきました。

IMGL2427.jpg

この辺まで来ると、針葉樹だけでなく広葉樹も混在しています。
右側に何の木でしょうか、とても存在感のある大きな木に気を惹かれ、ここにカメラを構えました。
ところが、このあと浮気心が芽生え、後ろ側にかすかな踏み跡が森の中へ続いており、試しにそっちを歩いてみたらとてもいい感じの森へ出たので、よせばいいのに急遽そちらへ移動。

IMGL2432_2497PP.jpg

EOS R + SIGMA 24mm F1.4 Art HSM (共通)
総露出時間約25分

緩やかな下り勾配の斜面を見渡す絶好のポイント。
しかしヒメボタルの姿は見えません。
わずかに中央部を左右に行き来している個体が見られましたが、どうやらここは通り道ではないようです。
運良く近くを横切ってくれた個体がいたのですが、そのホタルには感謝感謝です。

IMGL2498_2585P.jpg

総露出時間約50分

早々に見切りを付け、最初の場所へ戻ります。
すると、こちら側ではそこそこ飛んでいるではありませんか。
やはりというか、あの大木の周囲にホタルが多く見られました。
ともかく、これで森の奥ポイントのホタルの周遊コースも概ね把握したので、来年の糧にしたいと思います。





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そろそろ終盤 [ヒメボタル 2021 (下越)]

いよいよ下越では梅雨が本番を迎えたようで、週間予報は雨マークがぎっしりです。
6日はそれでもなんとか22時くらいまでは天気が持ちそうな気がしたので、急遽おっとり刀で県北へ駆けつけました。


IMG_0637.jpg

EOS 80D + SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM

ここは400m近い標高がある山間部。
針葉樹が主ですが広葉樹も入り混じっており、なかなかいい雰囲気。
ここへ来るのは今年初めてなので、どこにカメラを構えるべきかかなり迷いました。
林道から下のこの斜面もいいし・・・

IMG_0641haikei.jpg

林道から上のこの斜面も捨てがたい・・・
この日に限ってなかなか決断が付かず、あっという間に前撮りタイムを過ぎてしまいました。
降雨に備えてこの日はAPS-C機である80Dを持ってきたのですが、いつものEOS Rと比較すると暗所性能にダンチの差があることに気付かされます。

IMG_0646_0760p.jpg

結局、前撮り無しで総露出時間約35分。
活発に飛んでいたのは最初の15分だけで、あとは静けさが支配しました。
先週末が県北の標高の高いポイントではピークだったと思われるので、そろそろヒメボタルは終盤でしょうか。
雨が本降りになる前に早々と引き上げ、帰りにある場所を偵察。
すると、なんと知人がいるではありませんか。
ちょうど森の中から出てきたところに遭遇、森のクマさんのごとく体格のいいTさんとしばしホタル談義。
周りの田んぼでは、まだまだ多くのゲンジやヘイケが飛んでいたのにはビックリ。
今週一杯はホタルウォッチングが楽しめそうです。





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ヒメボタルの聖地が一つ復活した [ヒメボタル 2021 (下越)]

7月3日は印象的な夜となりました。
ぼくが最初にヒメボタルを新潟県内で目撃した場所であり、過去何度も足を運んだ懐かしのポイントにヒメボタルが復活を遂げました。
過去この場所で見たピーク時の、およそ7~8割ぐらいのヒメボタルを4~5年ぶりに目撃。
この林の入口の田んぼでも相変わらず多くのヘイケやゲンジを見たし、訪れる時期さえ間違えなければ今後もそこそこの乱舞を見ることは可能なのではと思った次第。

IMGL2053_2177PP.jpg

EOS R + RF35mm F1.8 STM (共通)
総露出時間約40分

今回、まだカメラを向けたことのない、新たな林道の奥へ三脚を設置。
この林道は最近3~4年の間に新たに造成されたものなのですが、どこまで伸びているのか、まだ探索したことはないのでわかりません。
なので、既知のポイントへの分岐から40~50mほど入ったところで撮影してみました。
本来のポイントでは数年ぶりの、まあまあの乱舞が見られたのですが、こちらではそうでもなかった。
とはいえゲンジも写ってくれたし、こっち方面の林にもヒメボタルがいることがわかったので、今後の参考になります。

