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こんな所に紫水晶が・・・ [鉱物(新潟市中央区)]

10月6日夜、いつもの海岸部をUVライト片手に探索。
前回よりさらに奥の方へ歩を進めるとすぐ、脈状に白っぽく蛍光している25cmくらいの岩を発見。
重さ4~5kgだったでしょうか、持ち上げてみるとなんと10cm弱の犬牙状の結晶が岩を横断しているではありませんか。
UVライトを消してヘッドライトを点けてみると、その結晶は見事な紫色をしていました。

IMG_0259p.jpg

ストロボを焚いて撮影。
現場では気付かなかったのですが、よく見ると砂がかなり入り込んでいます。
それを除けば第一級の標本たり得ます。
今年五頭山麓でかなり紫水晶のクラスターを目にしてきましたが、これほど彩度の濃い紫は見たことがありません。
おそらく海岸部の捨て石は中国から輸入されたものだと思いますが、さすが大陸産といったところでしょうか。

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3mほど離れた場所では、こんな石も見つけました。
直径やはり25cmくらいのまん丸い石。
ところどころ凹みがあり、そのうちに一箇所にご覧の紫水晶が、そのやや上には白い玉髄が付いていました。
裏側にもメノウ脈が少し浮き出ており、初めて見るへんてこな石。
これも濃い紫色をしています。
しかしながら、指で結晶部を撫でるとすべすべだったので、表面はかなり摩耗しているようです。

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この日の本来の目的は、2色以上に蛍光する白い石(珪石や珪灰石など)を見つけることでした。
以前当ブログで紹介したように、日和山海岸には3~5色に蛍光する珪岩が幾つもあるのです。
どれも1m前後の大きな岩ばかりなので、10~20cmくらいの(持ち帰り可能な)小さな石を探してのことでした。
で、幾つか持ち帰ったのですが、上の写真の珪灰石がそのうちの1個。
こちら側はそれほど汚れていませんが、他の面は汚れがひどく、鑑賞には耐えません。

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ところが、UVライトを照射すると表情は一変します。
赤い細い線は緑色の苔に反応している部分なので、それは除外しても3色に蛍光しています。
赤とピンクの中間色の部分はマンガン方解石だと思います。
先日、胎内市のクレーストーン博士の館を訪れた際も、館内に展示してあった珪灰石にUVライトを照射してみたら、このような濁りのある黄色に蛍光しました。
最近、ネットで珪灰石及びソーダ珪灰石は濁黄色に蛍光を示すとの記述を読んだので、表面の質感からしてもおそらく珪灰石なのかなと。

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4cmほどの小さな石ですが、今もって種類がわかりません。
どこにでも転がっていそうな小石ですが、UVライトを当てると・・・

IMG_3363.JPG

明るい紫に蛍光するのです。
結構明るいです。
君は誰?

IMG_0279.JPG

7日の昼間、ちょっとだけ同じ場所へ立ち寄り、まだじっくり探していないエリアを探索。
特に真新しい鉱物はなく、ただ一つだけ、菱形が視認できる、透明感の高い方解石の大きめ結晶がたくさん付いている岩を見つけました。
30~35cmくらいの岩の真ん中を方解石の脈が横断している形状。
真っ昼間ですが、いつもの365nmのUVライトを当ててみると、ちゃんとサーモンピンクに色づくのがわかりました。
かなり強蛍光しそうです。
ということは、やはりマンガン方解石なのでしょう。

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