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赤谷鉱山の大ホール [鉱物 (新発田市・赤谷鉱山)]

今年、何回か足を運んでいる赤谷鉱山某鉱区の坑道内で、新たな大ホールを発見しました。

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外付けのストロボを忘れたので、懐中電灯をライト代わりにして撮影。
これはフォトショで2枚をつなぎ合わせた画像。
ここは何かのパイプだかレールだかが多数置かれているようです。
右側に天井の高い大空間が拡がっており、ぼくが最初に見つけた大ホールよりトータル面積ではこちらが勝ると思われます。
なにせ3つの小山を乗り越えるとその奥の別な空間につながっており、その端っこまで探索した帰り、道に迷ってしまったほど。
完全に方向感覚を失いました。
なんとかスタート地点に復帰できましたが、冷や汗をかきました。

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この大広間に至る途中の坑道。
この辺りから周辺の地質は苦灰石主体に変わりました。

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途中の壁面にあった、苦灰石の晶洞。
飯豊鉱山の、純白の苦灰石だけに覆われている枝坑道のそれと違い、表面の色はこんな感じが主体。
でも、割ると中から白みの強い結晶が現れます。

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大ホールの風景その1。

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大ホールの風景その2。
似たような景色が連続し、別な大広間と部分だけを抜き取ったらどっちがどっちかわからないとおもいます。
この大ホールでも白や水色のフローストーンが見られますが、少数派でした。


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鍾乳石系以外の鉱物では、苦灰石、黄銅鉱、黄鉄鉱が目立ちました。
上の写真には3者が揃い踏みしています。

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これは一見ソフトそうな質感ですが、硬かったです。
どんな成分が含まれているのかわかりませんが、黒と黄色、一部茶色がミックスした鉱物は珍しいと思います。
これぞ大自然の造形。

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生まれたての、ブルーアラゴナイトの赤ちゃん。
もう少し厚みのあるものもありましたが、せいぜい5mm止まり。
見るだけに留めます。

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赤みの強いピンクのフローストーンは初めて見ました。
1000年後、どんな結晶に成長しているのだろう。

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幾つかの谷を乗り越え山を乗り越え、大ホールの最奥部の中広間?へ到達。
この間何本もの坑道が上の方、下の方と様々なレベルで交差しています。
2~3本それらへ入ってみたけど、すぐ崩落のため行き止まりになっている坑道ばかりでした。
あと、竪坑も多かったです。
数えていないけど、4つくらいはあったと思います。

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そして偶然見つけた展望テラス(笑)。
まさかここに出るとは。驚きました。
ということは・・・この大ホール、やっぱりとてつもなく広い。
下に見えているかまぼこ型のドームは、2枚めの写真の坑道です。
この下は崖なので降りられません。

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今回はこの大広間だけ探索して帰途へ。
しかし、頭上に鉄索のワイヤーが沢を挟んでピンと張ったまま伸びているのを発見。
するとその起点を確かめたくなり、ワイヤーを眼で追いながら密ヤブに覆われた急斜面をよじ登りました。
斜度はどんどん増していき、身の危険を感じたので途中で撤退しましたが。
この日は詳しい地質図を家に置き忘れてきたので、単純にワイヤーを視界に入れながらやみくもに斜面を登ったけど、残っているかどうかは別として、この鉄索の起点~そこには380m坑が控えているはず~に至る踏み跡があったのです。
その旧道は篭久保沢との出会いから翁平へと続いており、途中380m坑へと分岐しているのでした。
380m坑は場割沢鉱区へアプローチできる、非常に貴重な坑口。
当然封鎖はされていると思うけど、いろいろ妄想は膨らんでいきます。




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