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キャノン EOS M5 レビュー [撮影機材関連]

9月8日でしたか、Powershot G1X MK3のレビュー記事を書いたばかりですが、その2日後に重大な不具合を抱えていることがわかり、返品してしまいました。
もう一度、今度は新品を買おうかなと思って価格を調べてみると、なんとこの2週間で1万円以上も上がっています。
ついこないだまで価格コムの最低価格は88000円くらいだったんだけど、今は10万オーバーします。
そこまでの商品価値はないと思っているので、EOS M5を購入しました(中古はリスキーと知りながら、懲りずにまた中古です^^;)。
EOS Kiss Mと最後まで迷ったのですが、チルト式モニターが好きなのでM5を選んだ次第。
これが面白いことに、新品のボディー単品の価格は、後発のKiss MよりM5の方が若干高いんです。
レビュー記事をあれこれ読み漁ってみると、あるプロの写真家の方がM5は中級機であるけれど、Kiss Mはその下のカテゴリーだと書いているのを見ました。
確かに、Kiss Mは露出補正ダイヤルが独立してないので、露出補正は2段階のアクションが必要になりますし。
一番肝心な高感度画質は、Imaging Resourceで比較してみると両者はほぼ同じ。
ホールド感もほぼ互角(この点G1X MK3は親指を奥スペースが非常に狭く、難があった)。
以下、まだちょっとした使っていないのですが、EOS M5を使ってきて気付いた点を列挙します。

良かった点
*液晶モニターのドット数が162万と、非常に高精細。他社を含めてほとんどが100万であり、例えばソニーだとα7R3クラスになって初めて144万ドットとなり、上級機に比肩する精細さ。
*液晶モニターやファインダーに表示される色合いが実際のそれと似ている点。EOS80DやEOS6D MK2と全く同じレベル。その点、G1X MK3は色合いが違いすぎた。
*デュアルファンクションボタンが使いやすい。総じて操作性は良好。
*キットレンズの15-45mmはかなり寄れるので、マクロ性能は満足。
*近接撮影を多用する身としては、やはり光軸のずれないチルト液晶は使いやすい。キャノンのデジイチ機もチルト液晶にしてほしい。
*ホールド感は良好。G1X MK3は親指がどうしても動画ボタンに触れやすいので、動画ボタンの機能をオフにして使っていた。同様に前面の電子ダイアルにも指が触れやすく、こちらの機能も解除して使っていた。G1X MK3はG7X MK2以上に窮屈な感じを受けた。
*マニュアルフォーカスはG1X MK3に比べるとはるかに使いやすかった。

気になった点
*レスポンスがわずかに遅い。特に再生ボタンの反応がコンマ何秒かG1X MK3より遅く、ストレスを感じる。
*寄れるのはいいが、テレ側だとレンズが暗いためか(F6.3)合焦に時間がかかる。それ以外の焦点距離でも、AFの反応はG1X MK3より気持ち遅い。
*キットレンズは歪曲が強い。特に広角側。ボディー側でレンズの光学補正の項目はあるが、そこになぜか歪曲補正という項目がない。Why?
*覚悟はしていたが、レンズの出っ張りがあるためどうしてもウエストポーチへの収まりが悪い。携帯性重視だったらG1X MK3が断然優位。
*撮った画像を拡大表示させるのに手間がかかる。何度もダイアルをぐりぐり回さなければならず、非常にストレスがかかる。この点にかけては、ワンタッチで表示できる6D MK2の機能が最も優れている。
*シャッターショックが思いの外大きい。手持ちで撮影している分にはむしろ小気味いいと感じることもありますが、スローシャッターの時など微ブレが心配です。関連して、キャノンのミラーレス機は無音撮影ができません。レフ機には静音撮影というモードがありますが、それさえもない。EOS Rも含めて。
80Dのライブビューでの静音撮影の方がM5よりはるかに静かで振動も少ないです。年に1~2回舞台の撮影をする機会があるのですが、このシャッター音の大きさだとレフ機の代替えにはなりませんね。
*アルカスイス規格のクイックリリースプレートをどのレフ機にも付けているのですが、M5やG1X MK3は電池部の蓋と三脚用ねじ穴の位置の関係で干渉してしまいます。三脚使う時だけ一時的に付けるのだったら問題は生じないけど、常用する場合、M5で使えるのはSUNWAYFOTOのDP-26しかありません。

EOS M5は防塵防滴ではありませんが、この辺は注意しながら使っていくしかありませんね。
どっちみち多分来年前半にはKiss MやG1X MK3の後継機が出ると思うので(10月にアナウンスされると噂されているオリのE-M5 MK3も気になるけど)、それまでのつなぎと割り切っての購入です。
もうひとつ、EOS Mシリーズのカメラを購入したのには理由がありまして、それは焦点工房さんがEFレンズをEOS Mに取り付けるアダプターを発表したこと。
そのアダプターは0.71倍のレデューサーとなっており、レンズが一段明るくなり、焦点距離も35mm版のそれとほぼ同じ焦点距離で使えるという優れもの。
キャノンのAPS-C機は星景写真で使える、周辺画質が良好な超広角レンズ(ズーム、単焦点問わず)がありません。
その点このアダプターを介して、EF16-35mm F4L ISをM5に装着すると、35mm換算で約18-40mm F2.8の超広角ズームに早変わり!
この場合、やはり気になるのは周辺画質と根本的な高感度性能です。
APS-Cセンサーなのだから80Dと同じと考えたくなりますが、過去Kissシリーズのカメラを二桁Dシリーズのカメラと併用していた経験から言わせてもらえば、Kissシリーズは放熱に難があるため、夏場の使用では大きく差が生じたのです。
熱ノイズは数値化しにくいし、カメラ雑誌でも熱ノイズの実験を行った記事は見たことがありません。
なので、ボディーの小さいKIss MやM5も熱ノイズは厳しいだろうなと。
そこで、M5のダークを撮り、同時に撮った80Dのそれと比べてみました。

dark_80D&M5.jpg


ISO12800、30秒で撮ったダークフレームを、PhotoshopCS6で明るさ+150に持ち上げた画像です(下段がM5)。
懸念していた通り、大きな違いが出ました。
やっぱり星景用に使うのはあきらめます。
昨日は知り合いがリーダーを務めるダンスチームが新潟総踊りに出場したので、久々にダンスの写真を撮ってきました。
う~ん、やっぱり80Dいいわ~。
AFの早さ正確さは言うに及ばず、jpeg撮って出しの画質も申し分なし。
来年春には後継機の90Dに買い換えようと決意。
キャノンのミラーレス機は上位モデルのRPやRもまだ完成度が低すぎて、使う気になれません。
あと2~3年はレフ機主体でいきます。

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