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謎の蛍光鉱物 [鉱物(新発田市)]

昨日、水谷沢で見つけたピンク色のきれいな石ですが、現場で試しにいつも持ち歩いている紫外線ライト(365nm)を照射してみたら、鮮やかなピンク色の蛍光を示しました。
昼間なのに、明確にわかるほどのかなり強めの蛍光。
これはと思って持ち帰り、翌日夜(8日)、自宅で蛍光実験してみました。

DC_IMG_1538.jpg

EOS M6 Mark II + EF-S 35mm F2.8 マクロ IS USM (共通) 

たわしでごしごし洗っても、これ以上は汚れが落ちてくれません。
尚、今回紹介する写真は蛍光写真も含めて、すべてカメラに装備されているフォーカスシフトの機能(6枚)を使って撮影しています。
原石の質量は約1.7kg。
透明感はありませんが、ピンクの色合いが絶妙です。

DC_IMG_1550.jpg

ブラックライトを当てた写真。
見事な蛍光。
色合いは、ちょうどマンガン方解石の蛍光に似ています。
改めてネットや手持ちの図鑑で調べてみたのですが、ピンとくる鉱物は見当たりませんでした。
蛍光色だけからいうと、マンガン方解石が最も近いのですが、表面の質感は石英です。
おそらくピンクの蛍光はマンガンに反応していると思うんですけど、マンガンを含む石英ってあるのかな?
ちなみに、ローズクオーツのピンクは微量に含む酸化鉄の働きによるもの。
ぼくもいくつかローズクオーツの原石やブレスレットを持っていますが、ローズクオーツは蛍光しません。
一般に、紫水晶であれ、煙水晶であれ、透明な水晶であれ、水晶系は蛍光しないんです。
しかし、硬さは方解石よりは硬く、やはり石英系の石だと思うのですが・・・

DC_IMG_1581.jpg

部分の拡大です。

DC_IMG_1586.jpg

それの蛍光。
肉眼で捉える色は、これより気持ちオレンジがかっています。

DC_IMG_1593.jpg

1枚めの写真と見比べてほしいのですが、裏側はこうなっています。
ピンクがかっているのは、全体の3/5くらいでしょうか。

DC_IMG_1605.jpg

念の為、こちらの側にもブラックライトを当ててみます。
ほとんど蛍光現象は見られませんでした。
水谷銀山の坑口は発見できなかったけど、代わりにこんなお宝を見つけることができて結構シアワセかも。



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