IMGL2182_2209P.jpg

総露出時間約9分

最初の林道の左側、既知のポイントへ通じている農道と、その隣の草原で乱舞が続いていたので、帰り際にちょっとだけカメラを向けてみました。
撮影開始は21時9分。
遅い時間だったので乱舞はもう終わっていましたが、まだまだ多くのゲンジやヒメボタルが名残惜しそうに開けた草原を行き来していました。



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聖地巡礼 [ヒメボタル 2021 (下越)]

7月2日、ぼくが見つけたヒメボタルの県北の生息地の中で、唯一そこへ至る道がない、つまり藪こぎをしないとたどり着けない小さな谷間へ行ってきました。
標高もそれなりに高いし、そこへの農道も道幅が狭く、辺りは秘境あるいは奥地といった言葉が似つかわしい、そんな場所です。
ただ、近年山の手入れをする人が高齢化により減ってきたのはいかんともしがたい事実で、部分的に荒れてきたりと、ヒメボタルが生息する谷間は別として、そこへ至る田んぼや森は聖地ではなくなってきたのが実情。

IMGL1844.jpg

EOS R + RF35mm F1.8 IS STM

その谷間も心なしか年々ヤブが深くなっているような印象があり、今は三脚をフルに伸ばさないと写せなくなってしまいました。
この谷間には御神木?があり、その大木(幹周り8mくらいありそう)の周囲に最もヒメボタルは密集します。
しかし、毎年同じような場所にカメラを構えて芸がないので、今回この谷間の最も左側奥にカメラを向けてみました。

IMGL1849_2028PP.jpg

撮影開始は20時5分、撮影終了21時10分。
まだまだこの谷間のピーク時には劣りますが、なにせ7月の頭に来たのは初めてだし、それでもピークの7割くらいは現れてくれました。
真正面の林にはヒメボタルはあまり生息していないらしく、結局この谷間の左右と背後の茂みが繁殖地みたいで、ここは通り道になっている様子。
ところでヒメボタルの写真と言ったら玉ボケを皆さん上手に表現していますが、やっぱりF2.8通しのズームレンズでは無理であることを実感。
というわけで、先日EOS R用の35mm単焦点レンズを購入、この日が初デビュー。
こないだ使った50mmの単焦点(やはりF値は1.8)はそこそこ玉ボケが生じてくれたので期待したのですが、まあズームレンズよりはボケてくれたかなという程度。
個人的にはこれで満足です。
それより絞り開放で使うと周辺部のコマ収差がひどく、PC上でピクセル等倍で鑑賞するとがっかりします。
この点はRF15-35 F2.8L IS の方がマシ。
なので、50mm単もそうだったようにF2.0~2.2あたりで使うのが妥当でしょうか。


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さらなる乱舞 [ヒメボタル 2021 (下越)]

29日、前日と同じ林(新潟県北部某所)へやってきました。
こないだ乱舞を見た林に2日連続で訪れたら、2回目はヒメボタルが9割以上姿を見せなくなったので、この場所ではどうかなと。
こちらは面積が非常に広く、途切れず連続してヒメボタルが生息しているのでそのようなことはないと思うのですが。

IMGL1031.jpg

先日の記事に書いた、昨年新たに生まれた間伐の為の伐採道です。
長いです。途中分岐もあり、総延長は1km以上になるでしょう。
土が露出しているところもありますが、このようにふわふわしているところが多く、どこにでもヒメボタルはいそうな雰囲気。

IMGL1207.jpg

こちらは、昨日遅くまでたくさんのヒメボタルが舞っていた斜面。
どちらで撮るか迷いましたが(早く決めないと、一気に暗くなりつつあるので背景が撮れなくなる)、こちらの斜面で撮影することに決めました。

IMGL1208_1283PP.jpg

EOS R + RF15-35mm F2.8L IS USM (29mmにて)

19時59分~20時23分までの比較明合成(ただし、19時50分に写した背景写真2枚を含む)。
場所は2枚目の写真の、7~8m左側の斜面です。
光り初めは20時の直前とやや遅かったのですが、それからはすごかった。
この斜面に限っては、20時台前半は昨夜の3~4割増で推移。
その後はやや落ち着いたけど、昨日のポイントもその周囲もおおむね昨夜より1~2割多かったような印象を受けました。

IMGL1284_1382pp.jpg

こちらは20時24分~21時32分までの比較明合成。
ある程度光が密集している場合は、背景画像がなくてもこれはこれで良さがあります。
というか、個人的にはこちらが好き。

