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宝川中流部溯行記 (1) [鉱物 (弥彦山周辺・間瀬銅山)]

2月2日に間瀬銅山前を流れる宝川下流部の遡行記を載せたけど、今回は前回の最終到達地点(奥の駐車場脇)から弥彦山への登山道が宝川を横断する地点(標高約115m付近)までをトレースしてみました。
駐車場から河原へ降りると、すぐ渡渉せざるをえませんでした。
といっても水深はごく浅いので気を使うことはないのですが、まだまだこの時期は水が冷たいです。
もちろん沢靴を履いての遡行だったので、覚悟の上でしたが。

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この場所もほぼ絶産しましたね。
ごく小さい方解石や、このような銅の化合物が染み付いた石はまだまだありますが。

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以上2個、歩きはじめから100m以内の範囲で見つけた方解石。
3枚目の写真のそれは15cmくらいの横幅があり、黄銅鉱が幾つも付いています。
白い部分は方解石。
昨年このタイプの鉱石~方解石を玉髄に置き換えたもの~を2つほど飯豊鉱山下手集落跡近くの山で見つけました。
2枚目の写真の小さな方解石は持ち帰り、UVライトによる実験をしてみたところ、やはりというかピンク色に蛍光しました。
間瀬銅山の山中で見つかる白い方解石は、すべからくピンク色に蛍光するようです。

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次の堰堤が近くなると、その前に小滝が現れます。
この滝は右岸~水流の左端とそれに接する岩場との境目~をへつって難なく突破。

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そこから約50mで堰堤が現れるのですが、その直下の左岸に大きくえぐれた岩壁があります。
ここも人工的に鉱石を採掘した跡があり、今回もライト片手にじっくり観察。
しかし、今回もカメラを向けたくなるような鉱物を見つけることはできませんでした。
前の河原にも何かおいしい石がありそうなものなんですが、ありませんねえ。

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右岸を巻いて堰堤を越し、再び河原へ。
正面右側の小沢が伝説の深が沢。
今回はスルーし、上流を目指します。
ここから登山道が宝川を横断する地点までは部分的にしか遡行したことがないし、とうにその記憶は消えているので気合が入ります。
ほどなくして、左岸に踏み跡を発見。
本当はずっと沢通しに歩くつもりだったけど方針変更、踏み跡をトレースしてみました。

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すると、なんと火薬庫の廃墟に出ました。
ネットではよく見る写真ですが、まだ自分では見つけたことがなかったので、できれば見つけたいと思っていました。
火薬庫は3つあり、一定の間隔で並んでいました。
上の写真は、一番上手にある3つ目の火薬庫。
これが最も原型を留めており、かつ周囲もすっきりしているので(多分ここだけは夏場でもヤブに埋もれないのでは?)なんか気に入りました。

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踏み跡はこの先ちょっと行くと途絶えており、自然に本流へと導かれ、この辺りの河原へ出ます。
堰堤直下まで行くと高巻きに苦労しそうだったので、左手から早々に巻いていったん登山道に出ました。
堰堤を超してから再び河原へ下降。
しばらくは優しい渓相が続きます。
ほどなくして、右手からナメ滝が美しい小沢が合流。

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30mほど遡行してみてみたのですが、両岸に踏み跡らしきものは見当たりません。
ということは、この先に坑口はなさそうです。
もっとも、ぼくの目指すものは玉髄(=水晶)や方解石が顔を出している露頭の発見なので、そういった露頭に出会う可能性は残っています。
またいつか・・・

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水量豊富なこの滝はどちらからも巻けますが、右岸を巻くとまた登山道に出てしまうのでここでは左岸を巻きました。
本日の一応の目標地点、登山道が宝川を横断する箇所はこの滝の上すぐだったのでした。
時間に少し余裕があったので、宝川はこの先二手に分かれるのですが、宝川本流(下流から上流を見て左側の沢)へすんなり行けるものかどうか~なにせ出し抜けに大きな堰堤が3つほど待ち構えているのが見えたものですから~ちょっと下見してみました(続く)。






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