SSブログ

燐光オパール [鉱物 (弥彦山周辺)]

鉱物の大先輩でいらっしゃるKさんとは、NPO法人鉱物友の会の活動を通じて知り合いました。
昨年はGW初日の4月29日に、東赤谷で偶然遭遇したのですが、おとといも間瀬銅山近辺の海岸でバッタリ遭遇。
二人で仲良く1時間以上石探しをしたのですが、ぼくは特にこれといった石が見つけることができませんでした。
Kさんはぼくと合流してすぐさま、次の写真の薄紫がかった石英をゲット。
小さい方の破片をもらったのですが、間瀬銅山では明治時代に紫水晶も採れていたという事実を彷彿とさせます。

IMG_9514.jpg

(大きそうに見えますが、高さ2cm弱です。)

もうひとつ、Kさんにもらった石がありまして、それが今回のタイトルである燐光方解石です。
Kさんから、こんな石があったよと現地で見せてもらったとき、なんとなく質感が蛋白石に似ていたので、念の為Kさんが持っていたUVライト(ペンライトの小出力)を照射してもらいました。
やはり蛍光したので、蛍光鉱物に目がないぼくは小さな破片を一個こらったのだけど、夜自宅でぼくの高出力UVライトで実験してみたら何秒も燐光することがわかったのです。

IMG_9492.jpg

IMG_9497.jpg

IMG_9504.jpg

ネットでいろいろ調べてみたら、方解石で燐光する奴が存在するようなので、多分この石は方解石なのでしょう。
間瀬周辺で見つかる方解石は、蛍光色が白~クリーム色もしくはサーモンピンク色です。
ところがこの石はわずかに青みがかって蛍光する部分があり、そこが燐光現象を示すことがわかりました。
どうも微量に含まれるレアアースの作用によるものらしいのですが、燐光や蛍光のメカニズムはまだまだ謎に包まれた部分が多く、謎は謎のまま。
硫化物の影響で燐光を示す方解石がある、との記述もあったので、硫化物が実際に存在する間瀬銅山周辺でそのような方解石があったとしても不思議ではありませんが。


IMG_8143.jpg

燐光は、夜暗い部屋の中で実験すると、なんと10~12秒も続くのでした。
ぼくが持っている全ての蛍光鉱物(蛍石、メノウ、方解石)で、改めて燐光を示すものがないか実験してみたのですが、なかったです。
ゼロコンマ数秒の瞬間的な燐光だったらありましたが、1秒以上光り続ける石は皆無。
これは貴重なのではないかと思い、昨日現地へ駆けつけ、Kさんが取り残しておいた石を持ち帰りました。
それがこれらの石。

IMG_8144.jpg

やはり青白く蛍光する部分があり、そこが燐光します。
なぜか燐光には惹かれます。
従って、寝室のライトもホタルックです。

※知人から、オパールではないかとの指摘を受け、再度調べてみたところオパール(=蛋白石)である可能性が高いことがわかりました。オパールでも、燐光するものはあるらしい。
結晶構造がそもそも潜晶質っぽいので、コモンオパールと断定します。
よって、本文とタイトルを修正しました。Tさん、ご指摘ありがとうございました。




nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。