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飯豊鉱山古岐沢へ [鉱物 (新発田市・飯豊鉱山)]

今年5月15日、初めて飯豊鉱山へ行ってみました。
でも、案内人なしのソロでは坑口にたどり着くのは至難の業であることを悟った次第。
既にその日の時点で新緑がかなり生い茂っていたので、見通しがそれほど良くなかったのです。
多分、坑口の100m以内圏には到達していたと思うのですが、なにせ鬼のような急斜面となっており、坑口を探しながらその急斜面をあっちに行ったりこっちに行ったりというのは体力的にも技術的にも不可能。
結局、あともう一歩というところで撤退。
で、今回は坑口探しをあきらめ、直下を流れる古岐沢の河原の転石狙いで行ってきました。
(あろうことか、今回カメラを持っていくのを忘れてしまったので、写真は全てスマホでの撮影になります。画質悪いけどしょうがない。)

iidekozan1.jpg

ダムサイトから平行に踏み跡が伸びています。
それをまず辿っていきますが、その踏み跡がそもそも悪い。
倒木が道を塞ぎ、鉱石が道沿いに散乱し、非常に歩きにくいのです。
最初の踏み跡(鉱山道)から河原まで結構な高さがあり、容易に降りていけるルートがあるかどうかがまず問題でした。
実は本来の鉱山道はもうひとつあり、ダムサイトから上の広場にあった日曹飯豊鉱山上流集落から現場へ通勤する小道があるはずなのです。
で、その小道へ通じる踏み跡を見つけました。
ピンポイントでそこしかないという場所(そこだけ斜度が緩い)にごくごく小さな谷があり、その谷に沿ってピンクのテープが枝に複数付いていたのです。
意を決して谷を降りていくと、特に途中危険箇所もなく、本来の鉱山道に合流することができました。

DSC_0153.JPG

ただし、その鉱山道はほとんど原始に還っており、部分的にしか残っていません。
しかし、目の前に写真のコンクリートの建造物が現れました(最初の地図で、黄色で囲ったところがその場所)。
中は空洞となっており、橋桁のような雰囲気。
おそらく索道の支柱でしょう。
位置的にも辻褄が合いますし。

DSC_0157.JPG

河原まではまだそこから降りるには傾斜が急すぎるので、しばらく踏み跡を辿っていきます。
すると、ほどなく3段の石垣を発見。
上になにかの施設があったのでしょうか?
念の為上へ行ってみましたが、ヤブが密生しており施設の痕跡は皆無。
コンクリートの建造物から150mほど歩いたところで河原へ降りました。
そこにもピンクのテープがぶら下がっていました。

DSC_0152.JPG

河原へ出る直前に、こんな遺物を発見。

DSC_0159.JPG

降下地点から下流を眺めるの図。

DSC_0162.JPG

こんな感じの渓相がしばらく続きます。
転石は結晶質石灰岩が結構目立ちます。
中には芸術的なまでに純白で光沢感のある立派なものがあり、目の保養になります。
あとは石灰岩と石英でしょうか。

DSC_0166.JPG

この崩落地を超えたところでUターン。

DSC_0168.JPG

Uターン地点から上流側を写しました。
この辺まで来るといよいよ飯豊鉱山地帯です。
ゴルジュがこの辺から始まり、左へカーブしたちょっと先に最初の滝が現れるはず。
そにれにしても右側から正面にかけて連続している岩壁はほぼ垂直で、ここからは斜面の上にあるはずの坑口へアプローチするのは不可能。

IMG_3102.JPG

この写真だけ、今年5月に撮ったもの。
奥に見える滝がこの先に待ち受けているはずの滝です。
この2つの滝は沢登りをやる人の遡行記録によると難なく乗り越えるられるようなのですが、その先に現れる5mの滝が非常に悪く、高巻きでさえも難易度が高いとのこと。
その記録を読んで5m、それに続く7mの滝を越えたあとに右岸に現れる沢沿いの坑口を訪れるのは素直にあきらめました。
今回、沢沿いの転石(ツイッターによると、転石から立派なドロマイトとパイライトを拾った人がいる)探し、及び周辺の地形の確認ともうひとつ、上の写真に見える広場の探索を目的としていました。
つまり、この広場に施設の痕跡がないかどうか、端っこの方にズリがないかどうかのチェック。
ここより一回り小さな広場がすぐ下手側にもあり、どうやらコンクリートの建造物から伸びる踏み跡はこれらの広場に通じているようでした。
実は河原へ降りる前にちょっとだけその広場方面へ行こうとしたのですが、とてもヤブが深く断念。
草薮でなく、つる状の灌木や樹木が生えており、ちょっとしたジャングル状態になっているのです。
既にここにたどり着くまでにかなり体力を消耗していたので深追いはしませんでした。

結局、ゆっくり転石探しをする体力的余裕がなかったがために(これほどヘロヘロになるとは・・・)、パイライトもドロマイトもひとつも見つけることは叶わず。
もう一度行くことがあったら、最初に河原へ降りた地点から下流側を探すと思います。
(多分2回目はないと思いますが。)




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