IMGL1208_1283p.jpg

両方を合体させるとこんな感じ。
壮大な光のショーはまだまだ続いておりましたが、21時40分撤収。
この林では今年はこれまで。また来年。
来年もホタルたちと出会えますように。
ホタルたちの生息環境が永続されますように。




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ホタルの川の出現 [ヒメボタル 2021 (下越)]

ぼくが見つけた新潟県北部のヒメボタルの生息地は、大半が杉林地帯です。
天然の杉林もあるけど、いつかは伐採されるであろう、人の手によって管理されている林がほとんど。
おととしから、そんな杉林の中で最もヒメボタルが数多く生息している場所で伐採が始まりました。
幸い間伐だったようで、伐採されたのは1/3~2/5くらいでしょうか。
とはいえ、広大な杉林の中に伐採のための道(林道というほどではないけど)が作られ、ホタルの減少が懸念されました。
昨年7月、恐る恐る行ってみると、ヒメボタルは確かに4~5割少なくなっていたけど、絶滅していたわけではなかったので一安心。
そして今年の5月、伐採がその後どうなったか下見に行ったのですが、その場所ではそれ以上伐採が進んでおらずほっと胸を撫で下ろしました。
伐採作業は林道のさらに奥の林に移行しており、そちらの方も一段落したように見えたのですが、果たして・・・

IMGL1034_1111P.jpg

EOS R + RF50mm F1.8 STM (総露出時間約40分)

湿度も気温も高く、条件は揃っています。
最初の一匹が光り始めたのは19時55分。
このポイントにしてはやや遅かったのですが、20時15分頃から活発に飛び始め、あちこちで次元の扉が開きました。
ホタルの数は昨年より明らかに増えており、往時の8~9割まで復活したのでは?

IMGL1120_1205PP.jpg

EOS R + RF50mm F1.8 STM (総露出時間約42分)

面白いもので、ヒメボタルがよく現れる場所や周遊ルートは過去のぼくの記憶通りです。
やっぱりあそこにホタルの川が現れました。
川は洪水を起こし、水がこちらまで溢れてきたのでちょっとビックリ。
これほどまでとは予測だにしなかった。
こちらのポイントへカメラを移動させたのは既に真っ暗になってからだったのですが、多数のホタルの光の影響はかなり大きく、フォトショで暗部を持ち上げてやると結構地上風景のディテールが浮かび上がってきます。
ぼくは普段、ヒメボタルの撮影といえどjpegしか使っていませんが、RAWで撮っていたらもっと絶妙な色合いが出せたかも(1枚目に比べて2枚目の写真は彩度が落ちています)。
この写真ではわかりにくいのですが、画面中央やや右から左奥にかけて、例の伐採道が伸びており、それと並行するようにホタルの川が続いています。
21時50分撤収。
この林は安泰のようです。
よかったよかった。



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夢か現か幻か [ヒメボタル 2021 (下越)]

26日、前日と同じ林道へ。
ただし、撮影ポイントは数十メートル小沢の下流側へずらし、絵になりそうな風景を探してスタンバイ。

IMGL0985p.jpg

しかし、しか~し・・・
20時を過ぎても一向に最初の一匹が光らないのです。
昨日は19時45分に光り始めたというのに。
20時10分を回ったところでカメラはそのまま放置し、林道の前後それぞれ100mほど歩いてみましたが、2匹見かけただけでした。
昨夜のあの乱舞は何?
夢か現か幻か・・・
ホタルの種類を問わず、とびっきりの乱舞の翌日は一気に減ることがあります。
しかし、9割以上も姿を見せなくなることは過去一度もありませんでした。
20時半過ぎこのポイントをあきらめ、過去ちょっとだけヒメボタルの姿を見かけたことのある竹やぶへ移動。

IMGL0993_1014p.jpg

すると、いますいます。
絶対数は少ないものの、竹やぶのあちこちで点滅しています。
しかも、手前の草原まで散歩しに来る個体もあり~の。

IMGL1016_1025p.jpg

同じ草原の反対側。
ここでも茂みと草原の境目まで、ヒメボタルが周遊しています。
このあとすぐ月が雲間から顔を出したのですが、そこで一気にヒメボタルたちもどこかへお隠れ遊ばしました。
21時35分撤収。




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次元上昇 [ヒメボタル 2021 (下越)]

