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間瀬銅山前衛の山を歩く [鉱物 (弥彦山周辺・間瀬銅山)]

弥彦山山頂から真西に海へ出たところに、浦浜という砂浜があります。
そこからやや北に崖松という岬があるのですが、その岬の付け根に注いでいる川が宝川。
間瀬銅山の本拠地はこの沢の中~上流に位置しています。
国土地理院の地形図を見ると、崖松からやや南に174.1mの小ピークがあるのがわかるかと思います。
そのピークはぐるりと岩がけの記号に取り囲まれており、昨年から一度は行ってみたいなあと思っていました。
ということで、15日にアタック。
尚、この日カメラを忘れてしまったので、スマホでの撮影です。
画質が悪いですが、記録写真として残します。

IMG_8139.jpg

GPS機器でのログです。
以前の記録も混在しているので宝川本流筋はごちゃごちゃしていますが。
崖松トンネルを抜けたところがスタート地点。
ほんの一投足で崖松キャンプ場の管理棟に出ますが、ここからくだんの174m小ピークへ向かって踏み跡があるかどうか・・・
管理棟の周囲は灌木が密生しており、見通しはよくないです。
それでもかすかに踏み跡と思われるルートを発見、そこを辿っていきました(区間A)。
崖松からの支尾根に出たところで幾つかの踏み跡が交差し(分岐点)、そこからゆるやかな登りが始まります。
この辺から踏み跡は明瞭になり、ヤブも薄くなり、普通の登山道を歩くのと変わりありません(区間B)。

DSC_0183.jpg

区間Bの後半に差し掛かると、主として左側に大きな岩場が連続するようになります。
ぼくは道沿いのそれしか調べなかったですが、かなり上の方まで岩場は点在しており、傾斜もそれほどでないので行こうと思えば行けるでしょう。
地質は崖松と同じく、凝灰岩がほとんど。
玉髄脈はありませんでした。

DSC_0185.jpg

地図で、展望良しと書いた場所がここ。
下は断崖絶壁です。
岩はワイヤーでくくられており、おそらく海岸線を走る道路からも見えることでしょう。
ここから岩場の間を縫うように踏み跡は続いており、174mの山頂直下までが岩のオンパレードです。
しかし、探せど探せど玉髄や方解石は現れません。

DSC_0186.jpg

しかしながら山頂手前50~60mくらいのところで踏み跡は不明瞭となり、どこが正規のルートかわからなくなります。
ただ、見通しはいいので山頂方向は視認できますから、ここからは適当に歩きやすそうなルートを辿って登りました。

DSC_0189.jpg

やっと174mの三角点到着。
ヤブに囲まれており、展望は利きません。
踏み跡が再び現れるので、尾根沿いに歩いていきます。
ちなみに、南西方向に伸びている踏み跡もあるのですが、そこは今回パスしています。
どこへ通じているんだろう?

DSC_0190.jpg

区間Eですが、途中左側に、地図に記載されている旧道(廃道)に出会う前に宝川方向へ下っていく踏み跡がないかなあと注意しながら歩いたのですが、なかったです。
そして出会った首なし地蔵。
旧道を歩いた方たちの記録を読むと、必ず首なし地蔵について書かれているのですが、ここにあったのか。
左側が深くえぐれており、踏み跡がここで分岐しています。
引き続き尾根沿いに歩くこともできるけど、少しでも早く下山したかったので、ここから急坂を下りました。
旧道とはなんとなく合流しますが、旧道そのものが非常に不明瞭であり、むしろぼくが歩いてきた急坂ルートのほうがはっきりしてるくらい。
ここから宝川に出るまで、踏み跡は明瞭で迷うことはないでしょう(区間F)。
ぼくの辿ったルート(赤で表示)は地図の破線と部分的にずれていますが、踏み跡は今から思うとどっちとも取れる微妙なルートもあったので、どっちを辿ってもいいのでしょう。
宝川の左岸に伸びている踏み跡と合流すると、目の前に古いロープが木の根元に垂れ下がっています。
両岸とも絶壁で、昔はここから5~6m下流に橋がかかっていたようです。
ここを降りるのは無謀です。
ぼくの以前の遡行記にも書きましたが、やや上流に進むと簡単に降りられる場所があり、そこからは対岸にも簡単に上れるので(ロープがそこにも垂れ下がっています。黄色いトラロープ。この10m先にも白いロープが垂れ下がっており、登る時は白いロープを利用したほうが楽だと思います)、上流側に踏み跡を辿ります。

DSC_0193.jpg

ちなみに、ぼくはあえて下流側へ最初歩いてみました。
すると、ほどなく踏み跡が崩れた橋の前で途絶えていました(次の写真)。

DSC_0192.jpg

ここも沢へ上り下りするのは可能なのですが、どう見ても橋を渡った先に踏み跡らしきものが見えないのです。
誰も歩かないから、踏み跡のあった路肩は消滅してしまったのかもしれません。
君子危うきに近寄らず。

DSC_0194.jpg

さて、トラロープから宝川に降り、すぐそこから対岸に上がるとここへ出ました。
この古タイヤが目印。
この古タイヤの意味が初めてわかりました。

IMG_9516.jpg

今回のハイキングの前に近くの海岸へ立ち寄ったのですが、そこで拾った石の写真です。
この辺ではよく見かける、黄銅鉱や黄鉄鉱と水晶や方解石が同居した鉱物。
これは水晶部分の拡大。

IMG_9524.jpg

こちらは斑銅鉱部分の拡大。
水色の部分が斑銅鉱。
なかなか光の加減でうまくブルーが出せません。
肉眼だと、水色部分の面積はもっと広いのですが。




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