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キャノン Powershot G1X Mark III レビュー [撮影機材関連]

今年3月、コンデジをそれまで使っていたオリンパス TG-5から、キャノンのPowershot G7x Mark IIに買い換えました。
2月から鉱物趣味を始めたので、まずはマクロに強く、防塵防滴仕様(つか、完全防水)であるオリのTG-5を使ってみました。
昨年の夏、シュノーケリングで使い倒した(20数回素潜りで使用)オリのTG-5、マクロ&防水性能は文句なしなのですが、いかんせん豆粒センサーゆえのショボイ画質に耐えられなくなり。
そこで3月、1インチセンサー機に買い換えたのですが、取りあえず総合的な画質は満足のいくレベルになりました。
しかし、ある程度のマクロ域になると、焦点距離の如何を問わず、周辺部の流れが目立ちます。
TG-5もその傾向があったけど、それと同じくらい流れるのです。
あと、近接撮影時のAF性能がイマイチでした。
秋になったらあちこち沢歩きしてみたいし、そうなると防塵防滴仕様が必須。
ところが、防塵防滴仕様のコンパクトなカメラ(4/3やAPS-C機)って、ほとんどないんです。
ある程度ボディが大きい中型機に選択肢を拡げると、いろいろあるのですが。
ボディの質量400g台前半では、オリのE-M5 MK2と本機ぐらいなもの。
オリのこの機種を買う場合はレンズは同社の電動式パンケーキズームが候補となりますが、とても壊れやすいとのこと。
そんなこんなで数ヶ月悩みに悩んだ末、先日キャノンのAPS-Cセンサー採用のコンパクトカメラ・G1X Mark IIIに買い換えました(中古ですが)。
マクロが弱いのでそこが気に掛かっていましたが、デジタルテレコン(1.6倍)が実用的だという噂を聞き、それならと半ば妥協しつつこの機種を選んだのです。
最近発売されたG7X Mark IIIにも心を動かされました。
なにせテレ側で20cmまで寄れるようになったので、テレマクロが実用域に入ったわけで。
しかし、広角側では周辺部の流れは改善されたけど、テレ側では相変わらず流れると聞き、また価格の高さも引っかかって却下。それに、防塵防滴ではないし。
レンズの明るさとズームレンジの幅(24-120mm)は理想的なんですが。

IMG_0031.jpg

9月7日、夕方コナミへ泳ぎに行ったら駅南広場でイベントをやっていたので、帰りに立ち寄ってみました。
室内での試し撮り以外では、これがPowershot G1X M3のファーストライトになります。
以下、気がついた点を列挙します。

*ファインダー(236万ドット)は思ったより見やすかったです。ただし、色味の忠実な再現度は不満が残ったけど。
(フルサイズ機のEOS RPのファイダーも同じドット数です。こちらはスペックダウンしすぎですよね。)
*ネットで、1インチセンサー機に比べると、レンズのボケが非常に滑らかであるとの書き込みを少なからず見かけますが、確かにボケは滑らかでした(二線ボケも皆無)。
*G7X MK2より逆光に強いようで、ほとんどフレアやゴーストは発生しませんでした。
*ISO2000-2500まで上げて撮ったのですが、高感度の画質も満足のいくものでした。同じ世代の画像処理エンジンを積んだEOS80Dとほぼ互角だと思います。
*G7Xシリーズとは異なり、キャノンのデジイチ同様のピクチャースタイルが採用されています。デフォルトの設定は輪郭強調が強めになっていたので、80Dと同じような数値でパラメーターを設定し直して撮影。
すると、80Dと同じ感じの絵作りができました。
*メーカーではレンズの保護フィルターの使用を推奨していません。なんでも、レンズをこの厚さに収めるためギリギリの光学設計を行ったが故に、フィルターを装着すると広角側で周辺部のケラレが発生する恐れがあると。
しかし、ネットでは問題なく37mm径の保護フィルターを装着でき、かつケラレも発生しないとの書き込みも複数あったので、マルミの薄型保護フィルター(ちょっと高かったけど)を装着して実験。
結果、ケラレは起きなかったです。
ついでに、純正のレンズキャップは着脱しにくいので、サードパーティー製のレンズキャップをビックカメラで買ってきて保護フィルターに装着して使ってみました。
このレンズキャップ、買って正解。使い勝手はバッチリでした。

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どうでもいいけど、このイベント楽しすぎ。
飲食系の屋台のレベルも高く、いろいろな意味で幸せになりました。

IMG_0045.jpg

ボケは本当に滑らかです。
この写真ではわかりませんが、周辺部の画質(収差など)もなかなか良かったです。

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さて、肝心のマクロ性能ですが、AFが良くなったとしてもどうしても35mm換算での倍率が0.3倍を超えると手ぶれが起きやすくなります。
思い切りクローズアップしたい場合はトリミングという手があるし、マクロ倍率はあまり欲張らないことにし、この機種(G1X Mark III)を選んだのです。
一方で、デジタルテレコンの存在を知り、それがどの程度実用になるのか実験してみました。
焦点距離は50mm、上が光学ズーム、下が1.6倍のデジタルテレコン使用時の写真です。
デジタルテレコンはF値の変化はなく、まあ中央部をトリミングして画素を補間しているわけです。
ピクセル等倍でじっくり見てみましたが、思ったより画質の劣化はありませんでした。
これならOK。十分実用になります。
オリンパスのE-M1 MK2のように深度合成ができないのはイマイチですが(フォーカスブラケットは付いているけど、3枚限定なので非実用的)、沢歩きのお供にはもちろん、ホタルや星景写真以外のジャンルだったらこのカメラでいいんじゃない?と思わせるほどよく出来たコンデジだと思いました。

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