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手つかずの浜 [鉱物(中越)]

越後七浦シーサイドラインを寺泊側へ向かって走っていくと、浦浜を過ぎて女釜・男釜が最後の岩場になります。
ここは海岸へ下りるのに固定ロープを使わないといけないのですが、ほぼ垂直なのでかなり危険を伴います。
そのためもあってか、岩石の方は全くハンマーを使った形跡もなく、処女地のようでした(釣りにしても大きめのゴロタ石主体なので、あまりいいポイントとは思えず。従って、釣り人もほとんど入っていないのでは?)。


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沸石です。
間瀬海岸と違って沸石はわずかしか見られませんでしたが、比較的結晶が大きめのものが多かったです。

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黄褐色の膜は、おそらくカルサイトだと思います。
この岩場はとにかくカルサイトが目立ちました。

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沸石は美麗な結晶が見られ、大満足。

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近くに、横幅10cm以上の立派なカルサイトが露出していました。
質感も非常にみずみずしく、ちょっと感動。
そして、半径2m以内にこの母岩から切り離されたと思われる、カルサイト付きの3cm~5cmくらいの石がぱっと見10個近く転がっていることに気づきました。これはすごい・・・

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母岩に付いていたカルサイトの、左上部を拡大してみました。
標本写真そのものです。


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かなり厚みがあるカルセドニーです。


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これまた非常にみずみずしいカルセドニー。
黄褐色の小さな結晶は石英以外の鉱物かもしれません。


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幅約12cm、厚みのあるカルサイトにびっしり覆われた小石です。
2個拾ったうちの1個で、どちらもカルサイト。
間瀬で見られる沸石や魚眼石はごく小さなものばかりなので、個人的にはあまり興味が湧きません。
カルサイトは蛍光現象を示すし、カルサイト探しの方がずっと楽しい。
さて、蛍光実験です。

IMG_4519.jpg

375nmのブラックライトを照射すると、ここ1ヶ月蛍光実験してきた鉱物の中で、最も明るく発光しました。
やはりみずみずしい個体は違いますね。
現地でも感じたのですが、石が生きていたので。
大切に保管しようと思います。
(ちなみにこの小石、裏も同様にカルサイトで埋め尽くされており、もちろん明るく蛍光しました。)

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