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三者揃い踏み [鉱物 (弥彦山周辺)]

やっと寒波が一段落した29日、今年ラストでなるであろう鉱物採集へ行ってきました。
場所は越後七浦シーサイドライン沿いの某海岸。
方解石脈が走っている岩壁に隣接している浜です。
現地へ着いてみると、地形がかなり変わっていることに気づきました。

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ここは大小の岩石がゴロゴロ転がっている浜なのですが、砂が30~40cmも堆積しており、ゴロタ石が9割方消えてしまいました。
今年2月に来た時はそうでもなかったのに、10ヶ月の間でここまで激変するのでしょうか?
砂浜が削られているのなら納得いきますが、逆に砂が堆積しているのです。
もっとも、地形によってはこのような場所もあるのかもしれませんが。

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以上2枚、今回新たに発見した方解石脈。
岩場のあちこちにこのような脈が走っているのです。
どれも似たような形状&産状ですが、規模はかなり大きいです。

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岩場の周辺を歩き回っていたら、以前はなかったように記憶しているのですが、ズバーンと方解石脈が走っている長辺70cmほどの岩を見つけました。
岩壁の上の方から転がり落ちてきたのかな?
底辺にも脈は連続しており、割れば何か出てきそうです。
この岩の近くにもっと手頃なサイズの石を見つけ、ハンマーで割ってみました。

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なんと、黄鉄鉱が出てきました。
別に珍しいことではないのですが、きちんとサイコロ型の形状を保っています。
この片割れの石が凄かったので持ち帰り、じっくり家で観察してみました。

IMG_4689.jpg

1cm弱の立派な黄鉄鉱の結晶が、方解石に埋もれて出てきました。
左側の銀色っぽい部分は劈開面。
今回割った断面です。
さてこの石、脈石は方解石だけかと思いきや、水晶も含まれていることがわかりました。

DC_IMG4690_4701p.jpg

水晶面が正面に来るように位置を変え、写してみました。
下は蛍光写真。
部屋の照明は付けたままでUVライトを当てたので蛍光度は弱めですが、蛍光していない部分が水晶であることがわかります。

IMG4719_20p.jpg

あと2つ、似たような石を持ち帰ったのですが(これも割った石の一部)、方解石部分が3色の異なる色に蛍光しました。
こちら水色、ピンク、黄色っぽいクリーム色です。

IMG4715_17p.jpg

3個めの石の蛍光です。
白とクリーム色、そしてマンガンが含まれているのか赤っぽいピンクに蛍光する部分が見られました。
また、こちらの面にはやはり水晶部分も大きく2箇所あります。
蛍光していない部分がそれ。
ひとつの同じ種類の石で、複数の蛍光色を示すのはかなり珍しいかと思います。





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