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方解石・水晶・黄銅鉱・黄鉄鉱~鉱物の小宇宙 [鉱物 (弥彦山周辺)]

昨日の記事で一番最後に写っている石を持ち帰り、夜1時間以上観察していました。

DC_IMG_1130a.jpg

簡単にタワシで水洗いしただけでこの状態。
酸やアルカリ性溶液による洗浄は一切行っていません。
黄鉄鉱の結晶はさすがに褐色に変色していたので、家にあったスキー板のエッジの錆落とし液を綿棒に付け(完全に干からびていたのであまり落ちなかった)、それで結晶をこすってクリーニング。
方解石が同居しているので、酸は使えないからです。

IMG_1137b.jpg

長波のUVライトを照射してみました。
方解石部分は白く蛍光しています。
白だけでなく、赤っぽいピンクや水色に蛍光している部分もあり、思わず見入ってしまいました。
これはきれいだ・・・

IMG_1148.jpg

部分拡大。
下越地方でゲットした石で、水色の蛍光を示す個体は初めて見ました。

DC_IMG_1125.jpg

こちらは黄鉄鉱の部分拡大。
個人的には水晶の方が好きなので、黄鉄鉱だけを取り出すことはしませんでした。
埋もれている部分を考慮すると、長辺2cmありそう。
飯豊鉱山産も真っ青です。

IMG_1158.jpg

側面はこのように厚みがあり、半分は緑泥石となっています。
反対側も同様で、うまく行けばきれいに真ん中から割れてくれるのではないかと思い、意を決してヒラタガネを当ててハンマー一閃!

IMG_1190.jpg

一撃できれいに割れてくれました。

IMG_1167.jpg

切断面です。
もう一個も全く同じ形状。
ルーペで見ると、黄鉄鉱ではなく黄銅鉱が鉱染していました。
この石、サイズの割には比重が重いように感じたのですが、やはり金属系鉱物を内部に含んでいたようです。

IMG_1168.jpg

蛍光させてみました。
心なしか、新鮮な断面の方解石の蛍光は純白度が高いような気がします。

DC_IMG_1188.jpg

切断面の部分拡大。
右側の半透明なグレーの部分は水晶。
茶色の部分は全て黄銅鉱。
中央やや左の青緑っぽい部分は何だろう?
このように黄鉄鉱は内部には見られなかったのですが、表面にはもう2つ、長辺6~7mmぐらいのかわいい結晶を見つけました(1枚目の写真の左端上部に写っています)。


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