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五頭山麓のアメジスト [鉱物(阿賀野市)]

昨年何回か、表五頭のとある小沢を遡行(というほど大袈裟なものじゃないけど)しました。
そこは意外や意外、玉髄の宝庫で、板状のそれだけでなく、犬歯状の大きめサイズ(10~15cm)のクラスターも多数見られました。
その沢の下流部は今年の春、初めて行ってみたのだけど、ヤブがひどくてあまりじっくり水晶探しをすることができませんでした。
今日(26日)、今年始めてその小沢の源頭部を訪問。

IMG_5764.jpg

部分的に伏流水になっています。
それにしてもこのドラム缶、どこからやってきたのだろう?

IMG_5765_66p.jpg

今年の7月は阿賀野市の山間部でもかなり雨が降ったはず。
なので、新たに水晶を含む鉱物が山肌から沢筋に流れてきたのではないかと。
そのような甘い期待を抱いての遡行でしたが、ほとんど地形や植生は変わっておらず、露頭では真新しい石は発見できず。
しかしながら、今回は懐中電灯を持っていったので、そいつでちょっとした落ち込みの裏にできている岩陰を照らしみたら運良くキラキラ輝く玉髄を発見。
窮屈な体勢で腕を伸ばしてなんとかゲット。
それがこれです。
沢筋で見られる玉髄はどれ多かれ少なかれ摩耗しているのが残念ですが、それでもここ2年間で採集した犬歯状の水晶の中では最も結晶の粒が大きかったです。
横幅14cm、質量710g。
ただ、この沢で見られる玉髄はどれも無色で、なかなか色の付いたそれにはお目にかかれません。
せいぜい、部分的に黄褐色になっているぐらい。
365nmのUVライトを照射してみると、ほんのり蛍光しました。
五頭山録で見られる玉髄は蛍光するものが多いですね。
部分的にピンクに蛍光しているところがありますが、どんな成分が反応しているのだろう?
ピンクは初めてです。

IMG_5774.jpg

クローズアップさせてみました。
いろんな面をマクロレンズで撮りましたが、どこも等しく摩耗している。
柱状のポイントの発達も散見されますが、先端部が折れていたり、激しく摩耗しているものがほとんど。

IMG_5751.jpg

さて、今回の一番の収穫は、こんな絵に書いたようなパステルカラーの紫が鮮やかなアメジストが付いている岩を見つけたこと。
沢の左岸の土手に鎮座していた、80cmほどの岩の裂け目にアメジストが見られました。
昨年裏五頭の某所でこのようなクラスターを幾つか見つけましたが、それらもこいつも母岩が大きく硬いので、お持ち帰りはできません。
見るだけです。

IMG_5757.jpg

紫部分の結晶の横幅、5cmくらいでしょうか。

IMG_5761.jpg

下側は無色ですが、わずかに黄色味がかっている部分もあります。
実はこのあと落ち込み近くの岩場でも類似の結晶を見つけたのですが(色はこれほど鮮やかではありませんでしたが)、そのとき既に軍手が泥だらけになっていたので写真は撮りませんでした。
五頭と言ったら綱木の伝説のアメジストが有名ですが、確かに五頭山系の沢筋ではどこも玉髄がそこそこ見られると思います。
二王子岳や奥胎内ではこうはいきません。
まだまだ五頭山系の沢もごく一部しか探索していませんが、この小沢のように川幅が70cmしかない無名の沢にむしろ立派な玉髄が転がっているようです。
と言いつつ、中ノ沢の三階滝沢とか有名どころの沢も近々行ってみようと思っているのですが。






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