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白瀬川源流部を彷徨う [鉱物 (弥彦山周辺・赤滝銅山)]

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間瀬銅山の社宅や事務所などの関連施設があった広場から、北へ林道が伸びています。
林道開ノ木平線です。
林道の終点に立っていた標識によると、平成15年7月31日から平成17年3月31日まで林道の開設工事期間と書かれています。
実はこの標識の存在は今回の踏破で知ったことであり、それまでは知りませんでした。
過去2回赤滝鉱山の坑口を探して白瀬川を遡行しましたが、坑口らしい坑口はまだ発見に至っておりません。
4つある坑口は全部赤滝の周辺にあるらしいので、まずは赤滝の位置を特定することが肝要。
それはできているんです。
昨年4月の初回の探索で見つけた滝が赤滝に違いない。
そのときは赤滝の上流50mまで行きましたが、林道開ノ木平線の終点から沢を降りれば200mもないはず。
それに、そもそもこの林道は赤滝銅山の鉱石を運搬するために作られたのではないかと思っていたので、一度この林道を終点まで歩いてみようと昨年秋から計画していたのです。

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林道は全体的に日当たりがよく、歩いていて楽しいです。
後述しますが、林道を20分くらい歩いた辺りで、多宝山からの派生尾根の先にある376mの小ピークに通じる登山道が林道を横断する地点が出てきます。
なので、弥彦山や多宝山へ登る際のバリエーション・ルートとしても面白いと思います。
林道沿いに何箇所か岩場が出てきますが、そのうち1箇所だけ、白い方解石脈が付いている岩がありました。
でもここだけです。

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ここが林道の終点。
ここまでは半分くらい舗装されているし、普通に歩きやすいです。
終点から直下の沢に向かってジグザグに斜面を降りていきます。
踏み跡はあるようなないような・・・

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この沢が白瀬川の源流部にあたります。
下降地点から見た上流部。

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こちらが下流部。
今回は下流部を、昨年4月に訪れたときの最終到達地点まで歩く予定。
その間に坑口がないかどうかを調べるのが目的です。

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沢筋は多数の倒木と、人為的に切り倒した木が折り重なっており、部分的にかなり歩き難いです。
倒木も半分は思い切り腐っているので、あまり体重をかけるとポキリとあっけなく枝が折れることも。
そんなところに注意しながら下降します。
こんな風景が続くのですが、あまり坑口が出てきそうな雰囲気はありません。
落ち込みの数は多いので、その都度伝家の宝刀の懐中電灯で暗闇を照らしながら鉱物探しをしましたが、う~ん、ないですね。

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そして、30分くらいで見覚えのある地点に到着。
このすぐ下流に赤滝が控えているのですが、今回はここで折り返します。
昨年4月の写真と比べると明らかに葉っぱが落ちており、見通しはとてもいいです。
やはりもう一度赤滝周辺も調べるべきだったか。
坑口らしき地形を途中3箇所見つけ、それぞれ穴の入り口まで行ってみましたが、いずれも目の錯覚でした。
ということで、今回も坑口は発見できず。

帰りに気づいたのですが、林道の終点手前約100mの地点に(B地点)、谷間へ降りていく踏み跡を見つけました。
ちょうど尾根伝いに付いていました。
この谷間にも沢が流れているのですが(地図でいうところのBとCの間)、この沢は未調査です。
昨年この沢の入口(B)までちょっとだけ遡行したのですが、雰囲気的には抜群です。
こちらに坑口がある可能性も残っています。
もう一つ、白瀬川の下流部で分かれる、地図でいうところの未遡行の沢と書いた沢もまだ歩いていません。
昨年2回めの調査をしたとき、A地点まで遡行したのですが、両岸に踏み跡がなく、倒木も激しいので全く人が入っているような雰囲気はありませんでした。
しかし、弥彦山スカイライン上部の佐渡見台に立つ坂井銅山の石碑ですが、なぜあの場所に建てたのだろう?
まさにこの沢の延長線上に佐渡見台があることに、地図を見ていて気づいたのです。
となると、この沢も可能性としては捨てきれません。
尚、この未遡行の沢沿いに(右岸)、290mの小ピークに通じる踏み跡が付いています。
どの程度明瞭な踏み跡なのかはわかりませんが、この旧道から沢の核心部へ降りていくのも一手。
標高差がそれほどないので、下流部のいやらしいヤブをスルーできます。
4回目があるかどうかはわかりませんが、もしもう一度来ることがあったら、そのときはこのルートを試してみたいと思います。



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