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飯豊鉱山下流集落跡地の星空 [星景写真(新発田市)]

1日、三川温泉スキー場での撮影後、加治川治水ダムに立ち寄ってみました。
天気は相変わらずバッチリで、天の川が頭上に煌々と輝いています。
しかしながら、やっぱりダムサイトは3本の明るい街灯が目障りなので、ダム下の広場へ移動。
以前にもここで撮った星景写真をアップしたことがありますが、新発田市管内で車で行けるところでは、おそらくここが最も漆黒の闇を体験できるでしょう。
タイトルにありますように、この広場にはかつて日曹金属飯豊鉱山の集落~上流集落と下流集落2箇所あるうちの後者の方~がありました。
飯豊鉱山の閉山が昭和42年なので、今から約60年前にこの広場に人が住んでいたことになります。
今回ここで撮影中、ふと視界の隅に古ぼけた電柱が入りました。
暗くてディテールがよくわからないので断定はできませんが、治水ダムへの送電線は別にあるので多分当時のものだと思うのです。
その電柱を入れて写したのが次の写真。

IMGL4866_4876P.jpg

EOS R + RF15-35mm F2.8L IS USM (16mm)

正面の山は、赤谷鉱山最大の鉱区だった場割沢鉱区東端の小ピーク(474m)。
この小ピークから尾根伝いにさらに辿っていくと場割沢鉱区の最高峰(660m)に至るのですが、ちょうどその尾根の地中にたくさんの坑道が張り巡らされているのです。
場割沢の坑口はどれも閉鎖されているし、斜面が急な上、踏み跡の大半はとうに原始に帰しているため、今となっては坑道へ入るのは夢のまた夢となってしまいました。
そんな憧れの場割沢鉱区を真正面に見据える、なんとも贅沢な構図(かなりオタク的な視点ですが・・・)。
画面右側には新発田市街の光害が目立ちますが、それ以外の方角の星空は60年前とほとんど変わらぬ姿を見せてくれます。
ところで、飯豊鉱山及び赤谷鉱山の小写真を多数アップしているサイトがあるのですが(緑の谷・赤い谷)、改めてこのサイトでこの古い電柱が写っている写真がないかどうか探してみたら次の写真を見つけました。
当該ページ一番下の写真に注目。
これは平成に入ってから写された写真ですが、ぼくが今回写したものと同じ電柱が写っています。
ぼくが今回陣取った場所は、ここから4~5m左側なんです。
くだんのサイトで下から2番めの写真は同じ場所で撮ったものらしいので、それと現在の風景を比較すると感慨深いです。
単純に涙腺が崩壊します。
みんないい顔しているなあ。
精悍で、生命力が溢れている。
ほんと、この子達が森に住む精霊に見えてしまうのはぼくだけ?




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