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探検!飯豊鉱山 ④ [鉱物 (新発田市・飯豊鉱山)]

6月3日、再び飯豊鉱山(新発田市)へ足を運びました。
今回の目的は次の2つ。
1.入れそうな坑口に入ってみること。
2.飯豊鉱山付近地質図(昭和24年)において、最も沢に近い斜面にあったはずの索道中継点を明らかにし、同時にその近くにあったと思われる坑口を見つけること。

それにしても旧鉱山道は足元が悪いです。
前回ある程度目印を付けていったものの、今回も2箇所で道を誤りそうになりました。
全体的にはまあまあスムーズに目的地へ到達。
治水ダムの駐車場から行き1時間10分、帰り55分のコースタイムでした。
さて、今回坑口が集中しているエリアに差し掛かった時、前回気になった、下へ伸びている踏み跡をまず辿ってみました。
すると、ほどなく2.の目的地へ到達することができました。
GPSのログを見ると、まさにここという場所に索道の中継点と思わしき建造物と、その真ん前に大きな坑口が現れたのです。

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左斜め後方には鉱石が散乱した小さな斜面があり、そこも本来は坑口があったのではないかと思われたのですが、後述するように、その直感は正しかったです。

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これが坑口k

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入り口からビュービュー冷たい風が吹き付けてきます。
まるで巨大なエアコンの吹出口にいるかのよう。
寒いので、上着を着てから内部へ侵入。
10mほど中へ入ってから、入口方向へカメラを向けています。
左側斜め前方へ坑道が伸びており、そこへ行ってみると・・・

IMG_0880.jpg

ご覧のように閉塞していました。

IMG_0867.jpg

位置的に、あの閉塞した壁の反対側はこの斜面のはず。
一見ズリのように見えるこのガレ場、右側にワイヤーがありました。
また、画面には写っていませんが、左側には鉄製のパイプや部品のようなものが転がっていました。

IMG_0882.jpg

坑道内部を歩き回ってみました。
内部はどこも空気がひんやりしているだけでなく、微妙にもやっており、非常に幽玄な雰囲気。
シャンバラへの入り口という風情です。
飯豊鉱山の閉山は昭和42年と、割と新しい方。
そのため、坑道内には様々な機械や鉱山設備の類が生々しく散乱しているのでした。

IMG_0887.jpg

これは照明器具でしょうか。

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坑道内にはトロッコ用の鉄製レールが敷かれ、鉱山が本格的に稼働していたことが伺えます。
間瀬銅山八号坑のレールは木製でしたが、こちらは鉄製。
レール幅も少しだけ広いです。

IMG_0891.jpg

内部はそれほど迷路というわけではありませんした。
しかし、広いことは広いです。
例の飯豊鉱山付近地質図のコピーを持ち歩けば、だいたい坑道はあの図に沿って伸びているのでは?
次回来る機会があったら、その図とにらめっこしながら歩いてみたいと思います。

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時計の針が止まっています。

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100mくらいまでは容易に歩けましたが、その先はどっちの枝坑道へ行っても地面が泥にまみれていたり粘土質だったりで、20cmくらいズボッと靴が埋まってしまいそう。
今回は革製の本格的な登山靴を履いてきたのですが、泥水の侵入は避けたかったのでそれ以上の侵入はあきらめました。
ここへ来るなら間瀬銅山同様、軽量タイプの長靴を持ってくるか、濡れてもいいように沢靴やウェーディングシューズを履いてくるといいのではと思いました。
坑道内はあちこちできれいな水が流れており、泥は洗い流すことができるでしょう。

IMG_0896.jpg

この坑道は水没しています。
水は澄んでいて、とても幻想的。
このあと、前回見つけた坑口のうち3箇所へ入ってみたのですが、1箇所を除きどれもすぐ行き止まりでした。
それにしても、生まれ育った新発田の山奥に、それも高校時代に当時ハマっていたルアー釣りで何度も通い詰めた加治川治水ダムの山奥に、こんな地下迷宮が拡がっていようとは・・・
数十年ぶりに、これから何度も加治川治水ダムに通うことになりそうです。







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