SSブログ

間瀬銅山入り口 [鉱物 (弥彦山周辺・間瀬銅山)]

昨年5月、初めて間瀬銅山の坑口が連なっている深ヶ沢を遡行しました。
江戸時代から稼業されていた間瀬銅山、幾つかの鉱区が知られていますが、最も歴史が古く、かつ規模が大きいのが深ヶ沢沿いの坑口群なのです。
それ以来の間瀬銅山だから、1年半ぶりの訪問。
ただし、今回は坑口探しが目的ではなく、鉱山集落があったあたりの河原の転石を調べるのと、深ヶ沢の出合付近の地形を再度確かめるのが目的。

IMG_5819.JPG

不動明王が藪の中に埋もれているあたりの河原で、何やらプレハブの建物の残骸が斜面に散らばっているのを発見。
よく見ると背後の岩場の上部がえぐれているので、露天掘りが行われていたのかもしれません。
念の為そこまでよじ登って、ライトで中を照らし出してみました。
奥行きはごく浅かったですが、間違いなく露天掘りの跡でした。


IMG_5826.JPG

深ヶ沢の合流点の近くに堰堤があります。
林道のどん詰まりにある駐車場の近くにも堰堤がありますが、この堰堤はそこよりやや上流側にあるのです。
本流筋に当たる真川(=宝川)を詰めていくと途中小さな滝があり、そこで行き止まりになります。
つまり、沢沿いにこの堰堤の下へ行くには高巻きが必要となるのです。
なので、もっとラクに降りられそうなところがこの付近にないか、今日は時間がなくて探せませんでしたが、次回は新しいルートを見つけてこの堰堤の下へダイレクトに行ってみたい思います。
このえぐれた岩場も露天掘り跡でしょうか?
先人の取りこぼしがあったら嬉しいなあ。


IMG_5829.jpg

そして、深ヶ沢下流部。
ここで5~6cmほどの方解石を見つけ、持ち帰りました。

IMG_5839.JPG

本流筋に当たる真川では、このように緑青が付着している石をかなり見かけました。
その中ではこの石が最も大きく(20cmくらい)、色も鮮やかでした。
右側には赤茶色をしている銅が見られます。
裏側には小さな黄鉄鉱も付いていました。

IMG_5856.JPG

同じく、真川の河原で見つけた方解石。
やはり小さな黄鉄鉱や黄銅鉱も付いています。
サイズはこぶし大くらい。
あとで持ち帰ろうと思っていったんはスルーしたのだけど、帰りにピックアップするのを忘れてしまいました。

IMG_9252_53ps.jpg

これが唯一持ち帰った小さな方解石。
マンガンを含んでいるようで、長波(365nm)のUVライトを当てたら見事なサーモンピンクに蛍光しました。

IMG_9254_55ps.jpg

裏面。
やはり金属(黄銅鉱)の部分は真っ黒になりますね。
明るい水色に蛍光している部分はどんな鉱物なのだろう?

IMG_9260tr.jpg

四面体の結晶は黄鉄鉱(パイライト)。
黄銅鉱と同居しています。
鉱物の小宇宙を机上で探検していると、1時間なんてあっと言う間です。



nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。