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深戸鉱山敗退 [鉱物 (阿賀町・深戸鉱山)]

旧鹿瀬町の深戸鉱山へ。
(1916~1976年にかけて稼働。黄鉄鉱、黄銅鉱、石英などを採掘。)
行こうとしたけど、たどり着けませんでした。
グーグルアースの空中写真と地形図を照らし合わせると、間違いなくここだなと思える場所があり、そこを目指したのだけど・・・

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古い林道の入り口に車を停め、そこから歩くこと5分で写真の広場に出ました。
いい感じ、いい感じ。
ここから野砂利川の河原へ降りると、目の前がお目当ての白い岩場でした。

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グーグルアースで見ると岩場のように見えましたが、間近で見るとほぼほぼ粘土化している崖でした。
ここに来る途中もグリーンタフ的地層がメインでしたが、ちょっと当てが外れました。
それでも、この写真や次の写真に見られるように木製の柵や水路があり、これらは何の用途で作られたものかは知りませんが、時代の古さを感じさせました。

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白い岩場はここから100m先にもあるのですが、そっちの斜面にもこれと同じ木製の用水路がありました。

IMG_9598.jpg

次のグリーンタフの崖まではヤブがかなり深く、椿の木が群生していました。
まあ、イバラよりはマシですが。
ピンクのテープや踏み跡は皆無で、坑口が待ち受けていそうな雰囲気はあまりありません。
ここが一番上の崖なのだけど、両脇の尾根からさらに上を目指すことも考えましたが、とにかく踏み跡がないので断念。

IMG_9610.jpg

このまま引き下がるのも悔しいので、引入沢山の西麓を走る林道へひとまず行ってみることにしました。
その途中、R322の標高135m地点で採石場跡のような広場があったので一応立ち寄りましたが、坑口はなし。
ただ、ただ一人坑口を訪れた先人の記録によると、1975年に坑口は埋め戻されたとのことなので、ひょっとしたらここがその場所なのかもしれない。
それでも、くだんの先人氏は坑口を1個見つけているわけで、それがこの周辺のどこかに眠っている可能性はあるけれど。
R322との分岐点で林道は通行止めになっていたのでそこから歩きましたが、地図上に載っている道の先にも林道は伸びており(実際、グーグルアースで見ても途切れることなくどこまでも伸びている)、30分歩いたところで見切りをつけ、Uターン。
この岩峰は帰りに見つけました。
他にも岩峰はあったけど、なぜかここだけ胸騒ぎがしたのです。
林道がこの岩峰の下に差し掛かった時、傍らに水色のテープが枝にぶら下がっているのを発見。
そこには登山道みたいな踏み跡が付いています。
そこを登ってみることにしました。

IMG_9614.jpg

やがて岩峰下部に到達。
そこに至るまでの斜面も、まるでズリのごとく無数の岩の破片もどきが散乱しており、やはり坑口が上にあるのかとつかの間の期待感MAXに。

IMG_9620.jpg

岩場はかなり後半に及んでおり、上部は斜度がきつく、思ったよりも岩がもろいためほんの一部しか探索できませんでした。
そう、岩が脆いので、斜面に散乱していた岩石は自然に母岩から離れたものかもしれません。

IMG_9627.jpg

それでも、あちこちに遠目で見ると坑口と思わしき穴が見えたのだけど、苦労して近寄ってみるとどれも自然の造形だったりする・・・
帰宅してから、1時間以上改めてグーグルアースや地図と首っ引きで可能性のある場所を絞ろうとしたけど、やはり鉱山の位置を占める何らかの絵図や図面がないと全くわからないというのが正直な所です。
他にも、木揚場沢、宮古沢川と2本の沢が流れており、それらに沿って歩いてみれば何らかの収穫が得られるかもしれませんが、取りあえずギブアップです。

※5月4日追記:
温故知新。手持ちの地質図に深戸鉱山と思わしき鉱山マークが記載されていました。
まず間違いない。年内に再訪してみたい。




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