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多宝山山麓の水無沢へ [鉱物 (弥彦山周辺)]

前回に引き続き、多宝山の東麓を流れる沢へ行ってみました。
この沢は林道の出会いからしばらくは伏流水となっており、水が流れておりません。
記事を書くにあたって手持ちの資料~県立図書館で入手した絵地図?~を改めて眺めていたら、この沢が水無沢であることがわかりました。

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ご多分に漏れず、林道の前後でこの沢も完全に三面護岸化がなされており、単なる用水路となっています。
この用水路ももちろん水は全く流れておりません。
しばらく進むと、幅70~80mはあろうかという巨大堰堤が現れます。
ここを過ぎてもまだ伏流水のまま。
100mくらい歩いた辺から傾斜がやや急になり、やがて上流の方から瀬音が聞こえてきました。

IMG_1590.jpg

滝が2つ前方に現れました。
直登は不可能と思いましたが、取りあえず直下まで行ってみます。

IMG_1593.jpg

ここまでの間で多数の転石が現れてきたので、じっくり観察しながら歩きましたが、先日遡行した沢と似たような地質でした。
お目当ての水晶系ないしは方解石は見当たりません。
ここから右岸を高巻き。

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最初の滝を越えると、左右の岩壁にいかにも洞窟がありそうな地形があちこちに現れました。
ちょっと興奮。
しかし、さらに高度を上げていくと、どれも岩と岩が織りなすゲージュツじゃなかった、単なる陰影だったことがわかりました。
露天掘り跡もなさそうです。
河原に降りて石探しをすることも考えましたが、降りるのもめんどくさいので引き続き高巻きを続け、2段めの滝の上の河原へ降りました。

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ここまで来ると傾斜が多少はゆるやかになり、沢通しで歩けるようになります。
地図を見ると、あと100mくらいは等高線の間隔がそれまでより緩やかになっているので、もう少し登ってみました。
しかし、そろそろ傾斜が増してきたかなと感じた辺りで雪渓が現れ、そこでUターン。

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今回は標高260m地点まで登りました。
多宝山東麓を流れる沢は、ぼくが調べてみた限りにおいては沢屋さんによる完全遡行の記録はありません。
弥彦山まで下がってくるとあるのですが・・・
多宝山の標高は633.7m。
五頭山よりはずっと低いので、沢を完全に詰めてみるのも面白そうです。
ところで、多宝山は全体的に斜度が急であり、今回は補助ロープ(8mmX10m)を持参しました。
使わなくてもなんとか降りることは可能だったけど、3回急斜面の下りで利用しました。
10mくらいだったら非常に取り回しがよく、ダブルで使うと5mの長さしかなくなりますが、持ってきてよかったと思いました。
沢歩きに補助ロープは欠かせません。
行き先の地形にもよるけど、できれば15mあるともっと便利になりますね。

IMG_1609.jpg

ごくごく薄い膜上の方解石はいくつか見かけたけど、カメラに収めたのはこれが唯一の石。
持つとずっしりと重く、おそらく赤鉄鉱ではないかと。
前回の沢では磁鉄鉱と思われる石を見かけたし、裏側の間瀬銅山では菱鉄鉱が採れたという記録があるし、鉄鉱石系の石もあるようです。





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