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5度目の大毎金山探索 [鉱物 (村上市・大毎金山)]

昨年4月28日に引き続き、今年も早春の大毎金山へ足を運びました。
ここはマンニモ山(450)と十貫山(403)の山裾に拡がっている、江戸時代から大正時代にかけて金を採掘していた鉱山。
今年の冬は新潟県は豪雪に見舞われましたが、その後は雪解けが一気に進み、4月30日の今日も昨年4月28日と同じような残雪の残り具合でした。
つまり、標高300mから上の道路は、ごく僅かに日陰部分にほんの少し残雪が残っているけど、斜面にはほとんど雪がない状態。
ある文献に書いてあった「・・・マンニモ山の山裾から斜面の多くの坑道は25~30mの奥行きがあって、人が通れる高さ・広さがあり、その間には多数の枝坑道もある。」の一文がぼくの心を鷲掴みにし、以来おととしから大毎金山の坑道探しに没頭しているのです。
坑口も露天掘り跡もかなり見つけたけど、奥行きが20m以上ありそうな坑口はまだ1個しか見つけていません。
GPS機器でログを取っているので、まだ肉眼で確かめていない斜面はごくわずかになっています。
そのごくわずかに残されたエリアを歩いてみたくて、30日現地へ馳せ参じました。

DSC_0204.jpg

昨年までは標高380~420mの斜面を中心に探索を重ねてきましたが、今回はもう少し上のレベル、420~430mの辺りをつぶさに観察するつもり。
カメラを忘れてきたので、スマホでの撮影になります。
こういう時って、たいてい成果がないのですが、やっぱりそのジンクスは生きていた・・・
上の写真の斜面、まだ歩いていないと思っていたけど、この坑口の写真を昨年4月28日に撮ったそれと比べてみたら同じ坑口のようでした。
全然奥行きがなく、単なる露天掘りの跡なのですけど。

DSC_0206.jpg

そして、この坑口。
見つけた時はまさにガッツポーズでしたが、やはり奥行きはなく、露天掘り跡でした。
そして、この坑口も昨年4月28日の記事に取り上げている。

DSC_0205.jpg

結局この日新たに見つけた新規の坑口は、これが唯一のもの。
堅坑というほどではないけど、縦に掘られています。
ここの5m上にも類似の地形がありました。
マンニモ山の西~北西斜面は450~430mにかけては密な広葉樹林帯となっており、踏み跡の痕跡も見られません。
一方、それより下のレベル、420~380mにかけての杉林は非常に見通しが良く、2~3段にベンチカットされている段の上の方に坑口が空いているパターンが多いのです。
まだ450mのピークの東斜面は未開拓ですが、それ以外はほぼくまなく探索したので、もし長さ25m前後の坑道が残っているとしたら、可能性としてはもっと低いレベル、370~320mの斜面にあるとしか考えられません。

DSC_0208.jpg

まだ一個も坑口や露天掘り跡を見つけていない十貫山周辺ですが、今回は前回より下のレベル、390~350mの斜面を探索。
350mまで下ったところで引き返したのですが、右手の奥の方にコンクリート製の細い用水路を発見。
ここから直線距離で400m北には田んぼがあるので、そこへ水を引き込むためのものなのでしょうけど、その先が少し気になります。
でも今回である程度の達成感は得たので、大毎金山シリーズはこれでひとまず完結。
また来年4月末あたりに来るかもしれませんが。





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