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倉谷鉱山の核心部へ [鉱物 (阿賀町・倉谷鉱山)]

9日、2年ぶりに阿賀町の倉谷鉱山へ行ってきました。
2019年5月に行った時は坑口へたどり着けなかったので、できれば坑口を間近で見てみたいなと。
しかし、林道の終点の露頭までは相変わらず悪路。
ラストの400mが悪く、ジムニーでないと行く気になれないレベル。
一応大きな落石などはどかしてあるのですが、10年後には廃道になっている可能性大ですね。

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ここが林道の事実上の終点にある露頭。
念の為、ほぼ同じアングルで2019年に撮った写真と比較してみたのですが、地形にほとんど変化はありません。
右奥にある小さな晶洞も覗いてみたのですが、特に奥行きは変わっていなかったです。
倉谷鉱山はいくつかの資料に名前が出てくるのですが、本当に名前だけ。
わかっているのは銅、亜鉛、鉛を採掘していたということぐらい。
大正5年の操業で、少なくとも昭和36年までは稼行していたらしいのですが、正確な閉山の時期は不明。
結局、あの方のHPが一番詳しいという。

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露頭の左側に登山道が伸びており、そこを登っていきます。
それ以外にも露頭の周辺に踏み跡がないか調べたのだけど、やはりわからなかった。
前回は50分ほど登って引き返しました。
地図やグーグルアースを見ると、標高差にして駐車場からズリの下部までは100m弱しかないはずなので、時間にしたら30分も歩けば出るはず。
しかし、どうやら登山道は鉱山のあった谷方向へ伸びているわけではなく、隣接する痩せ尾根上に伸びているのです。
なので、右側に分岐する踏み跡がないか注意しながら登っていきます。
でも、今回も見当たりませんでした。
前回と違って今回はGPS機器を持ってきているので、登山道が伸びている尾根と鉱山があったはずの斜面はクロスしないことがその軌跡からわかりました。
しかし、上の方で迂回して鉱区の上端に出る可能性も捨てきれない。
ということでひたすら登山道を詰めていったのですが、とうとう標高540m地点、上の写真の倒木のところで道が途絶えてしまいました。
仕方ないので、下りながら赤茶けた斜面に最も近接した地点から意を決して登山道を外れ、林間にかすかに見え隠れしているズリ斜面を目指しました。

IMG_2420.jpg

灌木地帯を抜けたらほどなくここへ到達。
標高410m、3段ほどのテラスになっており、おそらくここに昔は何らかの鉱山関係施設があったものと思われます。
取りあえず、最低限の目的達成。
思ったよりテラスの面積は広く、草丈は1~1.5mあるので移動に時間がかかります。
なにせ足元が全く見えないので。


IMG_2424.jpg

テラスから上の方へカメラを向けてみました。
近そうで遠い。
さらに斜面を下って、谷を流れる小沢へ。

IMG_2427.jpg

実はテラスからはるか下の方にもズリと思わしき斜面が見えており、それはグーグルアースでも視認できる地形なのですが、一見すると沢の落ち込みの段差がかなりあり、苦労しそう。
なので、そっちへ行くより上を目指すほうが歩きやすかったので、ここから沢沿いを歩き、広大なズリ山の取り付きを目指しました。

IMG_2433.jpg

がれ場歩きを想定してミッドカットの登山靴を履いてきていたのでそれほど苦にはなりませんでしたが、浅めの軽登山靴だとかなり歩きにくいと思います。長靴は論外。
そこそこ斜度はあるものの、鉱山の上端と思われる右奥の岩場へ行こうと思えば行けると思います。
しかし既に時間が押しており、体力的にも余力がなくなってきたのでここでUターン。
地質ですが、駐車場の露頭と全く同じです。
周囲の植生さえも同じ。
紫石英を内包する岩石は、ひょっとしたら駐車場周辺の露頭のほうが多いと思いました。

IMG_2425.jpg

あの岩場の付け根へ行けば、何かしらお宝的結晶に出会えるかもしれませんが・・・
坑口もありそう。
そして、今回も坑口の位置を確認することはできませんでした。
鉱区の下半分の斜面も同様の地形となっており、丹念に歩き回れば見つけることができるかもしれませんが、下の斜面へ行くとそこから元来た登山道に戻るのが大変。
そこまで行くなら駐車場まで沢沿いに下るのが最短距離ですが、駐車場から標高差で20mぐらいは斜度が非常に急であり、ザイル持参でないとリスキーなのです。
ということで、今回は鉱区の真ん中の斜面をちょろっと歩いただけでお茶を濁した次第。

IMG_2406.jpg

IMG_2436.jpg

なんだかんだ言って、やはり駐車場周辺の方がこの鉱山の目玉である紫水晶ないしは紫石英(今もヤフオクに倉谷鉱山産の紫水晶の小さなポイントが出品されています)を拾える確率が高い。
知人の情報によると、駐車場のすぐ下を流れる沢の河原でもいろいろ見つかるらしい。
最後の写真のやつなんて、本当に立派だと思います。
どちらも誰かの置き土産。
まだ現地にありますよ~。




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