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釜ヶ沢、琴沢そして谷底へ [鉱物(新発田市)]

21日、再び東赤谷へ。
こないだより奥へ行くつもりで、滝谷森林公園先の車止めからずんずん歩いていきます。
道路脇の岩場の割れ目、つまりプチ晶洞ですね、そこに水晶のポイントが見つかるらしいので、それが狙いです。
もう一つは、釜ヶ沢と琴沢の下見。

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まず釜ヶ沢を下見したのですが、なんと、新しい砂防堰堤が作られていました。
道路から河床まではかなり高低差があるので、簡単に下りられないと覚悟していましたが、堰堤建設のための工事用道路が河床まで続いていたので、あっけなく河床へ降り立つことができました。
すぐ100m下流にも堰堤があるし、地図を見ると3つ堰堤があります。
五頭山の沢ですと、ほんの2kmの区間に10数個も堰堤があったりと、沢の原形を留めているところは皆無になりました。
防災を錦の御旗に掲げた堰堤建設は、これからも予算の続く限り未来永劫続いていくのでしょう。
ちょっと絶望的な気分になりました。
ところで、1年以内に作られたばっかりらしい作業用道路は、この場所の岩石を観察するには絶好です。
結論から言うと、石英質な石はほぼ皆無でした。
先日クレーストーン博士の館で模写してきた下越地方の地質を見ると、この沢のあたりは礫岩・泥岩・砂岩がメインらしいです。
飯豊川ダムの先まで行くと、地質は流紋岩・火砕岩および斑状花崗岩に変わるので、琴沢との出会いから先が面白そうですね。

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結局、飯豊川を過ぎた先、最初のトンネルを抜けたところで引き返したのですが、その間に見つけた石英の写真です。
この2枚の写真は同じ岩の割れ目で撮ったもので、その割れ目は明らかにハンマーで叩き、かつ穴の中をほじくった形跡がありました。
そこは左右40cm、上下80cmくらいに渡って石英がところどころ顔を出していました。
晶洞と思わしき穴の中では、1個だけ長さ5cmくらいの石英を見つけました。
しかし、ポイントとは言えず、単に細長いだけの形状のものでした。

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それがこちら。
家に持ち帰り、三脚使ってきちんと撮りました。
初めて水晶の晶洞らしき晶洞を見つけることができ、そこからゲットした水晶なので思い入れがあります。
これできちんとした形のポイントが出れば、この趣味にはまるわけですね。

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道路脇でこんな岩も見かけました。
横幅60cmくらいはあったでしょうか。
残念ながらチビ水晶達は風化しかかっていますが、それでも存在感がありました。

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これは別の晶洞にて。
晶洞は道路沿いの岩に、おそらく沢山あると思います。
しかしながら下部は落ち葉で覆われているし、上半分は苔で覆い尽くされている岩がほとんどなので、苔を剥がさないことには割れ目の存在に気づくことは不可能に近いです。
この苔がまた分厚くて、枝と絡み合っているものも多いため、一筋縄では剥がせません。

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ひとつめのトンネルを抜けたところで、加治川の河原へと下りるはっきりとした踏み跡を見つけました。
先日、大理石がごろごろしている沢を下ったばかりですが、あれに比べたら1/3の労力で難なく河原に降り立つことができました。
これはそこからの景色。下流部を写しています。
正面の建物は飯豊川ダムです。

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10mほど上流へ遡行し、そこからの1枚。
足場もいいし、釣りには最高のポイントです。
ゴルジュ地帯の続く加治川(飯豊川)ですが、苦労して河原に下りるとそこには絶景が舞っています。
さて琴沢ですが、今は使われていない赤い橋を過ぎるとすぐ通らずとなり、高巻き必須となります。
川通しの遡行は無理なので、俎倉山の登山道から入渓した方がいいでしょう。

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最後にもう一個、道端で拾った石です。
透明な部分は石英ですが、この石は何でしょう?
ちょこっと調べて見た限りでは、蛇紋岩が近いような気がしますが・・・
なんとなく心惹かれたので持ち帰った次第。

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反対側です。
中央やや左下に金属質な光沢の物質が写っていますが、これはパイライトのようです。

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