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大崎山岬の先端へ [大自然(下越)]

昨年秋に下見した、府屋の大崎山岬の先端へ行ってきました。
ネットで見る限り、碁石側の地磯の写真しか見当たらず、先端へ行ったよ!というレポートはありませんでした。
地形図で見てもグーグルアースの空中写真で見ても、結構な面積。
JR府屋駅にかけて、途中漁港を挟んで岩場が連続しますが、大崎山岬の先端部を除き、行けるところは過去すべて探索し終えています。
この辺は玄武岩の地質ですが、鉱物は他に何も見当たりません。
寝屋漁港の鉾立岩まで行くと沸石が出てくるのですが、果たしてこの岬の先端部の磯に沸石や方解石、玉髄はあるのか?

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最初は赤のルートでなく、南側(碁石側)の地磯を伝ってアプローチするつもりでした。
昨年秋の下見の結果では、太ももまで海水に浸かる箇所が1箇所だけありますが、そこをクリアすると先端まで行けそうだったので。
ただし、先端と行っても上半分と下半分に分かれており、交互に行き来できるかは地形図の等高線を読む限り多分無理かなとは思っていました。
一時的に海水に浸かる箇所の手前の磯に釣り人が一人陣取っていたのでこのルートは敬遠し、山越えルートで先端部を目指しました。

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岬の最も標高の高いところに展望台が設けられており、しっかりした踏み跡が付いています。
小さな祠のあるところで踏み跡は二手に分かれ(左が展望台に通じるルート)、今回は右側の踏み跡をたどりました。
右側の踏み跡はそれほど明瞭ではないのですが、雪解け直後の今の時期は(予想以上に下草やヤブがなくなっていた)見通しが非常にいいので迷うことはないでしょう。
すぐに左方向に谷地形が見えてきますので、ここからその谷に向かって進んでいきます。
谷ルートにもうっすらと左岸に踏み跡が付いていますが、無視して好きなコースを歩いても構いません。
谷に入って間もなく、段々畑の地形が現れます。
おそらく戦前は至るところに畑があったものと思われます。
左岸の踏み跡は先端部の手前まで付いています。
ところが、ラスト20mが悪かった。
傾斜が強まり、谷間はヤブが深くなり、地磯に降りるまでちょっと苦労します。

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磯にしては遠浅気味で、あちこりにタイドプールができています。
波の高い時はかなり手前まで海水に被るのでしょう。
そのため先端部は釣りにはあまり適していないかも。
だからこそこの岬は未開拓なのですね。
漂着ゴミはそれなりに目立つけど、釣り師が捨てていったと思われるようなゴミは全く見当たりませんでした。

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タイドプールの中はちょっとした水族館。
10cm前後の小魚(アイナメとか)が泳ぎ回り、写真の某食用貝(笑)があちこちにあったりします。
一応手にとって観察してみたけど、ちゃんと生きていました。

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先端部の北端から寝屋漁港方面を写しました。
寝屋漁港との間にちょっとした岬があり、それが邪魔して漁港は見えません。
磯釣りならこちらの方が良さそうです。
海水の透明度もよく、素潜りしてみたいですね。

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先端部の南半分です。
ひたすら玄武岩が続く・・・
目指す鉱物の結晶は欠片も存在しません。

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先端部の南端から碁石側の地磯を写しました。
釣り人はすでにいなくなっていました。
足元が断崖になっており、ここで行き止まり。
交互に行き来はできません。

nokkesan.jpg

帰りに”林道柏尾猿沢線”に立ち寄ってみました。
途中から能化山方面にかけて10年以上前から林道が作られており、どこまで伸びたか確かめるためです。
途中何箇所か岩盤でできた露頭を通過しますが、そこの地質調査も目的。
能化山鉱山(正確な場所は不明)では珪石を採っていたので、あわよくば大きな玉髄でもないかと思っていたのですが、石英や玉髄は道路沿いの岩場にはなかったです。
しかし、ごくごく小さな黄鉄鉱はありました。
くだんの岩場によ~く見ると、1~2mmサイズの奴がポツリポツリと点在している。
ちなみに、地図上の青い旗は能化山への焼山コースが出会う箇所。
車2~3台停められる路肩が設けられており、近い将来車でここまで来て、ここから山頂を往復するスタイルが主流になるかも。
ぼくだったら、あくまで海岸線から登る魅力にこだわりたいですけどね。


IMG_8011.jpg

赤の線が今回走行した区間です。
全長約5.6km。
この林道、将来的には下渡山の西側に作っている林道とつながるらしいのですが、まだ10年くらいかかりそうですね。
自然破壊の典型のような公共工事に胸が痛みます。





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