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Kiss Mの軍門に下る [撮影機材関連]

10日前に、EOS M5からKiss Mに買い換えました。
M5歴は1ヶ月に終わったけど、M5に重大な瑕疵があったわけではありません。
どちらも同じセンサーを使っているし、画像処理エンジンの世代が一世代違うだけで、画質はほぼ同じです。
以下、使ってみて初めてわかった点を列挙します。
まずは、Kiss Mの長所から。

①M5は光学補正の項目に、歪曲補正がありません。RAWで撮ればDPPで歪曲補正をかけられますが、JPEGでは不可。
純正のズームレンズはかなり歪曲があるので、これはないと困る。ホタルを含め、星景や天体以外の写真は全てJPEGで通していますから。Kiss MはOKです。
また、Kiss Mではデジタルオプティマイザーが使えるのも強みです。

②Kiss Mでは電子水準器の大きさが他社並のサイズになり、水平取りがしやすくなりました。

③AFポイントが増え、AFのスピードと信頼度がアップしました。
また、ボタンをした時のレスポンスが早くなり、ストレスフリーになりました。

次はM5の良い点。
①なんといっても液晶モニターの品質の高さ。フツウは3インチですが、M5のそれは3.2インチであり、しかも160万ドットなのです。ソニーの高級ミラーレス機でもせいぜい140万ドットですし、今のところ160万ドットの液晶を有するのは、今度新発売になるフジのX-Pro3ぐらいではないでしょうか。ここは拍手を送りたい。

②操作性がいいです。レスポンスはイマイチ遅いけど、よく考えられている操作性。
EOS Rもこの路線でいけばいいのに、斬新さを狙いすぎて空回りしている。EOS-Mマウントのカメラを見直しました。

③バッテリーがKiss Mよりワンサイズ上のそれを採用しているため、まあまあ持つ。

Kiss MはM5よりカテゴリー的にひとつ下のカメラだと思います。
なぜなら、ダイアルの数が少なくなっているし、何よりリモコン端子が省略されています。
ワイアレスリモコン(BR-E1)は使えるけど、このリモコンでは連写はできません。つまり、ホタル撮影はできないわけで。
しかし、EOS-Mマウントのカメラは基本的に星景やホタル以外の分野の写真を撮るために使うので、リモコンは使えなくても構いません。
操作系は非常にシンプルだけど、そのシンプルさがスナップ用途にはプラスとなります。
ファインダーの見え味は全く同じです。
高感度画質もほぼ同じ。
実は直前まで、EOS M6 Mark IIとKiss Mとの間で迷いまくりました。
前者の出来が良すぎるのです。操作性はさらにブラッシュアップされているし、メカシャッターの音も最高に官能的。
ミラーレスEOSではなぜかサイレントシャッターがシーンモードの中に隠されており、シーンモードの中でしか使えなかった(単写のみ)けど、その縛りがなくなったし。
大幅にアップした画素数(3250万画素)だけど、海外のあるサイトでテスト結果を比較すると、かなり優秀(対80Dでの話ですが)。
デザインも好みだし、おそらくは来年2~3月にはこれにファンダーが付いたM5の後継機版が出ると思うので、そちらを本命にして、それまでの繋ぎとしてKiss Mを使うことにしました。
M5やKiss Mを使うようになって自覚したのですが、軽いってことは心にも影響を与えますね。
カメラを外に持ち出すことが楽しくて仕方なくなり、気がつくとしょうもないものを沢山撮っています。
レンズもEF-M 11-22mm が仲間に加わったし、昨日はこの軽量ミラーレス用に22mm径の軽量三脚もゲット。
早速その日の夜、新潟駅前をうろちょろしてきたり。

IMG_0196.JPG

さて、これが今回新たに購入したベンロのカーボン三脚TSL08CN00。
ワイドトレードさんが取り扱いをやめてから、ベンロ製品は国内ではビックカメラとヨドバシでしか入手できなくなりました。
ぼくは昔からのベンロ・ファンなのですが、4~5年前から品質が大幅に向上し、限りなくGITZOに近くなりました。
この三脚は22mm径ですが、SLIKやVELBONだと実売価格で3万前後するのですが、本製品は2万ジャスト。
ちなみにツイストロックが進化しており、半回転でロックが可能。
脚の出し入れも以前よりスムーズになり、コスパの高さは特筆ものです。
ちなみに、全く同サイズでアルミバージョンもあり、そちらは13170円(ヨドバシ)。
質量は200gしか違わないので、こちらもお勧めできます。
(自由雲台は回転ノブが省略されていたのでさすがに少し使いにくく、家に余っていたSIRUIのG-10KXにあとで付け替えました。)

Dark-Flame-Test.jpg


星景写真に使う予定はないのですが、やはり気になったのでダークテストをしてみました。
M5を買った時も80Dと比較を行ったけど、今回も80Dとの比較です。
実は最初、前回と同じくISO12800でテストしたのですが、真っ黒黒助のままだったので、ISOを25600に上げてやり直しました。
今回はRAWで撮り(30秒)、DPPで現像。
その際、ノイズリダクションをかけない場合とかけた場合(その際は機種が違うとノイズ軽減弱の数値も異なるので、+15で統一)で比較。
尚、photoshopで明るさを+150加えてあります(前回と同条件)。
かなり80Dに肉薄していますね。
80Dはノイズの粒が細かいので、それを除けばぱっと見ノイズレベルは同じぐらいだと思います。
中古で買ったM5は不良ピクセルが多めでしたが、新品で買ったKiss Mは驚くほどホットピクセルもクールピクセルもありません。トータルでひとけたぐらいでは?昔60Daを買ったことがありますが、60Daのダークの優秀さに匹敵すると思いました。
ついでに6D Mark IIも同条件でテストしてみたけど、やっぱり不良ピクセル激増しているなあ。
その点、80Dのセンサーはよほど素性がいいのでしょう、新品時と変わりません。

IMG_0109.JPG

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IMG_0255.JPG

何の脈絡もないですが、最近Kiss Mで撮った街角スナップから4枚取り上げてみました。
レンズはEF-M15-45mm F3.5/6.3 IS STMです。
このレンズもなかなか優秀で、おととしまで6D Mark IIとのコンビで使っていたEF24-105mm F3.5/5.6 IS STMよりよく写るんじゃないかと(ただし、テレ端でのマクロ撮影ではF8まで絞らないとふわっとした描写になります)。
三脚がコンパクトで軽いので、三脚を使うことが苦になりません。
昔ドイツへクリスマスマーケットを撮りに何回か旅行したことがあるけど、そのときこの機材だったら撮影枚数はきっと倍に増えていただろうなあ。
夜景は手ぶれ補正に頼らず、素直に三脚使って低感度で撮る方がいいことづくめです。
これからクリスマスに向かって、徐々に街角はイルミネーションが派手になっていくことでしょう。
ぼくもこれからは積極的に夜の町を徘徊?したいと思います。



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