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三光石鉱山手前の湿原 [ホタル (新発田市)]

今年の春、三光石鉱山(新発田市)の坑口を探検してきました。
その際、入り口の林道沿いに見事な湿原が200mほど連続しているのを見つけました。
同時に頭に浮かんだのは、ここは間違いなくホタルの聖地である、ということ。
標高は約75m。
頃合い良しと22日、現地へ向かいました。

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200~250mほど湿地帯~おそらく昔は田んぼだったのかも~で、もっとも良さそうだったのはここ。
最初ここにカメラを構えて撮り始めたのですが、19時50分のゴールデンタイムに突入すると20mほど下手の湿原のほうが数が多かったので、20枚撮った後にそちらへ移動。

IMG_4976_99p.jpg

総露出時間約5分。
ビジュアル的に美しい湿原です。
ばかみたいに数が多いわけではないけど、これくらいが最も和めるかも。

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総露出時間約6分。

全部重ねるとホタルの軌跡で背景の地形がわからなくなってしまうので、時系列で半分に分けて比較明合成しました。
暗さが増してくるとホタルの飛翔範囲は広くなり、湿原中央部を活発に行き交うようになりました。
撮影中、端から端までこの湿原地帯を歩いてみましたが、ここから上手にはほとんどおらず、下手の方にはここよりやや少なかったものの、田んぼが始まる辺りまで広範囲にホタルが光っていることを確認。
ホタルはゲンジのみで、奥の林との堺に水路があるのですが、そこを中心に生息しているようでした。

IMG_5026_61p.jpg

総露出時間約10分。

かなり広範囲に生息していることがわかったので、他の場所でも撮ってみたく、20時20分早々と下手の方へ場所移動。
ここまで下がってくると、やや新発田の街明かりの影響を受けるようになり、特にどこかのパチンコ店の異常に明るい照明が目に飛び込んでくるため、ホタルの光が相殺されてやや肉眼では見にくくなります。
このあと三光川中流部のポイントへ立ち寄ってみたのだけど、川沿いの農道が整備され、大きな木が伐採されたりして様変わりしたのを春に確認しました。
案の定今がピークであるはずのホタルは激減しており、例年の1/10もいない。
さらに5~6年ぶりに南俣集落の、二王子岳登山口に通じる林道の出会いに展開する湿原へ立ち寄ったけど、やはりホタルは4~5匹しかいません。
いったん失われた環境は二度と戻ってきません。
ちょっと残念。

IMG_5063_82p.jpg

EOS80D + SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM (18mm)

今回天体仕様のEOS 6D MK2は持ってきていなかったので、80Dでそのまま固定撮影。
意外とこっち方面の雲が取れてきて、くっきりと蠍座が見えるようになったので、最後に11秒x20枚撮りました。
21時を回っても、まだまだホタルは飛んでいました。







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まるひ

いい感じのホタル星景ですね。
こういう写真を撮りたいのですがなかなかぴったりくる条件の場所に出会えていません。
Satoさんのように山に分け入ることは苦手なので里のホタルを専門に撮っています。
by まるひ (2020-06-24 23:29) 

carlossato

まるひさん、コメントに気づくのが遅くなりました。返事が遅れてすみません。標高75mしかない里山の一部ですが、人家はかなり離れているので、かなりの山の中にいる気分になれます。里のホタルも好きなのですが、近年外灯が明るくなりすぎ、興ざめなので結局山へ山へと追いやられるのです。まるひさんのホタル写真も楽しみにしています。
by carlossato (2020-06-27 01:53) 

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