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白雲母の世界 [鉱物 (村上市・塩野町鉱山)]

7日、図書館へ行き、見落とした箇所がないか改めて「早稲田里山の自然と歴史」(早稲田里山研究会編)を精読。
ぼくがコピーして持ち帰ったのはp2の地図なのですが、p13にも採掘跡を記した地図が載っており、その地図の示す場所は昨日ぼくが見つけた坑口の場所とドンピシャで一致します。
すると、やはりp2の地図は誤りなのだと思います。
このようなことはよくあること。
間瀬郷土史の間瀬銅山各鉱区を現した地図なんて、もっといい加減ですし。

IMG_9317.jpg

昨日は3つの石を持ち帰りました。
どれも似たような雰囲気の石で、残念ながら狙っていた柘榴石でびっしり覆われた石は発見できませんでした。
サイズはこれでこぶし大くらい。
高倍率のルーペで見るとすごいんです。

IMG_9303.jpg

白雲母(モスコバイト)は今まで馴染みがなく、今回初めてじっくり観察しました。
薄い結晶の層がサンドイッチ状に積み重なっており、独特の味わいがあります。
雲母類は様々な種類があるのですが、基本的にカリウムを主成分とし、古代エジプトや古代ローマの時代から石薬として用いられてきたようです。
現代においては耐熱材や絶縁体として工業用に利用されているほか、ファウンデーションの使用感を向上させるための化粧品材料としても幅広く利用されています。

IMG_9320.jpg

IMG_9330.jpg

金属光沢を示す結晶もあります。
最初輝水鉛鉱かなと思ったのですが、これも白雲母のようです。

IMG_9300.jpg

比較的大きめの結晶が別な石に付いていたので、それの拡大。

IMG_9341.JPG

1枚目の石の白い部分は石英だと思うのですが、端っこの方にこのように薄い板状に積み重なっている部分がありました。
次のサイトのサンプルによく似た石が取り上げられており、そのサイトではそれを長石であると論じていました。
ですから、これも長石の一種なのか?
ちなみに、長波のUVライトによる蛍光現象は見られませんでした。




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