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加治川治水ダムから奥へ [大自然(下越)]

高校生の時、原付きの免許を取ってからは、父のスーパーカブでよく加治川治水ダムから奥の渓流へイワナ釣りに行きました。
大学生になると本格的に登山を始めたのですが、最も足繁く通った山は飯豊連峰。
中でも強い思い入れのあるのは、湯の平温泉口ルートです。
その後も加治川治水ダムまでは容易に車で行けるせいもあり、ちょっとしたドライブがてら毎年一度は行っていました。
いつしか治水ダムから奥へ続く道路の入り口に厳重なゲートができ、車はおろか自転車でさえも入れなくなりました。
昨年秋にミノマタ沢出会いまで、それこそ30数年ぶりに来てみたのですが、つくづくぼくは加治川で育ったんだなという思いを新たにした次第。
河口から湯の平温泉のある上流まで、加治川流域には思い出がぎっしり詰まっています。
9日、鱒取倉沢あたりまで歩いてみようと思い、カメラ片手にウォーキング。


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自分のPCに、飯豊川の各支流名を書いた古地図がありましたので掲載します。
結構貴重かと。
どこから引っ張ってきた地図なのか、今となってはわかりません。
従って引用先は不明。まあいいでしょう。

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加治川治水ダムに近い方から紹介します。
まず、これはミノマタ沢。
昔、4~5回ここから沢伝いに湖まで降り、そこでルアー釣りをしたことがあります。
ただし、このポイントではいつもボウズで、おいしい思いをしたことはありません。
昨年晩秋にここまで散歩にきたことがあったのですが、そのときはまだ工事中で立入禁止のロープが張り渡してありました。
工事は終了したようで、早速石段を上ってみました。

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すぐさま行き止まりに。
見事な渓谷。
密かに鉱物探しでもと思っていたのですが、これは高巻くにしても厳しい。

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対岸の風景も圧巻です。
これは対岸の尾根上部の谷間に架かる、名無しの滝。
雪渓がまだ残っています。

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次は師走沢。
びっくりしました、大きな堰堤が2つ出現しています。
国土地理院の地形図で事前に知ってはいたのですが、実際に目の当たりにすると、あまりの変貌ぶりに悄然としました。
こんな山奥に巨大な堰堤作るカネがあったら、しょっちゅう道路の崩壊やなんやかやで閉鎖される湯の平温泉の維持管理にお金を使えばいいのに。
その方がより多くの人が幸せになれると思う・・・

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そして、またまたびっくり仰天。
谷側を見ると、旧道の橋が残っているではありませんか(左側が湯の平温泉方面)。
師走沢の上に架かっている橋(やはり師走沢橋という)の完成は、昭和46年11月。
車道ができる以前は一段下のレベルに旧道があったんです。
今でも橋が残っているとは・・・
これは大発見かもしれない。

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そして、鱒取倉沢。

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鱒取倉沢出会いから約150m進むと、この露頭に着きます。
30年前に比べると、1mほど道路が拡張されているようです。
ダムサイトからここまで、ひたすらこのような岩場が延々と続きます。
コンクリートの吹付けがされているところはごく一部で、ほとんどは露出しています。
道路の谷側にも、岩がごろごろしている。
今回のお散歩?の、もう一つの目的は新露頭を探すこと。
つまり、鉱物探しも兼ねていました。
ダムサイトの前後に飯豊鉱山で働く方々の集落があったわけですから、当然このあたりも彼らの生活圏であったはずで、鉱物のめぼしい露頭があったらとっくに開発されていたはず。
しかし、自分の目で確かめなければ。
飯豊川(加治川は上流部で飯豊川と名が変わる)右岸にも水晶はあるのではないか?
結果、な~んにもありませんでした。
ガックシ。

IMG_2872.JPG

その露頭から見た飯豊川の渓谷美。
高校2年で初めてこの風景を見て以来、この道路を通るたびにここでストップしてこの風景を見るのが儀式でした。
水の色は昔と変わらぬ透明感を保っています。
良かった・・・

※右手の対岸に見える滝は蟹沢の滝。古地図記載の蟹沢の位置は間違っているので注意。



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