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加治川の夫婦岩 [鉱物(新発田市)]

新発田市の滝谷森林公園入り口から加治川治水ダムまでの間、加治川はゴルジュが連続します。
渓流釣りにはまっていた高校~大学生時代、一見降りられそうもないこのゴルジュ地帯に何度もチャレンジし続けました。
今から思うと本当に冷や汗ものです、なにせロープなどを使ったことはなかったのですから。
正確にカウントしたことはないのですが、多分10ヶ所ぐらいの場所を開拓しました。
それらのうち、どうしてももう一度訪れてみたい河原がありました。
ここは道路からもその特徴的な二つの岩が見えるのですが、降りる場所がわからず、高校1年だか2年の時に1回行ったきりになっていた場所なのです。

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それがこの河原。
今回は加治川のゴルジュ地帯の鉱物ウォッチングが目的だったので、滝谷森林公園から入渓、まったりと上流を目指しました。
幸いメジロアブはまだおらず、快適な沢歩きをエンジョイ!
泳ぎはしたくなかったので、泳がざるを得ない大淵が出てきたらそこで引き返すつもりでしたが、かろうじてここまで1時間20分で辿り着くことができました。

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手前側の岩の上部です。
ここに辿り着くまでも意外や意外、礫岩が目立ったのですが、この大岩も礫岩でした。
赤いのは鉄分が酸化したものでしょうか。
あと、結晶片岩や火山礫凝灰岩なども目に付きました。
一方、石英脈はほとんどなし。
たまに結晶質石灰岩を見かけるのみで、裏五頭であれほど見かけた石英がまったくありません。
これはちょっと残念でした。

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金属鉱石を採っていた赤谷鉱山が近くにあるので、やはりというか、鉄分を多く含むであろう岩石は多く見かけました。
これなんかも比重がとても重く、簡単には持ち上げられなかったくらい。

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久々の本格的な沢歩き、次から次へと美しい風景が展開し、気合いが入りました。
このゴルジュは右岸をなんとかトラバース。
渓相は美しいのだけど、残念ながら魚影は全く見かけませんでした。
とはいえ、ルアーを投げれば必ずヒットするであろう予感はありましたが。

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今回の遡行で一番感動したのは、この場所との出会いです。
この沢は釜ヶ沢。
なんと、トンネルから本流に流れ落ちています。
あとで1/2.5万の地形図を見たらなるほど、そういう記号が記載されていますね。
なんというか、非常に神々しく、畏怖を感じました。
釜ヶ沢の出会いを目撃したのが今回の遡行の最大の収穫でした。
ちなみに、目的地だった1枚目の写真の、二つの巨岩が林立する河原から上流へは3mくらい泳がないと進めそうになかったため、そこでUターンしています。
そういえば、高校生の時にここへ来た時も、苦労して降りたはいいけどすぐ通らずとなり、かなり意気消沈したことを思い出しました。
さて、帰りも来た道を忠実にトレースしながら引き返したのですが、いくらも歩かないうちに左岸にかすかな踏み跡が尾根に伸びていることを発見。
そこを試しに歩いてみたのですが、ところどころ踏み跡は途絶えながらも丁寧に尾根をトレースしており、斜度もそれほどきつくなかったので割と簡単に道路に出ることができました。

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ひょっとして、この小道こそ、ぼくが高校時代に利用した小道だったのかもしれません。
多分間違いないでしょう。
40年前の自分に出会った気がします。
来て良かった!
※8月1日、「緑の谷・赤い谷」というブログを読んでいたら、1枚目の写真の二つの岩の名称がわかりました。
夫婦岩と言うのだそうです。
https://blogs.yahoo.co.jp/yabukarasu/folder/1117819.html?m=lc&p=4

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