SSブログ

折居川水系再び・・・ [鉱物(阿賀野市)]

10月中旬、五頭山麓を流れる折居川の支流を何本か遡行しました。
そのうち特に石英脈が濃く出ていた滝ノ沢と大石沢をもっと極めたく、また虚空蔵山の南東を流れる名無しの枝沢も遡行してみたく、つかの間の晴れ間を利用して12月3日、折居川へと向かいました。
(概念図は10月18日の記事を参照。)

IMG_4166.jpg

虚空蔵山への登山道(廃道)と並行して伸びている、名無しの小沢を最初に遡行。
折居川水系全般に言えることですが砂の堆積が激しく、石英脈はそこそこ見られるのですが、晶洞探しは難しいようです。
転石もそんなわけで砂また砂の連続で、露出している石はわずか。

IMG_4168.jpg

それでも数キロ級の大きな石英は、目を凝らせばなんとか見つけることは可能。
これは小さな落ち込みの中から引きずり出しました。
写真ではサイズ感がわかりませんが、一応1~2キロあると思います。

IMG_4176.jpg

この沢では晶洞もどきのプチ洞窟を2~3箇所発見しました。
いずれも河床レベルに開いてた穴なので泥や粘土の堆積が厚く、ちょっとやそっとでは内部をきれいにすることはできないので、10分ほど簡単に泥を掻き出しただけです。
そして、この穴からは次の写真の結晶が出てきました。

IMG_4182.jpg

ちょっといびつな形ですが、一応ポイントと言えるでしょう。
前日見つけた流紋岩地帯の晶洞とは異なり、このプチ洞窟からはこれが1個出てきただけで、あとは普通の石ころばかり。
折居川水系の地質はどこも花崗岩。
五頭山系の花崗岩は晶洞ができにくい特徴があるので、柱面が発達したいわゆるポイントを探すにはかなりの経験とコツ、そして根気が必要だと思います。

IMG_4185.jpg

もう一箇所、その少し上流でもこの穴からポイントが出ました。
やはり川面から10cmしか高さがないので、中は泥々です。
表面を簡単にすくってみたところ、この結晶が現れました。

IMG_4190.jpg

松茸水晶になんとなく似ていると思えなくもない。

IMG_4188.jpg

近くの河原で見つけた石英と、先程のポイントを並べて記念撮影。
石英は10月中に折居川水系で見つけたそれが全部そうだったように、かなり透明度が高い部分があります。
しかし無色の石英がほとんどで、紫のものや黄色ないしはオレンジ色っぽいものは見られません。
まれに煙水晶というか、茶色のものがあるくらいです。

IMG_4200.jpg

このあと滝ノ沢をかなり奥まで詰め、その後やや下流に位置する大石沢をやはり前回遡行した部分を超え、さらに100m先まで歩いてみました。
滝ノ沢はその名の通り、奥の二股から先高巻きが必要な小滝が出てくるのですが、その先は小滝が断続的に出てきます。
だからその名が付いたのでしょう。
大石沢も、今回かなり奥まで歩いてわかったことなのですが、途中に写真の巨岩が出てきます。
花崗岩の巨岩で、ざっと横幅7~8mはありそう。
勝手に”俵岩”と名前を付けました。
大石沢の名前の由来はこの巨岩から来ていると直感。
それにしても、見事にどこもかしこもつるつるのすべすべで、クラックや晶洞は一切ありません。
前の河原には石英の小石が落ちてはいましたが。
すぐその先に枝沢が左手から合わさり、そこから先、どちらの沢もとてもいい感じの渓相に変化します。
わずかに砂の堆積もそれまでの沢より少ないように感じましたし、ここから先はサプライズが待っているのではないかと思わせる何かがありました。

IMG_4204.jpg

ここがくだんの二股、右側の沢の出合。
時間的に限界だったので、ここでUターンしました。
河原ではそれまで見つけた石英と同じタイプの石しか見られなかったので、写真は何も写しませんでした。
どの沢も石英脈が完全に途切れることはなく、砂の堆積さえなければもっと面白い発見もあっただろうと思いますが、こればっかりは仕方ないですね。








nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。