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畑鉱山の今 [鉱物 (関川村・畑鉱山)]

14日、2年ぶりに畑鉱山(関川村)へ行ってきました。
関川村はほぼ全域において8月の記録的な豪雨により甚大な被害を被っており、畑鉱山へ至る林道もただでは済まないだろうと思っていましたが、やはり悲惨な状況でした。

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おととしは鉱山入り口の広場まで何とか車で入っていけたのですが、さすがに今回はわかぶな高原スキー場横の道路を100m入った地点の三叉路までにしておき、そこからは徒歩。
途中ロッジ風の小屋が現れるまでの区間が最も悪かったです。
このように路肩が崩落していたり、道路が陥没していたりで、オフロードバイクでも走行するのは難しそうな状況。
しかし歩く分には特に危険はなく、貯鉱場の廃墟が佇む広場まで1時間ほどで歩いていけました。

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この辺りに昔は集落がありました。
いつ離村したのか正確な年月日は知りませんが、畑鉱山の閉山が昭和25年ですから、村がなくなってからもう60年は経っているものと思われます。

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車で広場まで走ると見過ごしてしまいやすいのですが、徒歩だと微妙な地形の変化がわかりますから、久々に坑口へ立ち寄ってみました。
上の写真が2019年4月、下が今日(2022/10/14)の撮影になります。
意外や全く変わっていませんでした。
周辺のちょっとした谷間は軒並み大量の土砂がなだれ込んでいましたが、ここはピンポイントでセーフだったようです。

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坑道内部もセーフ。
特に土砂の流入はなかったようです。

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そして、貯鉱場前の広場。
この広場は昔通りでした。
でも年々樹木が高くなり、ほぼほぼ建物を覆い隠すようになってしまいました。

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さらに大里峠方面へと歩を進めます。
この先にもう一つ広場が出てくるのですが、中間地点に立つ鉄塔の周囲が無惨な状態になっていました。

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林道はここまで何本かの小沢を横断してきますが、それらの沢が軒並み土砂で埋もれていたり、水流で土手が削られていたり。

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しかし、選鉱場前のズリはおととし写した写真と全く同じでほっと一安心。
このあと広場の下まで降りていったのですが、ヤブの深さが尋常ではなく、選鉱場エリアに踏みこむことはありませんでした。
まとめると、徒歩ならスキー場横の道路からここまで歩いていくことが可能です。
わかぶな高原スキー場周辺には大規模な風力発電所建設計画が持ち上がっており、ひょっとすると将来的には畑鉱山跡がなくなってしまう可能性もあります。
本当にどうなるか余談を許さないけど、まだ建物は残っているし、かろうじてそこへ通じる林道も(車では通行不可能になったけれど)残っています。
この日は道路状況を確認することの他に、もう一つ目的がありました。
それはのちほど。


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