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笹川流れのペグマタイト [鉱物 (村上市)]

6月9日、かねてから計画していた笹川流れの鉱物調査へ出かけました。
山間部には多くの廃坑があるのですが、そのほとんどはそこに至る道もなきに等しいことが予想されるので、まずは手軽な海岸線の花崗岩地帯を視察。
最終目的地の狐崎へ辿り着くまで、途中7回くらい岩場を調べました。
昔、素潜りやスキューバダイビングをやっていたのでかなり笹川流れには詳しい方ですが、それでも初めて訪れるトンネルや隊道もあり、たくさんの発見がありました。
しかしながら、肝心の鉱物は収穫無し。
花崗岩地帯なので、新潟市の海岸の護岸で使われている中国産の花崗岩のように、ちょっとした晶洞が空いていることを期待したのですが、ほとんどなかったです。
それでも、わずかに肥大化したカリ長石や石英があることにはありましたが。

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一口に笹川流れと言っても広大なので、今回はそのごく一部を見学しただけです。
その分を差し引いても、地質はほぼワンパターンでした。
まあ、図書館で様々な資料に当たっていたので、そのことは予想してはいたのですが・・・

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これは今は使われていない隧道です。
入り口がコンクリートでふさがれているものが多いですが、まだまだフツウに入っていけるものもあります。
この隧道は壁面がむき出しとなっており、さながら鉱山の抗口のようです。
少しぐらい二次鉱物が張り付いていてもよさそうなものだけど、そちらは皆無。

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そんなこんなで最終目的地の狐崎へやってきました。
ここは岬全体が花崗岩でできているので最も期待していた場所なのですが、ここにきてやっと晶洞を見つけることができました。

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アプライト脈が出ている巨岩が幾つもありました。
花崗岩ペグマタイトと呼んでいいでしょう。
そして、ガマ・・・

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カリ長石の大きな結晶が見られました。
そして、この下の隙間には・・・

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この日、不透明な石英は幾つか見たけど、透明な六角柱の水晶を見たのは初めて。
1~4mmのチビ水晶ですが、やはり感動します。

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数は少ないものの、狐崎では沸石も見られました。
過去狐崎のてっぺんへよじ登ったことが何度もありますが、今回は昔神社が建っていた斜面の下のごく一部しか探索していません。
なので、面積的には全体の1/4しか見ていないと思います。
踏み跡が消えているので上へ登れるかはわかりませんが、今後の楽しみです。

このあと、寝屋漁港まで北上したのですが、寝屋の立岩から地質が変わりました。
それまでの花崗岩から粗粒玄武岩へ。
同時に、岩肌のあちこちに白いものが付いているのが目に入りました。

IMG_2263.jpg

写真は立岩のもう少し先の鉾立岩。
やはり白いものが見られます。
裏に回ったら、岩の付け根付近にも脈が出ていたのでカメラに収めました。

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寝屋からR7に乗り、次の目的地・新保岳へ向かったのでした。
(途中、明神岩を視察したけど、水晶脈は出ていなかった。)

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