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カルサイト・パラダイス (3) [鉱物 (弥彦山周辺)]

今回発見した処女地的海岸へ6日午後、三度行ってきました。
ところが現地へ着くとすぐ天気が急変し、20分後には雨風がひどくなったので、現地滞在30~40分程度で撤退。
その後も天気は回復せず、どこにも立ち寄らずに帰ってきました。
波も高く、磯へと歩いている途中太ももまで波を被ったり。
それは想定していたので足元は沢靴を履いていたし、いいのですけど、愛用しているカメラ(CANON EOS M6 Mark II)が非防塵防滴なので、雨がひどくなったところで撤収した次第。

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まずは玉髄的な結晶を探しましたが、沸石である可能性も高いです。
沸石も、先日アップした写真もそうですが、輝沸石・菱沸石・方沸石等、どれもよく似ているので、ある程度摩耗している結晶だと素人には見分けが付きません。

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このモコモコ君も、通常ならこの手の外観は玉髄なのですが、方解石である可能性もあります。
この海岸、大きな方解石がゴロゴロしているのはいいんですけど、若干摩耗したり風化が進んでいる結晶が多いようです。

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30cm近くありそうな、巨晶飴色方解石。
厚みも、少なくとも5cm以上はゆうにあります。

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そして、この日最大の発見はこの石。
今まで見てきた方解石の中で最大級。
横幅50~60cm、高さ40~50cmとった感じでしょうか。
厚みも4~7cmはありそう。
この他、きれいな緑簾石を探すことも目的のひとつだったのですが、時間がなくそれは次回のお楽しみに。

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これは2つ持ち帰った石のひとつ。
薄い玉髄の膜の上に方解石が発達したもの。
今日もこの手の石は見かけたので、この地では一般的な産状のようです。

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滞在時間は短かったですが、意中の方解石を見つけることができました。
質量2.6kgあります。
飴色~白の方解石にびっしりと覆われています。
結晶部分の摩耗が少なく、表面積も大きい点に惹かれました。

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こちらは長波のUVライトによる蛍光写真。
面白いことに、二通りの発色を示しました。
白い結晶の部分は白く、飴色の結晶部分はクリーム色に。
飴色だけの方解石にUVライトを当ててみると、彩度の濃淡はあれ基本的にクリーム色に蛍光します。
ちょっと山側に入った間瀬銅山のズリで採取した白色系方解石は、しかしながら赤く蛍光します(おそらくマンガンが含まれているためでしょう)。
弥彦山系で見られる方解石も幾つかのパターン~成分的にも形状的にも~があり、そのバリエーションを極めるのも面白そう。
最近知人がやっている小さなショップでたまたまマンガン方解石のブレスレットを見つけ、UVライトを当ててみたら見事に赤く蛍光したので一目惚れ、即ゲットしたことがありました。
方解石は安い石ですが、炭酸塩鉱物とは個人的に相性がいいみたいです。






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