25日、2年ぶりに村上市管内のある林へ行ってみました。
そこへ行くのは、下見を別にすればこれで2回目。
前回訪れたときもそこそこヒメボタルを見たのですが、かなり遅めの時期に訪れたので、もっと早い時期に行けば数はまだまだ増えるはずと思いながら、昨年は行かずじまいでした。
そんな場所。

IMGL08220_0875p.jpg

EOS R + RF15-35mm F2.8L IS USM

総露出時間20分
今はほとんど使われていないデッドエンドの林道脇を小川が流れています。
前回はなんだかんだ言って林道を横切るホタルが最も多かったのですが、この小川はとてもいい雰囲気なので、多少なりともこちらに流れてきてくれないかなあと、そんな思いで最初はこちらにカメラを構えました。
しかし、サッパリです。
一方、くだんの林道脇では19時45分最初の一匹が光り始めたのを皮切りに、どんどんチカチカが始まっています。
結局20時15分、いても立ってもいられず林道上にカメラを移動させました。

IMGL0878_0956ap.jpg

EOS R + RF50mm F1.8 STM

総露出時間40分
ぼくはまだ県外でヒメボタルを観察したことはありません。
ですから下越地方限定ですが、今まで見てきた中で一二を争う乱舞を目撃したのでした。

IMGL0957_0980p.jpg

総露出時間9分
この日の月の出は19時57分。
昼間でも薄暗い鬱蒼とした林内のため、21時まではほぼ真っ暗でした。
木々の隙間から月明かりが差し込んできたのが21時15分くらいだったでしょうか。
驚くべきことに、ピークはその直前、20時55分から21時15分にかけてでした。
この間、通常の点滅間隔の3倍早い速度で、狂ったように発光を繰り返す個体がいたりと、明らかにヒメボタルの活性度は急上昇したのでした。
21時20分を過ぎると、文字通り潮が引いたように林内から黄色い光が消え、25分撤収。
撮影中、林道を歩き回って観察した結果、どこにでもヒメボタルはいるわけではなく、やはり限られた場所で生息しているようでした。
最初カメラを向けた沢、及び沢の右岸の林にはほとんどおらず、早めに場所移動して正解だったこと。
おととし、やはり村上市管内の別の生息地からいきなりヒメボタルが姿を消したことがあります。
そこもここと同じく廃林道で、道がふわふわの土で覆われ(その分、草も結構生えている)、道の上に産卵して繁殖しているのではないかと。
ところが、その林道が復活したのです。
道幅もやや広くなり、路面は締まったダートになり、そしてその年からヒメボタルがいなくなりました。
この林道もいつかは再びダンプが行き来するようになる可能性無きにしもあらずだけど、どうかこのまま自然に還って欲しい・・・






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今年初のヒメボタル [ヒメボタル 2021 (下越)]

6月17日、もうすぐ半月の明るい月明かりが照らす中、村上市方面へ。
ちょっと早いかなと思いつつも、満月期が訪れる前に下見しておきたい場所があったので取りあえず行ってみました。

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EOS R + RF15-35mm F2.8L IS USM (共通)

最初、買ったばかりのRF50mmF1.8 STMを使おうとしたのだけど、なんとカメラのファームウェアをアップデートしないと使えないよ~とのメッセージが液晶モニターに出現。
やむなく超広角ズームでの撮影と相成りました。
標高は全然低いし、気温的にはもうゲンジがたくさん発生していていいはず。
この河原では過去ゲンジの乱舞を見たので期待したのですが、サッパリでした。
川沿いの農道はここから数十メートル先で林の中に突入し、ヒメボタルの生息が期待できます。
しかし、ゲンジがまだということはヒメもまだだと判断、早々に場所移動。

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雲が思ったより少なく、それだけに月の明るさが強烈で、ヒメボタルが出てきそうな気配は・・・
この場所でもヒメボタルは早々にあきらめ、田んぼでのゲンジ&ヘイケ狙いで三脚を組み立てていたら、すぐ20m先に黄金色のフラッシュライトが出現。
ピント合わせも目測でいい加減に合わせ、速攻撮りました。
幸いヒメボタルはこっちに向かってきてくれたので、軌跡がはっきりと写りました。
次回、村上方面へヒメボタルを撮りに来るのは、今月末以降になるかと思います。
ヒメボタルは実際のところ月明かりにあまり影響されないという学術論文を読んだことがありますが、やはり真の暗闇で見ないと感動が半減します。
なので、もうしばらく鉱山&鉱物探査を続ける予定。




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