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中ノ沢川の支流が天国だった件 (後編) [鉱物 (阿賀町)]

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100mほど遡行すると、大きな珪石が出てきました。
表面が汚れていますが、横幅70cmくらいのこの白い石、3/4くらいが石英です。

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GPS機器のログを見てみると今回遡行した距離は280mなのですが、中間地点を過ぎると玉髄の数は減ってきたものの、ユニークな形状のそれや、1枚目の写真のように大型の珪石が現れました。
右側の部分を拡大してみます。

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結晶の一粒一粒は小さいのが、この沢の水晶の特徴。
また、摩耗の度合いが表五頭の沢で見つかる水晶に比べ、大きいのも特徴でしょうか。
その代わり、板状の玉髄は非常に多く、5cmくらい厚みのあるそれも珍しくありません。

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そして、これがこの日最大最高の美晶。
横幅60~70cmくらいあります。
結晶の摩耗度合いも少なめ。
大きな母岩の一部で、裏側にも立派な玉髄脈が付いていました。

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ここはその付近の壁。
中間地点から先、ところどころ粘土化した壁が現れ、沢の水底も粘り気のある土で覆われているところが出てきました。
この解像度だとわかりにくいのですが、中央やや左側の水際にも玉髄が付いた石があります。
壁の中にも板状の玉髄が埋まっていたり。

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同じ河原で乳白色の大きな石英。
重さ3kgぐらいでしょうか。
頭の部分にモコモコした突起が5つほど付いています。
半分粘土の中に埋もれていたそれを引っ張り出し、水でざっと洗い流ししてからの撮影。
実は最初この石を持ち帰るつもりでザックに入れたのですが、その後より物欲をそそられる?石に出会ったので、ザックの中身はその石に交代しました。
体力がないので、石の総重量を5kg以下に抑えたいからです。

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白い石英と交代した石がコレ。
こちらも重さ3kgぐらいでしょうか。
スモーキーカラーの玉髄です。
五頭では煙水晶のポイントが出ているのですが、確かに表五頭では見たことないけど、裏五頭だとこのような色の玉髄をたまに見かけるのです。

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裏面。
丸みを帯びたギザギザがユニーク。

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中間地点前後ではこのような巨岩が連続し、飽きさせません。
岩と岩とが重なり合ってプチ洞窟を形作っていたり、この写真のようにオーバーハングした岩の下だったり、そういった真っ暗な空間をライトで照らしながら石探し。
小物はたまに出てきましたが、大物は出現せず。
大物は全部河原の転石か、沢の水中にありました。

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Uターン地点付近では杉林と一体化するような感じに変わってきて、転石がめっきり減ってきました。
これは珪化木、つまり亜炭です。
玉髄から亜炭へ。
なので、ここより上流部では水晶系の石は期待薄なのですが、入渓地点より下流部は面白そう。
中ノ沢川との分岐点まで傾斜もありそうなので、大きめの岩が連続するかもしれません。
でも、下流部も地質図だと流紋岩エリアなので、次回は水晶のポイントとの出会いが期待できる花崗岩地帯を流れる沢を開拓してみたいところではありますが。





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