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折居川の石英 [鉱物(阿賀野市)]

先月押入れの整理をしていたら、中学2~高3まで書き留めていた"釣り日誌"が出てきました。
その頃のぼくはとても几帳面で、例えばそれが渓流釣りだったら遡行図まで書いていたのです。
え、そんな沢へ行ったの?と記憶が定かでない記録も多く、少年S君の偉大さを思い知った次第。
それらの記録の中で目を留めたのが、五頭の折居川の釣行記。
1時間弱遡行して5mの滝に出会い、そこでUターンしたらしいのだけど、全く覚えていません。
でも、その沢と隣接する沢こそ、本格的に鉱物探しを始めてから最も表五頭エリアでは目を付けていた沢だったのです。

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車は大きな砂防堰堤の手前まで。
そこから先は徒歩になりますが、今回は本流筋を途中から離れ、40年前に一度だけ行ったことのある小沢を目指しました。
当時は林道はなかったのですが、今は虚空蔵山への登山道の登りが始まる尾根手前まで付いていました。
ちなみにこの登山道と、沢沿いに伸びている登山道は完全廃道となっており、踏み跡も認めることができませんでした。

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渓相はおおむねこんな感じで、ひたすら砂底が続きます。
魚はいないでしょうね。
堰堤も多く、この小沢沿いのそれだけで5~6つはあったと思います。
結局この沢と、帰りに枝沢を3箇所に分け遡行したのですが、半透明の石英がかなり多かったです。
岩はほとんどが花崗岩で、肥大化したカリ長石だけからなる石も見られました。

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素行を開始してからほどなくこの石を発見。
20cmくらいの石英の塊なのですが、窪みに細い水晶が何本も見られます。
これは期待が高まります。

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この日(5日)遡行した中で、最も大きかった石英(約22~23cm)。
この透明度がこの沢での標準です。
色合いもこれがスタンダード。
ただし、帰りに立ち寄った枝沢の方では、もう少し赤っぽいものやスモーキークォーツっぽい色合いに変化しました。

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両岸に岩場がなかなか現れず、晶洞との出会いは期待できませんでしたが、このように透明度の高い石英はいくら見ても見飽きません。

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サイズは15~20cmが平均的。
たまに濃いピンク色のカリ長石が同居しています。

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例えば、この石のように。

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これなんか表面を磨いたら、結構鑑賞に耐えうる石になるかも。

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そして、とうとう見つけたスモーキークォーツのポイントヘッド。
台座にしている石英は、この石の近くで見つけたもの。
それなりに摩耗しているし、縦に割れてはいるのですけど、ちゃんと錐面が残っています。
面によっては光沢もあり、小さいけれどすごくきれい。

IMG_2259.jpg

別角度から。
次回は本流筋を攻めてみたいです。

※10月7日追記:
五頭連峰山岳観光マップに沢の名称が書いてありました。
それによると、左側の沢(赤線沿いの沢)は赤倉沢といい、ぼくが引き返した地点から上流は滝の沢と名前を変えるらしい。ということは、あそこからもっと上流へ行けば滝が現れたのかもしれません。
そっして、帰りにちょっとだけ立ち寄った沢はスグ沢という名前が付いていました。
ちなみに、このマップによるとセイジョ沢ではなくセイジュウ沢が正当らしい。
そして本流筋は南俣沢。セイジョ沢の左の沢です。
枝沢1本1本に名前が付いており、非常に流域が広いことから、一生楽しめそうです。
秋取山の北、割石林道沿いの沢も面白そうですね。





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