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新産地の水晶 (岩場編) [鉱物 (阿賀町)]

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今年は昨年の同時期に比べるとやはり残雪が多く、昨年よりさらに森の奥へ進んだはいいけど、上の方は残雪のため探索することができませんでした。
岩と岩とが重なりあって中国の山水画のような奇観を呈しているおり、これほど水晶探しが楽しく感じられる場所はありません。
20代後半の頃ハマっていたTomb Raiderというゲームの世界そのものです。
似たような地形の場所は下越に他にもたくさんあるけど、例えば新発田の五十公野丘陵にだってある、ここが最もダイナミックです。
水晶探しを初めてまだ3~4年ですが、一番の壁は実際の産状がわからないことです。
最近は石友もできましたが、最初の2年間はいつも一人で探索していましたし。
どういう形状で、どういう具合に実際の山中~岩場や沢やガレ場など~で水晶が見つかるのか。
水晶以外の鉱物についても同じことが言え、黄鉄鉱や黄銅鉱の産状はどうなのか、図鑑を見ても産状の写真はあまり載っていないので独学で鉱物趣味を始める場合、そこを経験を通じて学んでいくのが最大の関門になります。
ま、その学習過程が面白いのですが。
もちろん県が違えば産状も異なる場合もありますし、わが新潟県下越地方の場合、一部の人気鉱物以外は産状が知られていませんから自分で開拓するしかありません。

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岩場ならどこでも水晶が見られるかというともちろんそんなことはなく、脈が出ている場所は限られており、脈の出方には一定の法則があります。
この日見つけた中で最も衝撃的だった岩。
7X5mほどの大きな岩の四方八方にちょっとした晶洞や割れ目、くぼみがあり、それら全てにそこそこ錐面の大きな水晶が見られました。
特に上の写真の左側上部の晶洞。

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錐面の高さが最大で1.5~2cmあります。
見事なカーネリアンの結晶。
斜め右下のくぼみも意外と奥行きがあり、内部にはこれよりは細かいけれど、びっしりとギザギザの水晶で覆われていました。
また両方の晶洞は内部でつながっており、間口が狭いので全容は視認できないのが悔しいところ。

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とあるプチ洞窟内部。
山中には大人でもなんとか潜り込めるほどの大きさの洞窟も少なからずあり、そういう空間はぼくの狩猟場。
そこに埋もれている、ないしは転がっている手頃なサイズの水晶を探すのが無条件に楽しいわけです。
残念ながら今回はそのような都合のいい石は見つけることができなかったけど、母岩の表面には多くの美麗な結晶が見られ、たくさんカメラに収めました。

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モコモコした水晶もかなり見られました。
ただし、モコモコ君は結晶が不透明なものばかりなので、そこがイマイチ。

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色合いは黄褐色~赤のカーネリアン的カラーが最も目立ちました。
今回は紫系カラーの結晶は見当たらず。

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ここの岩場に付いている水晶や玉髄は厚みのあるものが多いのが特徴。
形は不揃いのものが多いのだけど、錐面の大きさや全体の面積は大きく、概してワイルドで力強い印象を受ける水晶が多かったです。


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