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赤谷鉱山点描 [鉱物 (新発田市・赤谷鉱山)]

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赤谷鉱山の玄関口の図面です。
飯豊川にかかる吊り橋、ぼくが中学生の時はまだ渡れたんです。
次の写真は、つい最近写した”鉄選鉱場”の現在の姿。

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35mm換算29mmのレンズだと、全体が入りません。
かなり草茫々ですが、1ヶ月早ければ持倉鉱山の製錬所に比肩する神殿の全容が見えることと思います。
ぼく自身初めてこの建物を見ました。
橋のたもとから15分くらいしか歩いていないのに、こんな堂々たる建物が人知れず残っているとは・・・
ちゃんとここまでの踏み跡も残っていました。

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さらに近づいて、中央付近から見上げるように撮りました。
上の階層にはここからは行けません。
多分坑道を歩かないとアプローチできないと思います。
その坑道も今は閉鎖されているので入れません。

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こちらはいわゆる”人道”。
標高220mから370mまで上がることができます。
ぼくは標高差で30~40mほど上がったところで引き返しましたが、310mまでは確実に行けるようです。
そこから先は不明。
上の写真はそのUターン地点から撮ったものですが、このあたりから階段状に泥の堆積が激しくなり、スパイクアイゼンなどの滑り止めがないと危険と判断。
古写真を見ると一帯は禿山だったのですが、既に原始に還っています。
視界が利かないため、例の選鉱場の建物も全く視認できませんでした。

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こちらは石灰岩の大岩壁。
3年ぶりに訪れました。
場所はスダチ沢の支流、篭久保沢右岸。
中程にある洞窟に入ってみたいけど、ロッククライミングのエキスパートでないと無理です。

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今日は篭久保沢左岸に踏み跡が残っているのを発見、それを辿ってみました。
昔の地質図によると、このあたりから沢を離れ、斜坑から続く尾根へと伸びているはず。
途中その道は分岐し、翁平方面と場割沢篭久保坑口450m坑に通じています。
ここからかなり距離も標高差もあるので、それなりに気力体力が充実していないと無理。
今回は既にあちこちの探索を終え、体力が残っていないので、踏み跡を確認しただけで下山。
この人工的な堰へは3年前に一度沢ルートで来ましたが、鉱山道ルートだと本当にラク。
ただし、かなり灌木が地を這うように伸びているため、そこそこ体力は使いますが。

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スダチ沢と篭久保沢の分岐点付近の河原には、あちこちに黄鉄鉱や黄銅鉱の脈が走っている岩がゴロゴロしています。
この黄鉄鉱は幅2cmあるのですが、ハンマーでうまく切り出せば形の整った結晶が取り出せそう。

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色合いは自然銅なのですが、黄鉄鉱か黄銅鉱が酸化したものかも。
よくわかりません。

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これは黄銅鉱。
眼下には巨大な穴がぽっかりと口を開けていますので、落ちないように気を付けないと。

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赤谷鉱山は苦灰石(ドロマイト)でも知られています。
お隣の飯豊鉱山にもドロマイト地帯がありますが、こちらは茶色や黄褐色のものがほとんど。
よく探せばそこそこ大きな晶洞もあり、実際採掘した跡もありました。
これは地面に落ちていたものを拾ったもの。
なんだかんだ言って、河原の転石探しが一番楽しいかも。
坑道内の閉鎖的な空間より、外のオープンな空間で石探しする方がいろんな意味で気持ちいいです。




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