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日和山海岸に新しい埋め立て地出現 [鉱物(新潟市中央区)]

今年の夏、日和山海岸の一角に新しい埋め立て地が出現しました。

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嬉しいことに表面が割と平らで歩きやすいです。
手前半分の明るい色のエリアは花崗岩が半分を占めますが、奥の暗い色のエリアは様々な岩石から成っています。
早速どんな鉱物が見られるか、調べてみました。

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結論から言うと、圧倒的に方解石(カルサイト)が多いです。
これはその中でも一番立派だった結晶(ただし、サイズはそれほど大きくはありません)。


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面積的に最も大きかった結晶。やはりカルサイトです。

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これもカルサイト。

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こちらは珍しくチャートです。

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再びカルサイト。
新潟から新発田にかけての海岸線の護岸地帯では、この埋め立て地が最も方解石の付いている割合、確率が多いです。
誰でも簡単に見つけることができるでしょう。
沸石は見かけませんでしたが、もっとじっくり探せばあるかもしれません。


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こちらは、花崗岩に付いていたカリ長石(サーモンピンク部分)と石英(白い部分)です。
これは新潟の海岸の護岸は花崗岩が主体なので、このような大粒の結晶はよく見かけます。
昼間の写真では間瀬や田ノ浦、笹川流れなどの岩場で生じる方解石と外見に変わりはないですが、夜になると違いを見せてくれました。
新潟県内の方解石に長波の紫外線ライトを当てると、白~クリーム色に蛍光します。
ところがこの埋め立て地のそれは9割が紅色~ピンク色に蛍光するのです。
赤系統に蛍光するのは、そこにマンガンが含まれる場合で、赤く蛍光する方解石をマンガン方解石と呼ぶこともあります。
以前に何度も書きましたが、県内の護岸で使われる捨て石は中国から輸入されてきていると思われるので、この発色に県内産方解石との違いを見いだすことができます。
その写真は明日アップします。

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