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赤谷鉱山場割沢鉱区380m坑口 [鉱物 (新発田市・赤谷鉱山)]

3度めの正直で、ようやく380m坑口を発見することができました。

380adit.jpg

この古い地図ではかすれていてよく判別できないけど、この判別しにくい点線のルートが唯一この坑口へ登攀可能なそれでした。
要は、このルートは周辺の急斜面で最も斜度のゆるい部分を縫うように登っているのです。
なぜこの坑口を何度も探し求めたかというと、赤谷鉱山で最大規模を誇った場割沢鉱区の地底世界へアクセス可能なルートである可能性があったからなのです。
場割沢の北斜面は斜度が急過ぎて、人道以外は歩けないし、そうすると選択肢はごくごく限られてしまうのです。

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坑口付近にあった鉄索の残骸。
今でもスダチ沢の上空には左右の谷を結ぶワイヤーが2本、ピンと張られているのが見えます。
その起点がここ380m坑であり、反対側の起点は320m坑です。

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穴があるっぽい地形はあちこちに見られるのですが、どこも空振りに終わり、あきらめて下山しようかなと思い始めたたその時、支保工らしき物体が目に入りました。
近寄ってみると、半ば埋もれていますが、ここが坑口でした。
実際の標高ですが、ぼくのGPS機器は389mを示しました。

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腕を精一杯伸ばして、内部を撮影してみました。
見事に土砂で埋まっています。
残念。

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周辺の風景その1

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周辺の風景その2

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周辺の風景その3

この辺りの岩は、細脈ながらも結構石英脈が付いていたりしたのですが、右端のピンク色の部分をピクセル等倍で見てびっくりしました。
現地では全然気づかなかったのですが、全体がローズクォーツ的玉髄っぽい。
決して単なるカリ長石ではないと思う。
でも、再びあの急斜面を登る気にはならず、この謎は迷宮入りしそうです。
ちなみに、この坑口から翁平方面に続く作業道が残っているかどうか調べたのですが、部分的にこれかな?と思う踏み跡は無きにしもあらずでしたが、基本的には既にどこもかしこも草薮と灌木に覆われており、トレースは不可能と感じました。





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