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遠かった倉谷鉱山 [鉱物 (阿賀町・倉谷鉱山)]

阿賀町のとある沢を訪れた後は、室谷川支流の倉谷沢へ。
林道のどんづまりに倉谷鉱山跡への道が続いているはず・・・
倉谷鉱山の操業開始は大正5年(1913)。
黄鉄鉱をはじめ、閃亜鉛鉱、方鉛鉱、斑銅鉱など複数の鉱物を採取していたようですが、近年ここを訪れた鉄人M君によると、黄鉄鉱しか見当たらなかったそうで。

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林道の終点にある大きな露頭。
中央やや右には、おそらくマニアの人たちが掘ったのであろう小さな穴が見られます。

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中を覗き込んでみました。
奥行きは1mくらいでしょうか。
下には水がたまっています。
そして、壁面のところどころにキラキラした黄鉄鉱(パイライト)が見られます。

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もっとも、下のズリでもこれと同じくらい黄鉄鉱が付いている小石は拾えるので、これ以上穴は掘らないでもらいたいと個人的には思います。
さて、グーグルアースでこの辺を俯角すると、左側の谷筋に大きなガレ場が2箇所あるのが見えます。
事前に、そのガレ場に坑口があるとにらんでいたので、現地に着いてすぐ、上部へと続く踏み跡があるかどうか調べました。
そしてすぐ、広場の左側にザイルが垂れ下がっているのを発見。
これを伝って10mも登ってみると、尾根筋に一定の間隔で赤いテープが木の枝に結ばれており、これを伝っていけば坑口へ辿りつけると確信しました。
ところが踏み跡はかすかに残っているものの、かなりの急傾斜で枝がせり出しており、非常に歩きにくいです。
標高差で100mも登れば下の坑口には辿りつけると思っていたのですが、50分歩いてもまだ開けた地形の所には出ません。
時刻は既に夕方であり、この辺がタイムリミットと途中で引き返しました。
おそらく、下の坑口に辿り着くにはさらに30分くらい歩く必要があるのかなと。
上の坑口はさらに上、グーグルアースで見ると標高差で少なくともさらに70mは上まで登らないといけないだろうし、体力的にもシビアなものを要求されます。
今日の(沢歩き後の)へろへろになりかけている体調では、体力的にも無理。
それにしても、鉄人M君すごいです!
どの鉱山でも複数の坑口を訪れているけど、それがいかに超絶的なことか、よくわかりました。

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帰りに、ぼく自身初めてとなるN山へ立ち寄りました。
時刻は既に18時を回っていたので、林道沿いの露頭をざっと見学しただけですが、さすがに有名ポイントだけにかなり削り取られている様子が伺えました。
それでも、何ヶ所かで写真のようなアルミノセラドン石を含む碧玉の脈が出ている所を見つけました。

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林道沿いにかなり歩いた所で、おもむろにズリのような小山を発見。
そこに多数の玉髄が転がっていました。
それらのうち半分くらいは誰かがハンマーで割ったものなのでしょう、青みがかった灰色~水色のカルセドニーやオパール質の部分が露出しています。
ほとんどの玉髄は直径1~1.5cm程度と聞いていたのですが、最後の写真のそれは結晶部分だけで3cmあります。
もっともっと探したかったのですが、薄暗くなってきたので今回はここまで。
あとでさらに調べてみると、河原へ下りると一回り大きな真珠岩が見られるということなので、次回は沢沿いを探してみたいと思いました。

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