SSブログ

奇跡のマンガン方解石 [鉱物 (弥彦山周辺・鮫銅山)]

19日、おそらく今年最後になるであろう石活にいそしんできました。
場所は弥彦山の日本海側山麓の山奥。
早朝まで雪がちらついており、麓の林道などはところによっては2~3cmうっすらと雪に覆われていましたが、沢に入るとほぼ雪は消えました。

IMG_3888.jpg

水量はさすがに多め。
しかし、落ち葉が意外と少なかったので石探しには絶好のコンディションでした。

IMG_3868.jpg

この地区での典型的なマンガン方解石の産状。
母岩は緑泥石系の石。
方解石はすべからくマンガンを含んでおり、長波でピンク~赤に蛍光します。
ハンマーで割るとたまに黄銅鉱も出ます、間瀬鉱山界隈の鉱石全体に言えることですが。

IMG_3880.jpg

水垢かなんかで黒ずんでいますが、緑泥石の表面が厚さ2cm前後の白い方解石でびっしりと覆われています。
横幅は20cm以上ありそう。
この沢、石英は全く見かけないのですが、マンガン方解石は本当に多い。

IMG_3883.jpg

そして奇跡の瞬間が訪れました。
最初は遠目に残雪かなと思ったのですが、近づいてみると大きなマンガン方解石の塊が水中に横たわっていたのです。
これは大きい・・・
しかも結晶の表面がとてもきれいで、水垢が付いていない。
なんだかんだ、ぼくの5年に及ぶ鉱物採集歴の中で、気がついたら方解石、特にマンガン方解石は水晶に次ぐお気に入りの鉱物となっていたのでした。
母岩は含めずあくまで結晶部分の体積でいったら、間違いなくこのマンガン方解石は過去一大きい。

IMG_3892.jpg

形状的に結晶部分だけを切り離したり、母岩を半分にカットしたりするのは形状的に不可能に思えたので、このまま両手に抱えて持ち帰りました。
ザックにはまだスペースに余裕があったけど、両手でおへその上辺りに石を押し付けると重心が取れ、安定するんです。
長距離をこのスタイルで歩くのは無理だけど、少なくとも片手で石を入れた袋を持つよりは疲労が少ないことを発見。

IMG_3903.jpg

IMG_3905.jpg

横幅28cm、質量6.2kg。
蛍光具合、最高!



共通テーマ:趣味・カルチャー