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続・梅花石を求めて [鉱物 (阿賀町)]

5月17日の記事で取り上げた、阿賀町のとある沢へ立ち寄りました。
10月20日、その前に本名室谷林道へ行ったのですが、予想通りというか、大久蔵沢にちょっと入った地点で土砂崩れのため通行不能になっていました。
その先、標高500mのあたりで大久蔵沢の支流を横断するのでそこから入渓し、鉱物探しをする予定だったのですが。
仕方ないので打出沢の出会いをちょっと見学した後、梅花石が採れることで有名な沢へ立ち寄ってみたのです。
堰堤を越えたところの入渓地点でもそこそこレッドジャスパーがあったように記憶しているので、ヤブ漕ぎしなくてもすむであろう沢の入り口で石捜しをしようと思って。
堰堤を越えてから本流に出るまでに左側から小沢が注いでいるのですが、その沢沿いにしっかりとした踏み跡が小沢の充流に向かって付いていました。
10m間隔で赤いテープが枝にくくりつけてあり、まずはその小沢を見学することにしました。

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河原に出てみると、思わず感嘆の声を心の中で上げました。
梅花石とまではいかないものの、その予備軍である赤い小石が散乱しています。
沢は適度に幅があり、ボサが覆い尽くしている箇所はなく、快適に歩けました。
本流に降りる部分は思ったよりヤブが深くなっていて、結局本流には行かなかったのですが、ヤブが浅い春の時期でもこちらの小沢を詰めていった方が面白いかもしれません。

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小さな凹みや窪みがあるものが多かったですが、中にはきれいなものもありました。
そういう石に限って小降りのものがほとんどでしたが。
グリーンジャスパーも、数は少ないながら見られました。

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なんと形容していいやらわかりませんが、50m歩いた区間で最も個性的だった石。
このあと、新谷川へ移動。
時刻は既に日没を迎えていました。

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新谷川支流の大谷川下流部です。
この沢の上流に三川鉱山がありました。
2016年以降、三川鉱山は五十沢森林組合によって立ち入りが公に禁じられており、三川鉱山の中心部に至る大谷川も、出会いから300m程遡った所に大きな”立ち入り禁止”の看板が立てられております。
もちろん地元の人の意思に反した行為を取る気はさらさらなく、今回歩いてみたのは(もちろんUVライト片手に、です)、出会いから50~60mほどの短い区間、及び新谷川本流の出会い付近の河原。
大谷川の中間部に大きな堰堤があるので、鉱石はここまで流れてこないかなと思いますが、歴史の古い鉱山なので排水路である大谷川の下流にも何かしら変わった石があるかもしれません。
もっとも、こちらの目当ては蛍光鉱物です。
結論から言うと、疑似蛍光である赤以外の色に蛍光してくれる鉱物は皆無。
それでも河原はとてもカラフルで、いろいろな種類の石があったと思います。

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金属系の鉱石はよくわからないけど、これならわかります。
石英です。
これは例外的に大きかったもので、ほとんどのそれは10cm以下のサイズでした。
暖色系の白が特徴で、もちろん蛍光はありません。
石英は数が多かったです。

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これはオパール質のメノウ。
半透明な玉髄やメノウは、残念ながら皆無。

IMG_0603.jpg

これはイエロージャスパー(黄玉)でしょうか?
ここへ来る前に訪れた沢でも言えることですが、黄色と赤、もしくは赤と緑など、2色が組み合わさった石はたまに見かけます。
水石の世界では3色以上持つ石が珍重されるのですが、3色を併せ持つ石はさすがになかなかありませんね。


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